ジャンプ愛好家による『黒子のバスケ』キセキの世代についての解説

https://togetter.com/li/1465629 でテニスの王子様について解説してくれた相互さんが黒子のバスケについて解説してくれました。
267
鈴木宏 @saxblue13

漫画(ジャンプをはじめ幅広く。スポーツ系は特に。)、ミステリ(どんでん返し至上主義。)、スポーツ観戦、Jリーグ(贔屓はアイコンの通り?ジュビロ磐田。)など。 アイコンは@akiakane_plto トップ絵は@suzuki_chan64 (鈴木とはホントに別人の相互さん。)

まとめ ジャンプ愛好家による『テニスの王子様』青学の勝敗についての解説 1巻から読み返したくなる解説 102591 pv 357 7 users 24

鈴木宏 @saxblue13

黒子のバスケ。構成の話をする。一言でいうなら兎に角テクニカル。「描きたいものを描く」ではなく、「打ち切られないためにどう構成するか」という視点の作品だと思っている。

2020-04-05 20:16:31
鈴木宏 @saxblue13

基本設定。主人公は影サブ主人公が光。二人で五人の超天才をぶち殺す。キセキは全員色付きの名前に髪。とにかくわかりやすくでキャッチー。

2020-04-05 20:18:40
鈴木宏 @saxblue13

一人目が黄瀬。これがとにかく絶妙。中2から始めたからキセキの中では実力的に一番下っ端だけど、将来性も一番なので、ここで負けさせても下剋上の可能性があり、と、最初の負け役として便利

2020-04-05 20:24:15
鈴木宏 @saxblue13

黄瀬。性格も絶妙。初心者下っ端なので帝光時代の闇も浅く、黒子とは普通に仲良し。改心も容易で、負けてすぐ「良きライバル」ポジションに入れる。ドツキ役笠松先輩との相性もいい(他のキセキ、先輩の言うこと聞かない)。

2020-04-05 20:28:59
鈴木宏 @saxblue13

黒バス。最初の海常戦突入がスピーディー。黄瀬もすぐ出し、すぐ練習試合突入。敵も味方もモブばかりだが気にしない。とにかく早く練習試合を始める。これはジャンプ打ち切りサバイバルの勘所である。

2020-04-05 20:31:39
鈴木宏 @saxblue13

海常戦。上手いのが、最初は黒子火神VS黄瀬の能力バトルだったのに、緩急をつけ、数ページで誠凛先輩ズのキャラ立てを行い、チームバトルに突入したところ。 四名のキャラを秒殺で立てたのは感動したし、そこで、「この漫画面白い!」となった。

2020-04-05 20:37:15
鈴木宏 @saxblue13

誠凛モブ、みんな黒髪なのに秒殺で「二重人格クラッチシューター」「イケメンダジャレPG」「無口仕事人センター」「器用貧乏猫顔」とキャラを立ててきたの、ジャンプスポーツ漫画史に残る偉業(全員ラストバトルでも出場してるし)

2020-04-05 20:41:38
鈴木宏 @saxblue13

黄瀬を倒したタイミングで即、緑間が登場する。彼がとりあえずの章ボスということで、都大会に突入する。「3大王者」というハッタリを利かせ、敵の格をつくる。

2020-04-05 20:51:01
鈴木宏 @saxblue13

緑間。二人目としてベスト。黄瀬より好戦的だが、クソ真面目なので闇は浅く、ヘイトはそんなに集めない。占いキチという渾身のあたおか属性もついており、隙がないのだよ。

2020-04-05 20:56:48
鈴木宏 @saxblue13

とっつきにくい性格の緑間の緩和剤として、相棒にコミュ力抜群の高尾が添えられている。敵キャラは二人組で出せ(会話でキャラを立てやすい)、みたいな漫画の王道をキッチリ守っている。赤司以外のキセキには、キャラに合った「相棒」がいる。

