キャバクラなどの「3密要対策営業」のリスクと自粛要請・補償論

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

危険性が大きい業態が補償を受けるとなったら、危険性はさして大きくないのに損失を被っている業態（例えばホテル業界）との公平性は確保できるでしょうか。 これらの問題は、「危険性が大きい業態に補償する」という根本的な考え方に由来するので、おそらく解決不能だろうと思います。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

副次的に ・危険性の基準が策定困難 ・補償額の算定が困難 ・補償目当ての濫用事例をどう防止するか という問題があり、これらも極めて難しいですよね。 例えば、パチンコは3密条件をあまり満たしていないようですが、本当のところはわからない。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

ですから、解決の本筋は、(2)のバラマキ論によらざるを得ないと思います。 ちなみに、全面的なロックダウン（都市封鎖）に際して、補償がないと生活できないといった論調がありますが、これは特定業態に対する補償とは異なる一般的な経済給付なので、バラマキ論に属すると整理しましょう。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

バラマキ論をどう実装するのかは、色々難しい問題があると思いますが、ここでは立ち入りません。 欧米の感染爆発の時点で最低数十兆円規模の経済給付は必要なのかなと思いました。迅速に、効率よく行う必要がありますよね。 個人だけでなく、企業もターゲットにしないとダメでしょうね。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

補助的に(3)のインセンティブ論を使ってもいいでしょうね。 (1)の補償論との違いですが、(1)は特別な犠牲を受けた以上、補償があるべきだという考え方なのですが、(3)は政策目的を達成するために合理的な介入は何かという思考になります。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

私の暫定的結論は、(1)補償論は合理的な制度設計が困難、(2)バラマキ論を主に、(3)インセンティブ論も必要に応じて使え、ということになります。 世の中で #自粛と補償はセットだろ と主張されるときに、(1)～(3)がごちゃまぜになっているのではと感じることが多いです。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

K-1でもキャバクラでも同じですが、合理的に対策して、感染のリスクを許容可能な範囲に抑えない限り、潰れるのは時間の問題です。 それは、政府の自粛要請のせいでも、補償がないからでもなく、単に危険で顧客の安全を守れないからであり、社会的に危険な存在になってしまうからです。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

参考： note.com/kyslog/n/n140a…

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

非常に厳しいのは、2週間、往復1か月の時差があること。 キャバクラ等におけるクラスター感染の観測は、これから１～２週間続くだろう。今は営業自粛が多いだろうから、2週間後には落ち着く。何らかの対策を取ってリスクを下げて営業再開しても、それが正しいかどうか分かるのはさらに２週間後。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

業界団体とかもないんだろうなぁ……。現実的に対応が難しいところがある。 「キャバクラ王」みたいな業界のリーダーがいたりしないんだろうか……。 個別店舗が頑張って対応しても、やってない店舗がクラスター感染起こしたらまとめて叩かれる（一種の風評被害）。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

イベントについてだけど、西浦教授は 「Massive（大規模）な2次感染が出るかどうかのロシアンルーレット」と言っている。 基準も示しにくいんですよね。分からないことが多いし。 twitter.com/nishiurah/stat… よく考えて、試行錯誤して瀬踏みしていくしかないんだけど、残された時間はあまりない。

Hiroshi Nishiura @nishiurah

いま感染者がいるところは基本的には開催やめていただきたいです。判断材料としては「感染者がいるところ」。本当は「もっと緩めれないのか」とか「その時の判断基準を出してほしい」という相談もあったのですが、そんなもんありませんよ。Massiveな2次感染が出るかどうかのロシアンルーレットですから twitter.com/TSURUZEUS2/sta…

2020-03-22 12:06:03

7286 @jmjhjmwtad

吉峰弁護士、キャバクラに感染リスクを下げる工夫をして営業しろ、と言ってるけど具体的にどんな工夫をイメージしてんのやろね。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

他のTweetでも書いていますが、私が思いつくのは ①徹底した換気 ②多人数接待をやめて、1対1接待を原則とする ③フェイスベールなどの飛沫飛散防止 ④食事・飲物の個別化、消毒の徹底 と言ったあたりです。 ③が難しいですが、アクリル板の設置もあるかもしれません。 twitter.com/jmjhjmwtad/sta…

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

アクリル板の設置は、中国の食堂でやっている写真を見かけましたが、ちょっと見つかりません。 これだけやっても十分リスクを低下できない可能性はありますが、対策をしないよりはだいぶマシでしょう。現場で考えればもっと具体的なアイデアが出るはずです。 瀬踏みしながらやっていくしかありません

田丁木寸 @matimura

しかし、接待がある店に限られるのかな。いわゆる居酒屋やパブ、その他大小宴会ができる酒と食事の店なんかは軒並み同じなんじゃないのかな。 twitter.com/kyoshimine/sta…

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

やはりキャバクラ、クラブ等の多人数接待がクラスター感染を引き起こしてますね。 また、性風俗営業は、クラスター感染が発生していないのでしょう。 3密条件から予想される通りなので、かなり妥当な仮説なのではないかなと。 もっと事前に業界に働きかけられたらよかったかもしれません……。 pic.twitter.com/NEJJmElPem twitter.com/kyoshimine/sta…

2020-03-30 21:14:46

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

@matimura 居酒屋も多人数の飲み会はまずいですね。 徹底した換気、席の密度、マスク等の飛沫対策、料理の分離など、かなり気合いの入った対策を打たないと生き残れないと思います。

田丁木寸 @matimura

しかし、接待がある店に限られるのかな。いわゆる居酒屋やパブ、その他大小宴会ができる酒と食事の店なんかは軒並み同じなんじゃないのかな。 twitter.com/kyoshimine/sta…

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

@matimura 不思議ですね。 資料で挙げられているのは、 ①接待飲食等営業 ②特定遊興飲食店営業者 ③深夜酒類提供飲食店営業 なんですが、③は、単に飲み屋じゃなくて深夜営業なんですよね。 なんでだろう。 深夜営業だからリスクが上がるってのは不思議です。 客のボリュームは、深夜の方が少ないだろうし。

峰村健司 @minemurakenji

@kyoshimine 夜の飲食店関連でも言っていたと思いますが、性風俗関連だと、保健所の調査にハナから応じない例もありそうに思います。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

@minemurakenji しかし、患者が出て、行動履歴で挙がってくれば、情報として言及はされそうです。店が調査に応じなくとも。

motoyuki @motoyuki

@kyoshimine @minemurakenji マスコミに報道されちゃう現状でをの手の行動履歴を正直に言う人がいるんですかね。

弁護士 吉峯耕平 @kyoshimine

@motoyuki @minemurakenji キャバクラとかは、情報はある程度とれているわけですよね。調査に応じないところもあると言っていましたが。 保険所は飲食関係の権限もありますしね。 マスコミに報道されちゃうって、個人が特定されるような報道ってありましたっけ？

化雲岳-1954m @Kaun1954

@kyoshimine 性風俗は基本一対一だから感染源となっても伝搬力が低いのかなぁ・・・なんて考えてみましたが果たして。 あと、パチンコがそれ程でも無いというのがちょっと意外でした。