再使用マスクの消毒法コンクール

（もっともこの台湾の家電製品「電鍋」は現在の日本の炊飯器とはちょっと違うもののようです）

注：台湾の調理家電「電鍋」は本来外釜と内釜の間に水を入れて加熱時間を調整しますが、マスクの消毒に使うときは2つの釜の間に水を入れず、蒸し物を作るときに外釜の底に置いて皿を載せるのに使う穴のあいた金属板（スチームプレート）の上に内釜を載せます。この方法では加熱温度と時間がポイントで、110℃で8分間。他の器具を使う場合、中の蒸気の温度が110℃程度まで上がることを確認しておく必要があります。

2020年3月25日付けのニュース記事。短いので全文をGoogle翻訳で中国語（繁体字）から英訳し、そこからさらに和訳してみました（直和訳だと専門用語を読み違えている場合が多いので、まとめ主は一旦英訳を間に挟むのを常としています）：
医療用マスクを再使用する場合、台湾衛生福利部（以下FDA）は電気調理器具（注：台湾の調理家電「電鍋」をさす）で水を入れずに（乾熱, dry heat）消毒することを推奨する。消毒後の再使用は3-5回までにすべきである。FDAは、医療用マスクにアルコールその他の湿式除菌法（注：各種除菌液をさす）をスプレーした場合ろ過効率が低下すると注意喚起している。
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の流行は引き続き激化している。現在、7日以内に3枚の医療用マスクしか購入できず、多くの人々が医療用マスクの再使用を求めている。
FDAは本日、医療用マスクの寿命（使用回数）を延長するための評価報告書を公表した。医療用マスクは原則として使い捨てにすべきで、高リスクの場所に出入りする際には医療用マスクを着用すべきである。中央伝染病司令センターの指示事項は毎日変更される。マスクが破損したり汚れたりしたら、直ちに取り替えるべきである。
FDAによれば、屋外や低リスクの場所で医療用マスクを使用する場合、破損や汚れがなければ使用回数をさらに増やす必要がある。3-5回消毒したら取り替える。
FDAが行った実験によると、「電鍋」による乾熱法で3-5回消毒した医療用マスクは加熱前と比較して細菌濾過効率（BFE）にほとんど差がなく、99％以上に維持されているが、微小粒子防護効率（PFE）は加熱前より1.3％〜14.2％低下し、加熱回数とともに防護効率が低下する。
FDAはあわせて、医療用マスクに使用されるほとんどのフィルター材料は静電処理された不織布であり、アルコールまたはその他の各種除菌液をスプレーした場合ろ過効率が低下すると注意喚起している。

（↑こちらの記事によれば、台湾の電鍋は日本の東芝が作った最初の電気釜の仕組みを現在も引き継いでいて、外釜と内釜の間に入れる水の量で加熱時間を調整しているそうです。日本の電気炊飯器は現在内釜を電気で発熱させるIH炊飯器https://kadentity.com/rice-cooker-micon-ih-4211 が主流になり、2つの釜の間に水を入れる方式は廃れてしまっています↓）

第4部（まとめ公開後に追加）：電子レンジ編

（ワイヤー入りの不織布マスクを装着するときは上から押さえて鼻に密着させないとダメです）

参考

[布マスクも使い捨ての不織布マスクもウイルスの吸い込みによる感染を予防する効果がないのは同じだが、布マスクの使用は感染の危険がより大きいのに感染が許されない医療従事者に不織布マスクを回す意味があるというまとめ]