2020-04-05 21:00:21
鈴木宏 @saxblue13

黒バス。整合性はあんまり気にしない。王者と予選で二連戦させられることの説明がない。それより盛り上げるのが大事。正邦戦は先輩ズ中心であくまで前座。

2020-04-05 21:03:31
鈴木宏 @saxblue13

都大会。留学生とか正邦戦とかあったが、その後はほぼ対キセキ+α戦ばかりになり、中途半端なチームとの対戦描写はほぼ皆無となった。そんなんやってたら打ち切られるからだ。

2020-04-05 21:06:25
鈴木宏 @saxblue13

秀徳戦。満を持して緑間のオールコート3Pが炸裂する。この漫画やべえええええええ、とみんななったし、俺もなった。バスケ経験の深い作者だったらこれはできなかったと思う。連載を救った大ハッタリ。

2020-04-05 21:08:45
鈴木宏 @saxblue13

オールコート3P。ほんとに黄瀬が格下なんだなと確信させる凄みがあり、こんなんどうすりゃ勝てるんだ?みたいな絶望感もあり。 「能力的に火神との相性が最悪」という勝ち筋があったことに感激した。

2020-04-05 21:11:30
鈴木宏 @saxblue13

緑間倒すと共に、青峰登場。3人目でエース格が出てくるサプライズ。緑間というどうしたら勝てるねんコイツみたいな化物の後に、さらに勝てなそうな説得力のある化物を用意した。

2020-04-05 21:17:38
鈴木宏 @saxblue13

青峰登場。ここまでで作品が安定した地位を獲得できたので、鬼門である「主人公チームが負ける」&「しかもめちゃくちゃ性格の悪い敵に」というリスクを負うことができた。

2020-04-05 21:20:11
鈴木宏 @saxblue13

誠凛。夏の段階ではキセキニ勝てる説得力は足りないので、負けて修行展開は必要不可欠だった。ストーリーの深みとしても大事。それなら、緑間の次のボスとして存在感のある青峰を出すのがベスト。闇も深い。ついでにおっぱい担当も加入。

2020-04-05 21:32:39
鈴木宏 @saxblue13

黒バス。「ボス」は三人だったな、と考える。一人目は緑間(最初のガチ強敵と、それに向けた都大会)。二人目が青峰(敗北とリベンジ)。三人目が赤司(全ての決着を)。青峰との決着がWC初戦だったのも、ラスボス赤司との対戦となるべく遠くして、展開の区切りをつけたい意図があったのだろう。

2020-04-05 21:40:38
鈴木宏 @saxblue13

インハイ決勝リーグ敗退。工夫として、敗退直後に木吉の存在を仄めかしたところ。負けのショックより新キャラ新展開のワクワクで読者を惹き付ける必要がある。

2020-04-05 21:43:13
鈴木宏 @saxblue13

WCまでの掘り下げ。一つは緑間らとの合宿。改心した緑間をツンデレ師匠ポジションに据える。もう一つはインハイの青峰VS黄瀬。負けた二人のキセキを、好ライバルポジションもう一つの主人公的ポジションに据え、使い捨てない工夫。

2020-04-05 21:45:54
鈴木宏 @saxblue13

花宮。緑間がライバルポジションになったので、都大会を盛り上げるためにドクズな強敵を一人用意しました、みたいな位置付け。木吉ら先輩sの掘り下げ役も務める。同時に「無冠の五将」というハッタリも追加。

2020-04-05 21:57:46
鈴木宏 @saxblue13

紫原。実は一番難しい立場。青峰が中ボス赤司がラスボス、なのが確定しているので、その合間に置かざるを得ない。ポジションもセンターなので、2m超えの長身にする必要もある。キセキが都内で二人、隣県神奈川にいるので、流石に四人目は県外、それも遠くにいないと不自然になる。

2020-04-05 22:15:23
1 ・・ 4 次へ