能力の高い人は「人に自己効用感を味わわせる」ことを心がけよう

能力が高いのに人が寄りつかない。そんなときは、自己効用感を人に与えているかどうかを考えてみよう。
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shinshinohara @ShinShinohara

能力の高い人は周囲を不安にさせ、遠ざけることがある。なぜか。「自分は必要とされてない」と周囲に感じさせてしまうから。 能力の高い人は、努力家であることが多い。誰にも迷惑をかけずにすむように、ぬけ落ちがないように入念にチェックし、完璧に遂行しようとする。しかしそれがあだになる。

2020-04-10 19:08:41
shinshinohara @ShinShinohara

人間は、他人から必要とされたい生き物。結構頼られたい。言い換えれば「迷惑かけて!どうにかなる程度なら、むしろ喜んで!」という面が意外に強い生き物。ところが能力の高い人は、失敗しない。スキがない。自分がいなくても何にも問題がなさそう。そんな人は世話して上げる甲斐がない。

2020-04-10 19:11:28
shinshinohara @ShinShinohara

能力の高い人が失敗するとむしろ周囲はホッとすることがある。「あんたも人間やったんやねえ」と、どこか嬉しそう。それは、その人の役に立てたから嬉しい。 人間は、誰かに頼られたい生き物。なのに能力の高い人は他人に頼らないから、周りからしたらつまらない。

2020-04-10 19:13:48
shinshinohara @ShinShinohara

もしあなたが、他人に迷惑をかけてはいけないと強く思っているとしたら、その「思枠」は少しずらした方がよいかもしれない。完璧であるより、どこが欠けた方がよい。そして、欠けた部分を周囲の人に埋めてもらうとよい。すると驚くほど、人間関係がスムーズになることがある。

2020-04-10 19:15:49
shinshinohara @ShinShinohara

誰かの役に立つことができた、という自己効用感は、人間にとって不可欠な栄養素。人間はいつも自信がない。自分はこの世に生まれてきてよかったのか、もしかしたら要らないんじゃ、という不安に常につきまとわれている。その不安を消してくれるのが自己効用感。

2020-04-10 19:17:56
shinshinohara @ShinShinohara

こんな自分でも、誰かの役に立つことができた!喜んでくれた!そう思えると、自分は生きててよいのかな、生まれてきてよかったのかもな、と思えるようになる。こうした感覚を与えてくれる自己効用感を、誰もが欲しがってる。なのに能力の高い人はそれを一切与えようとしない。

2020-04-10 19:19:58
shinshinohara @ShinShinohara

能力の高い人は、誰かの世話になってはいけない、迷惑をかけてはいけないという「思枠」に囚われて、それに一所懸命になるあまり、誰にも自己効用感を提供することを怠ってしまう。能力が高いのに家族とうまくいかない人は、「自己効用感の提供不足」が原因のことが多い。

2020-04-10 19:22:18
shinshinohara @ShinShinohara

職場では、能力の高さが頼られる成功体験となる。けれど家族の場合、高い能力を示すと家族に「私がいなくってもいいんでしょ」と感じさせてしまう。家族に自己効用感を提供することがないから。

2020-04-10 19:24:45
shinshinohara @ShinShinohara

家族の最も重要な機能。それは、「自分は生きてていいんだ、生まれてきてよかったんだ」という感覚を育むこと。これは外部社会ではなかなか与えられない感覚。そしてこの感覚を強める方法とは、自己効用感を味わえるようにすること。

2020-04-10 19:27:18
shinshinohara @ShinShinohara

では人に自己効用感を味わってもらうにはどうしたらよいか。簡単。自分の欠落を相手に埋めてもらうこと。失敗や足りないところを相手に埋めてもらうこと。そして埋めてもらえた好意に驚き、感謝すること。すると、相手は強く自己効用感を味わえる。そのことにより、「生きててもいいんだ」と思える。

2020-04-10 19:29:41
shinshinohara @ShinShinohara

能力の高い人はどうも、自分が自己効用感を味わうことに貪欲で、周囲にそれを味わわせることを怠りがち。全部自分でやってしまって、自分だけが自己効用感を独占してしまう。そのことが、周囲は悔しいのだと思う。能力の高い人は、「自己効用感を与えないけちん坊」な面がある。

2020-04-10 19:32:21
shinshinohara @ShinShinohara

「人に迷惑をかけてはならない」という思枠を外し、「人に自己効用感を味わってもらうにはどうしたらよいだろう」という思枠にシフトしてみよう。すると、周囲が張り切り出すことにあなたは驚くだろう。人の役に立てることは、誰もが望んでることだとあなたは知るだろう。

2020-04-10 19:34:34
shinshinohara @ShinShinohara

「人の役に立つ」を独占してはいけない。「人の役に立つ」はとてもおいしい体験。それを独占したら、そりゃ恨まれても仕方ない。能力の高い人は、誰かに欠落を埋めてもらい、自己効用感のおすそ分けをするよう、心がけてほしい。

2020-04-10 19:36:19
shinshinohara @ShinShinohara

これが正しいに決まってる、なのにうまくいかないのは周りの理解がないからだ、と恨んでしまうことはよくあること。しかしそんなときは大概、あなたが何らかの「思枠」に囚われている恐れがある。自分を絡め捕る思枠を見抜き、うまく脱出してほしい。 amazon.co.jp/%E6%80%9D%E8%8…

2020-04-10 19:46:37