「ふ…お前とだけは絶対にごめんだな」 「あーこれをいちから心を熔かして、色んな壁を崩して最後に陥落させんのか…あー…いや、俺は無理だわ。という訳でクピドの矢ぶっすー」 「この下種め♥お前はすべてにおいて最低だな♥まったく…あむっ…ぷはっ…めんどうだという理由で…恋の駆け引きすら」
2017-01-09 17:55:00「すいませんねえすいませんねえ騎士団長閣下…でもあなたのような許婚もいて文武両道に優れ、王の御覚えもめでたい貴公子の心の弱みとかをいちいち探ってじわじわ詰めてくの、巌窟王のような執念と知恵と胆力がないと無理なんすわ…下手ですね口淫」 「あたりまえだ…誰が…こんなまね」
2017-01-09 17:56:32「いやーそれでも従士時代ちょっとはそういうのしてるかなって」 「する訳が…んっ♥貧相な逸物だな…」 「そりゃー閣下の方がサイズもひとまわり上でしょうがね…はーおしっこしたい」 「くずが♥さっさと出せ…」 「どーもー」
2017-01-09 17:57:28「あの騎士団長が…宮廷魔導師団の中でも除籍間近と言われてるクズと…?」 「なんでも王女の園遊会を断って二人で迷宮探索に」 「信じられん…」
2017-01-09 17:58:50「ところで閣下。ご存知でしたか?クピドの矢。効果は一週間もないんですよ」 「だまれ♥騙されるものか、私にこんな…女物の下着をつけさせて、へたくそな貴様のかわりに腰を振らせるなど」 「いやー体力がないもので申し訳ない…それにしても迷宮であいびきとは乙ですな…」
2017-01-09 18:00:06「まあ閣下の剣技で主(ぬし)を瞬殺できればこそですが」 「この…たかが…鶏姦のために…魔物の根城ひとつ潰させるなど…♪なんと身勝手な…んぉおっ♥」 「しゃべりながらも逞しい腰使い…まこと素晴らしいですな…細身に見えて鍛えた尻の肉付けもいいし」 「きさまぁ♥そんな風に揉むなぁ♥」
2017-01-09 18:01:48「いやーなにせ体力がないもので、ヒュドラの毒をうすめたものを自分に打ってやや勃起を弱めてるおかげでこの余裕ですが、正直これがなければ一言も発せ三こすりで暴発ですよ」 「お゙っ♥お゙っ♥」 「おーさすがの閣下もとうとう牝逝きですか。普段は“氷の刃”と仇名があるだけにこう」
2017-01-09 18:03:53「とうとう冷静さを保てなくなったその顔、実に感慨深い」 「んっぉおおおっ♥」 「あとクピドの矢の効果はまじでもう切れてますから」
2017-01-09 18:04:42騎士団長は身長六尺あまりの長身痩躯。金髪巻毛に凍てつくような碧眼。騎士学校は首席だし、従士は名将のもとで勤め上げ、王手ずから肩に剣を置いて叙し、まだ二十代のはじめにしてすでに四度の戦で勝利を収めている。 蛮族の将の首を狩り、叛徒の伯爵を生け捕り、魔物退治も。
2017-01-09 18:07:35「ま、閣下の生い立ちとか、隠れた怒りや悲しみ、憎しみの話はあとでうかがうことにして、とりあえず、今日は女物の薄紗の下着のまま、鈴をしこんだ遊び玉をぽこぽこ出産する遊びをしましょう」 「きさま…つくづくわたしを玩具としか思っていないな♥」 「そりゃもう。体以外はどうでも」
2017-01-09 18:10:26「んぉおおっ」 「おーいやお美しい。ヒドラ毒を最近強めないとみてるだけで射精してしまいそうで」 「この…早漏が…んっ♪」 「恐れ入りますははは」
2017-01-09 18:11:21宮廷魔道師は小柄で魔法実験の失敗で顔中に痘痕をひどくしたような跡があり、両目の色が違う不吉なうえ、右足にびっこを引き、左手の指が一本多い。ありていに化け物のようだが、魔法の品を探り当てる鼻のよさを買われて弟子にとられたが、品性の卑しさから同業のあいだでも疎まれていた。
2017-01-09 18:13:35師匠が謎の理由で頓死、というのも魔導師のあいだではよくある訳だが、頓死してから、跡目を継ぎ、宮廷にも伺候するようにはなったものの、異形の風体が貴族のあいだでも疎まれ、王女殿下が 「あれをそばによせつけないでいただけませんか」 と頼まれたのが騎士団長
2017-01-09 18:14:48「すがたかたちが嫌な訳ではありません。あの男の…目が…なにやら恐ろしいのです」 「殿下が望まれることは、すべて果たしましょう」 と眉一つ動かさずに言った騎士団長。
2017-01-09 18:15:53「おい貴様」 「はあ?」 「貴様私の影を踏んだな」 「そうでしたか」 「東方儀式派では影を踏むのは呪いの技と聞くが、その伝か」 「いやまさか」 「まさかではなかろう。お前の抱えているその術所は東方派、それも樽の賢者の書だ」 「ほほうなるほど」
2017-01-09 18:17:47「我が身は王家の剣。害さんとするものは除かねばならぬ」 「まあ私もいちおう王家の書とでもいうお役目ですが…」 「お前が?」 「侮辱しておいでで?」 「ほう。首の上に乗っているのは飾りという訳でもないようだな」 「お武家様流の決闘をお望みか」 「話が早い」
2017-01-09 18:20:26「王女殿下のお心映えのためとか」 「いや、私のかわいい影のためさ」 「なるほどなるほど…よろしゅうございます」 魔道師が手袋を脱いで、ぺしっと投げつける。 「これで?」 騎士団長はちょっと狐につままれたような顔をしてから、かつて誰も見たことがない、笑いを弾けさせる。
2017-01-09 18:21:34「面白いやつだ」 「どういたしまして」 「命は惜しくないと見える」 「閣下こそ。魔法が恐ろししゅうはないのですか」 「お前のものはな」 「なるほど…では…こちらも遠慮はいたしません」
2017-01-09 18:22:26「いやあ王女殿下は本当に勘の鋭いお方だ。まったく実のところ、なにやらこの宮廷というやつは呼ばれてきてみれば、うわべは美しくても蝮と蠍の住処。ゴルゴンのもつれた髪もかくやというおぞましい場所だ。いっそバジリスクの眼玉でも使ってみんな石の像にでもすれば美術としての価値だけはあると」
2017-01-09 18:25:34「思っておりましたが、同輩の魔導師どももなかなかうるさく、そうそう思い切ったまねもできず、苛立ちの募っていたところに、あなたという玩具をご下賜いただけたのですから。はい。これはもう。誠心誠意お仕えする気になろうというもの。あ、そこそこ、親指と人差し指の股のあいだ…」
2017-01-09 18:27:21「閣下が楽しませてくれる限り、愛しい殿下にも、ほかの方々にも何もいたしませんよ」 「誰が愛しいものか…れむ…れる」 「は?」 「何でもない。私の体以外に興味は…あむ…ないと言ったはずだ…んっ♥」 「はあそれはもう」 「…それにしても…このとがった爪…よく靴に穴が空かぬ…はむ…」
2017-01-09 18:29:40「いやー本当に洗脳の効果は三日ぐらいなんですよ。何回も調べたんですがね」 「だまされんと言ったはずだ。ほら、早くっ♥早くっ♥」 「うーんこの」
2017-01-09 18:34:33