Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年3月11日分)倍数詞/read/write/wear/chest/could be/lemon/仮定法の伝播/may/ほか

まとめました。
1
Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

Early Bird @41isyoichi

次の(1)と(2)では現在完了形と現在完了進行形とで大きな違いがある。 (1)I have polished my shoes.(靴磨きは終えました) (2)I have been polishing my shoes.((今まで何をしていたかというと) 靴を磨いていたんです)

2020-03-11 01:17:31
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] as ~ as と twice, three times などの倍数詞を使って倍数を表すことができる。 👉 He has twice as many books as I have. (彼は私の2倍本を持っている) これと同じ内容を、数量や形状、重量を表す語を用いて 👉 He has twice the number of my books. のように言うことが可能だ。

2020-03-11 07:12:24
Early Bird @41isyoichi

なお、「数量や形状、重量を表す語」に関して付言すれば、上例で見た many ー the number のほか much ー the amount heavy ー the weight large ー the size long ー the length の対照を利用して「量」「重さ」「大きさ」「長さ」を表すことができる、ということである。

2020-03-11 07:12:24
Early Bird @41isyoichi

read という動詞は「謎を解く」が原義だった。「謎」を意味する riddle はこの read から派生した語である。なお、「謎を解く」を意味した古英語(Old English)の動詞 rǣdan は現代ドイツ語で「推測する」を表す動詞 raten にその原義が垣間見える。

2020-03-11 13:05:03
Early Bird @41isyoichi

write という動詞は「(引っ)掻く」が原義だった。古代ゲルマン人はブナ(beech)の樹皮を引っ掻いてルーン文字を刻みつけたと言われる。その後、意味が拡張され、羊皮紙や他の材料の上に口で話す言葉に相当する記号を書きつける行為も表すに至った。なお、日本語でも「書く」は「掻く」の転とされる。

2020-03-11 13:55:12
Early Bird @41isyoichi

wear にあたる古英語の動詞 werian は単に「着ている」の意だったが、衣服を「着古す」とやがて糸が見え出し、擦り切れ穴があく。ここからやがて継続使用で衣類を「擦り減らす」、衣類に「穴をあける」の意が生じた。また、着古すと衣服はくたくたにくたびれる。wear out で「疲れさせる」の意が出た。

2020-03-11 15:13:06
Early Bird @41isyoichi

(誤)衣類に「穴をあける」 (正)衣類に穴を「あける」 謹んで訂正いたします。

2020-03-11 15:43:05
Early Bird @41isyoichi

chest という英語は「箱」が原義だったが、16世紀以降、胸椎・肋骨・胸骨からなり、肺臓や心臓を収める身体の部位、すなわち「胸郭」の意味が加わった。なお、「箱」の原義は今も残り、a medicine chest (薬箱、救急箱), a tool chest (道具箱、工具入れ), a chest of tea (お茶一箱分) などと使う。

2020-03-11 16:59:01
Early Bird @41isyoichi

『101匹わんちゃん』の原題 One Hundred and One Dalmatians は正確に101匹という意味ではなく、very many Dalmatians の意だというのを知って「へー」ってなったのを覚えてます😊 pic.twitter.com/lImbF8YeWu

2020-03-11 17:58:25
拡大
Early Bird @41isyoichi

Could be. は It could be so.(たぶんそうだろう)の短縮形で口語でよく使われる。Yes か No かをはっきり言いたくないときに使える便利な表現だ😎 👉Do you think he will go out with me if I ask him? ー Could be.(あの人、誘ったらデートしてくれると思う? ー かもね)

2020-03-11 19:04:54
Early Bird @41isyoichi

従属節における仮定法、直説法の使用について記事を書きました。何かのお役に立ちましたら幸いです。 pic.twitter.com/ioShIkwZpP

2020-03-11 19:49:45
拡大
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 日本語の「レモン」には、酸味があって、爽やかな、といったイメージを伴うが、英語の lemon にはよくない連想もある。lemon はビタミンCが豊富で、栄養価が高いのはわかるが、かじれば顔をしかめることだってあり得る。そのしかめっ面が「欠陥品、欠陥車」のイメージにつながる。 pic.twitter.com/YLU2q24k6e

2020-03-11 20:30:35
拡大
Early Bird @41isyoichi

👉The used car turned out to be a real lemon. It hasn't got an engine.(その中古車は全くの欠陥品であることがわかった。エンジンが付いていないのだから) こういう lemon の用法は主にアメリカ英語で、くだけた書き言葉、話し言葉で使われる。

2020-03-11 20:30:35
Early Bird @41isyoichi

いわゆる仮定法の伝播(転移または浸透)という現象について記事にまとめました。何かのお役に立ちましたら幸いです。 pic.twitter.com/u8cHiXqyPt

2020-03-11 20:57:02
拡大
拡大
Early Bird @41isyoichi

現在または未来に関し「ひたすらな願い」を表す場合、主語を文頭に立て仮定法現在の動詞を述語に据えて表す仕方がある。現代英語では 👉 God save the Queen!(神様が女王を守らせたまわんことを!) 👉 Long live the Queen!(女王陛下が長生きされんことを!) のような成句にのみ残る使い方だ。

2020-03-11 21:47:46
Early Bird @41isyoichi

一般には仮定法現在の代用に助動詞の may を持ち出し表す。 👉May peace prevail on Earth!(世界が平和でありますように) 👉May you find true happiness in your life together!(おふたりの人生にほんとうのしあわせがありますように) このように、この場合、may はいつも主語よりも前に立つ。

2020-03-11 21:47:46
Early Bird @41isyoichi

仮定法の衰退は簡潔を是とする言語表現の一般的傾向によるが、その原因の一つに、諸々の助動詞の発達が見逃せない。すなわち、昔ならば仮定法を用いて表現していたことを助動詞がその任務を代行するようになったのだ。よって、仮定法の使用は、同時に助動詞の使用と併せ考えるべきである。

2020-03-11 21:47:46
Early Bird @41isyoichi

「He may be a doctor. なら医者かもしれないのだが、might be となると、医者でないのは分かっているけれど、そうだとしても不思議ではない、納得がゆくほど、医師としての知識を持ち、態度もそれらしい、ということになる」ー 行方昭夫『英文快読術』(岩波現代文庫、2003年、p.77)の明快な指摘だ😳

2020-03-11 22:18:48
Early Bird @41isyoichi

影山太郎 編『日英対照 動詞の意味と構文』(大修館書店、p.84)によれば、驚きは瞬間的な感情だから be surprised には at がふさわしい。喜びは比較的長く残る感情だから be pleased にはwith がふさわしい。ただし、「子供達はその思いがけないプレゼントに一瞬喜んだ」という場合は at が好まれる。

2020-03-11 23:41:29
Early Bird @41isyoichi

影山太郎 編『日英対照 動詞の意味と構文』(大修館書店、2001年、p.84) によれば、at という前置詞は元来、一地点を表すから、時間を表すときも「点的な時間」を表す。他方、with は「付随」を意味するから、ある一定の期間中ずっと伴うような「持続的な時間」を表現する。

2020-03-11 23:41:30