連続テレビ小説『スカーレット』とはどんなドラマだったのか？放送終了前後からの感想と考察のまとめ

窪田浩一 @ko1kubota

喜美子や八郎がした事を制作陣が肯定的に描こうとした訳ではなかった事は、演者の #戸田恵梨香 が私なら二兎を得る。 #松下洸平 が自分なら話し合ってお金の問題とかを解決して穴窯を続ける方法を模索する。と言っている事からも伺える。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

演者がそうだった様に、ドラマの中で失敗を描く事で、視聴者に自分だったらどうするか？というのを考えて欲しいという意図だったと思う。しかし、それは中々伝わらなかった。ドラマは答えを教えてくれるもの。結論を出してくれるものという意識の視聴者が多かったからだと思う。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

自然釉の再現という偉業を達成した天才陶芸家の話と思っていた人が多かったと思うけど、普通の人に無縁な話ではなく、普遍的な問題を扱っていたドラマで、自分の気持ちをちゃんと伝える事、相手の気持ちをちゃんと確認する事が大事だという事を繰り返し描いていたドラマだったと思う。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

という訳で、中々簡単にまとめる事の出来ないドラマだというのが改めての感想だけど、突き詰めると色々問題のある現代社会でどの様に生きて行くかという事を描いたドラマだと思う。その中に様々な要素があり様々な問題が描かれていた。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

そして、そこから何を考え、どう自分の人生に生かして行くかは視聴者次第なんだと思う。ドラマの中の登場人物の人生も完結した訳ではなく、まだ続いて行くだろうし、視聴者の人生も続いて行く。このドラマが問いかけた事を考え続ける限り #スカーレットは終わらない #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

という訳で、放送終了前後から断続的に続けて来た感想と考察のツィートもここで終了としたいと思います。また、何か書きたくなったら今後も呟くかもしれないけど、ここで一区切りです。僕の中で #スカーレット は続いて行くと思うので、ロスはないと思うけど…

窪田浩一 @ko1kubota

このドラマで繋がっていたフォロワーさん達ともう絡む事は殆どなくなるだろうと思うと、それが1番寂しいという気がしています。この半年間、色々考えたり、他の人のツィートを読んだり、自分の考えを呟いたりしたの日々は、結構しんどくもあったけど本当に楽しかったと思います。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

このドラマに関わった全てのスタッフ、キャストの皆さん、視聴者の皆さんに感謝します。ありがとうございました。 #スカーレット pic.twitter.com/YZ7Gg7EOFn

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窪田浩一 @ko1kubota

言ったそばから書き忘れたというか書き足りなかった事を思い出したので補足。喜美子は性格が破綻しているというか、何かが欠けている人間として描かれていたと思う。特に印象的だったのが、武志からテレビジョンが来た日の話を聞かされた時の反応。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

まるで武志が八郎に帰って来て欲しいと思っているとは思ってもいなかった様な表情だった。しかも、この時相当ショックを受けた筈なのに、その後また同じ様なシチュエーションでそんな事は知らなかったという様な表情をしていた。 #スカーレット

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これは楽しい事だけ覚えているのが得意だったというセリフに表れている様に、喜美子が受けていた抑圧によるトラウマが原因だと思う。DVを受けている人は、暴力を振るわれた事より優しくされた思い出の方を大事にして、だからDVをする相手から離れられない。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

虐待を受けている子供が親を庇う事も多く、大抵は親は自分を愛している。と思い込もうとする。それは自分が親に愛されていないとは思いたくないという心理の表れだと思う。喜美子の常治への愛情表現も実はそういう心理から来ているのだと思う。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

常治は自分を愛してるし自分も常治を愛している。だから自分は常治の犠牲になっているのではない。愛する常治と家族の為に生きるのが自分の喜びだと信じ込もうとしていたのだろう。そうやって良い所だけ見て悪い事からは目を背けて見ない振り忘れた振りをして来たのだろう。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

そうやって現実から目を背け、現実を直視出来なくなってしまった。だから八郎との別離に関しても自分に都合の悪い事は忘れてしまったのかもしれないし、武志から父親を奪って酷い事をしてしまったと思いも、心の何処かにしまってしまい忘れてしまったのだろう。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

そういう性格的な欠落のある人間として喜美子は描かれていたと思う。虐待されていた事をなかった事にしてしまい、自分の人生を肯定する。でも、ずっとそれに縛られて性格的な欠落を抱えたまま生きていかなければならないし、それが原因で他人とのコミュニケーションに支障をきたしたり… #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

自ら幸せを壊してしまう事もあるという、虐待の本当の怖さを描いていたと思う。穴窯に取り憑かれて暴走し、八郎との関係を壊してしまったのも、それが原因だったと言えると思う。そして、そこから喜美子を救済したのが武志であり八郎だったと言えると思う。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

という訳で、僕はこのドラマは本質的には、トラウマを抱えた喜美子という女性が八郎という男性に出会い救済されるまでを描いたドラマだと言えると思う。喜美子にとって八郎は彼女の人生を救ってくれた神の様な存在なんだと思う。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

喜美子は八郎に「あんたしかおらん。あんたがおらんと生きていけん。」と言っていたけど、それは本当で八郎を失ってからの10何年かは喜美子はまるで死んだ様に生きていた。八郎が戻って来て彼女は息を吹き返し人間らしさ、女性らしさを取り戻して行った。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

喜美子にとってかけがえのないただ1人の人だった。それは八郎にとっても同じ。八郎は多分喜美子がいなかったら金賞をとてる様な陶芸家にはなれなかった。八郎にもそれが分かっていて、八郎にとって喜美子は陶芸の神様の様な存在だった。だから八郎は喜美子を陶芸家に導きたかった。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

八郎が苦しんでいたのは、男として妻子を養っていかなければならない。その為にお金の稼げる陶芸家にならなければならないという重圧だったと思う。八郎もまた男はこうであらねばならぬという社会的抑圧に支配されていた。最終的に八郎もまた喜美子によってその抑圧から解放された。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

喜美子が武志に死なさへんと言ったのがエゴなら、喜美子が八郎を支えたいと思ったのも、八郎が喜美子を陶芸家に導きたいと思ったのもエゴだと言えるだろう。大切な相手の為に何かをしてあげたいというエゴ。それがすれ違って2人は一度は手を離してしまう。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

だが、一度離してしまった手を再び繋いだ時、2人はただ手を繋いでいるだけで良いのだと気付いたのだろう。相手に何も望まず、自分も相手に何も与えない。ただ、いてくれるだけで良い。ただ、それだけで生きていける。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

それは隣であっても遠く離れていても変わらない。最後は2人はそういう関係になれたのだと思う。お互いがお互いを解放し自由になれた。そんな2人だったと思う。 #スカーレット

窪田浩一 @ko1kubota

前回のまとめでは、余り芸術という側面からは語らなかったけど、それでは充分ではないと芸術という側面からの考察もしてみたけど、補足としてはボリュームが大きくなったので、前回のまとめとは別にまとめようと思います。 #スカーレット twitter.com/ko1kubota/stat… pic.twitter.com/5UHzk6gju5

窪田浩一 @ko1kubota

「連続テレビ小説『スカーレット』とはどんなドラマだったのか？放送終了前後からの感想と考察のまとめ 」をまとめました。 #スカーレット togetter.com/li/1491838 @togetter_jpより

2020-04-09 21:00:46

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窪田浩一 @ko1kubota

「連続テレビ小説『スカーレット』とはどんなドラマだったのか？その2 芸術という側面から見た補足考察のまとめ」をトゥギャりました。 #スカーレット togetter.com/li/1504396