観劇報告書Selection⑬【オレンヂスタ】

黒い砂礫(読み:くろいされき)という演目になります。砂礫って漢字、意外に読みかた難しいですよね。「されき」って読みます。
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MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【これからこれ観ます!(`・ω・´)ゞ】 ☆黒い砂礫(オレンヂスタ) まさか予約後にコロナウィルスという険しい山が視界を遮るとはなぁ…そんなこと一体全体、誰が想像したであろうか…?(─.─||) #中止にならなくてなにより #厳戒態勢での公演 #七ツ寺のトイレは初めて使った pic.twitter.com/0J7nTXK4k9

2020-03-21 18:50:53
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MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

手洗いと消毒とはエラいこっちゃな、こりゃ…(・–・;)ゞ

2020-03-21 18:52:42

石鹸と手拭きの紙と消毒液と…公演サイドの気遣いがとにかくありがたい。ほんとお疲れ様です。

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!(`・ω・´)ゞ】 【黒い砂礫】(オレンヂスタ) なるほどなるほど。単に山登りの話かと思いきや、意外にも深めのメッセージみたいのが込められていたって感じですねぇ。序盤こそほんとに山登りの話かと思ってたのですが、後半にかけてからが特にそのへん→#正体不明な観劇レポ pic.twitter.com/JJVZBwXMhM

2020-03-21 22:33:37
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おめーそこまでして観てぇのか!?とか言いたいでしょ?こんだけコロナウィルスで東京やら大阪封鎖とか大騒ぎしてるのに!とか思うでしょ!?。こんな時だからこそ観るんだよ!。…いや、でもそこに至るまでは結構迷ったのよ…うん。

でも、これを契機に完売だからといって、ご商売とはいえ客席増設してやみくもにお客様を無理矢理詰め込むのは、出来るだけ止めにして欲しいなぁ…とは思います。いや、あれマジで死ぬんで、マジ窒息する。

【どんなお話だった!?】
さぁ!、今回はカラコルム山脈に位置するたっかーい山(エベレストに次ぐ世界第2位の高さを誇ることからK2と呼ばれた)に登山を挑み続けるものの失敗を繰り返し、その果てに行方不明になってしまった女性の後日談的なお話です。

この人が今回問題の?主人公である悠子という人ですね。

[演じた人]
前地悠子…宮田頌子
(※敬称、所属団体名は略してます)

でそこから、そのスポンサーたる会社が彼女の回顧展でも開いてせめて回収できるぶんはできるだけ回収しようと、自分のとこの社員に彼女のかつて所属してた登山部やら、遺族やらに調査をさせつつ、遺品回収の為に動き出し、もう一度誰かを登山させて回収させようとする訳ですね。つまり彼らは喜劇ならぬ悲劇のヒロインを産み出そうとした訳です。取りようによっては。

結果的に登ったのは彼女の夫である弥太郎、登山の際のパートナーだった屑木、スポンサー会社社員の五十嵐、その部下の手柴、専属カメラマンの田部ですね。

若干前後しますが、ここで人物評を。屑木はまんまThe山男って感じですね、人物像としては正直読めてないが、人知れずって背負い込んでるって雰囲気がなんとも重たい。そしてなんでか知らんけど、ずっと登山の格好という笑。五十嵐は悠子の背中をずっと追ってる女性って印象だけど特に憧れみたいのは感じなかったなぁー。田部は世の中で言うところの強い女性というか抗う女性の象徴って感じですね。手柴は…このキャラとにかく好きだわ。この楽観的なとこが、軽い笑。

ちなみにこのスポンサー会社の偉いさんとして水戸という人が確か出てきます。そのまま取ると単なる紳士ぶってる守銭奴あたり。ただ暴走気味の悠子を止めようとするなどそこそこまともな人でもあるのですが。どうしても裏でなんか悪いことしてそうってとこがなんとも…人間的に好み。

[演じた人]
前地弥太郎…今津和也
★屑木和伸…松竹亭ごみ箱
★五十嵐亜美…伊藤文乃
★手柴謙介…本田歩夢
★田部淳子…大脇ぱんだ
★水戸弘明…中居晃一

(※敬称、所属団体名は略してます)

