稲川淳二の『つぶやき怪談』(2020.03.31)

稲川淳二 @Junji_Inagawa

若葉萌える陽春の侯。 新たな旅立ち、出会いと別れ、不安と希望と喜び。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

１年の大切な節目に当るこの時季なのに、 一難去ってまた一難。次から次とよくもまあ続くもんですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

結婚式、披露宴、もキャンセルでしょうか？ みなさん、元気にお過ごしですか？ 稲川淳二です。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

昔、立川談志師匠が、 “人間が、やりたい放題に地球をいじめててみろ、 今に地球に仕返しされるぞ” と言われたのを思い出します。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

まあ、ねェ、生きてりゃ、こんな事もありますよ。 元気なみなさんとお会いするのを楽しみしています。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、今回の「つぶやき怪談」そろそろ始めましょうか。 ゆったりと、くつろいで、お付き合いいただければと思います。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そんな訳で、怖ーい噺で楽しんで下さい。 稲川淳二の「つぶやき怪談」、怖・楽しい時間を、共有しましょうね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

怪奇番組のビデオ撮りをすることになりましてね。 プロデューサーが見つけてきたのは、 長野の山の中にある、分校の小学校でした。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ただし、分校とはいっても、すでに廃校になっている。 教室も、四つぐらいしかないという、小さなもので、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

今は、山林関係の人が、山を管理するために来た時に、 寝泊まりするのに、使われるくらい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

普段は、まったく放ってある、分校でしたよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

だから、そこを管理する村から、 「ご自由にお使いください」 って、許可を得てあったんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

私はね、時間の都合がつかなくて、 スタッフとは、現地で合流することになっていたんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

行ったのは、夜でね。 本当に、山の中でしたよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

周りに山が、ぐぐって、迫っているものだから、 空は天井が抜けたように見えるんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

その山に張りつくようにある、 ちっちゃいね、平屋の木造の小学校でした。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

玄関みたいに、校舎のはじの方に、 ちいさな出入り口があるんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

村役場の人が、鍵をガチャガチャとやって、 戸を開けてくれたので、私が一番に飛び込みました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

見たいわけですよ、イメージがあるもんだから、 どういうセッティングにしようかっていうのがあるし、 絵面のこともありますからね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ロケで使える場所・・・四つの部屋があるうち、 どれを使うのがいいのか、なんてのもありますしね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

で、 「見せてもらいますよ」 て、入っちゃったんだ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

私、明かりもつけずに、暗いまま、入っちゃったんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

見ると、山の関係者か、地元の人がつけたんでしょうねえ、 非常灯が、向こうと手前に、一応取り付けてありましてね、 それぐらいしか、無いんですよ。