帽子男氏による魔導師×騎士の話

帽子男 @alkali_acid

「貴様、男を貶める以外の能はないのか」 「なになに。閣下がいらっしゃれば百人力ではありませんか。こちらの出る幕では」 とか王家を狙う刺客多数をむこうにまわして大立ち回りの騎士団長と、それを猿のごとくシャンデリアに捕まってﾆﾔﾆﾔ見下ろす魔導師のクズ

帽子男 @alkali_acid

「少しは働けっ」 「褒美はいただけるので？」 「王に口添えする」 「いえ、閣下から褒美はいただきたいかと」 「この…考えておいてやる（///」 「では」

帽子男 @alkali_acid

床にびたんと貼り付いて四つ足で這うような姿勢になってから、首を曲げてにたっと笑う魔導師 刺客の一部がそちらへ向かい、なんか気持ち悪いなと遠巻きに囲む。 魔導師がにやにや笑いながら胸元から乾いた何かの舌を取り出して、口に含むと、唄い始める

帽子男 @alkali_acid

刺客は次々に魅せられたようになって窓を突き破って飛び降り、頭を打ち付けて死ぬ 「…なんだ今のは」 「セイレーンの舌。女に弱い男ばかりでよろしゅうございましたな」 「…」 「はて」 「くずめ」 「どういたしまして」

帽子男 @alkali_acid

魔導師のクズはいつも、ありえないぐらい所作が気持ち悪い