さてさて、それでですね、観ていて思ったことはですね…夢やら希望、もしくは自分の中で描いてる理想あたりの引き際みたいのってほんと難しいなってことですね。主人公の悠子見てるとほんとにそう思うのですが、彼女って前半はがむしゃらに突っ走ってるって感じなんです。「私がやりたいんだから誰も私にうっさいこと言うんじゃねぇ!!」みたいな?。脂の乗り切った…そうですねぇ、特に10代〜20代あたりですか?そのあたりって感じなんですよね。

でも後半か終盤あたりになるとこの人「降りたいのに降りれないよぉ…」「もう背負っちゃってるもんそこそこあるしぃ…」みたいな弱気な面も見せるんですよね。もはや引くに引けないというか…引いたところで今さらどうしろと?…と言いますか?。年代で言ったら、結婚やら就職やらにもそろそろ何かしら制限がかかり始める…、劇中のそれこそ山道あたりで言うなら狭まり始めるって言うんですかね?だから年代で言えば30代〜40代あたりかなぁ…?そんなことを考えながら観てました。

ちなみにですが、悠子が「降りられなくなった」と書きましたが、逆にまだ引き返せたのが五十嵐なのかなぁ?とは思わなくもないです。まぁもっとも次世代を担った存在とも取れなくもないのですが、そこまで言ってしまうと、ちと大袈裟か笑。

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!(`・ω・´)ゞ】 【黒い砂礫】(オレンヂスタ) →ジワジワっと染み出してましたねぇ。なお、個人的な見どころとしては主人公に対する想いの変化みたいなとこ。「これ、わかる」って感じで。コロナというほんと大変な最中ですが観れて良かったです。#正体不明な観劇レポ pic.twitter.com/aO3K874mbZ

2020-03-21 22:39:42
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まぁ、周りから見ると悠子の行動って確かに到底理解できないことなんですよね、たぶんというか普通は。なんか「いや現実見ろよ」みたいに言われてるみたいにも。いや、夫の弥太郎や妹のの態度見てるとそれとなくそんな気がしなくもなかったんで。

特に、最初なんかは本人が大変だなんてあんまり思ってなくて、むしろ「好きなことやって周りに迷惑ばっかかけて…」「さっさと地に足つけた生活せんかい」みたいなどっちか言うと呆れと怒りあたりがごちゃまぜになった突き放すかの様な態度に映ったもんですから。あくまで個人的な印象ですけどね。

でもきっと彼らには止めたかったのに止められなかった後悔ってのも相当あったのだと思います。「やりっぱなしでどっか勝手に行きやがって!!」みたいな?。彼らの見る限り、単に憎んでるだけには見えなかったもの。どっちか言うと自責の念に近いのかも?。くどい様ですが、あくまで観ただけのイメージですよ。

だから、登山の際の彼らってたぶん自分たちの気持ちに決着を…!って覚悟みたいな感じにも取れたんです。ただ手柴だけはたぶん違いましたが笑。この人は道連れw。

なお、もさほど登場は多くないのですが、最後、気持ちの整理がついたんだろうなぁ…という意味では弥太郎と同様印象に残ったキャラでした。

[演じた人]
下平凛…暁月セリナ
(※敬称、所属団体名は略してます)

んでですね…どこまでお話しましたっけ?…あーそうそう、劇中の悠子の評価の話でしたねぇ。これは遺族だけではなくて周囲も同じくなんですね、結構手厳しい。

特に登山部の面々…特にOBというか重鎮っぽい野口やスポーツ店のオーナーの宮田の様に彼女に対して「それみたことか」的な批判する人たちすらいる訳です。まぁ、でも宮田や登山部の彼らが決して悪いわけではなくて世の中の人たちの反応ってだいたいこんなもんだと思わなくもないのですよ。彼らの男尊女卑的なというか男系社会的な?発言はさておき、彼らにとってはもはや過去のことなので。他人ごととも言いますが。そんなことを彼らの反応からは思いました。