PLA造形品アニール時収縮率の測定 ツイートまとめ

PLA造形品の耐熱性アップのため、いつも行っているアニール処理でどれだけ収縮するのか、実際に測定してみました。昔同様のテストをやったときにはノギスで測定しており、ほとんどアニール前後で寸法に差がなかったため収縮率が測定不可となっていました。今回はマイクロメータを使って測定精度を上げて再トライしました。アニールは家庭用オーブンで行っています。
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PLA造形品アニール処理時の収縮率をマイクロメータで測定しました。

PLA造形品アニール時収縮率の測定(測定生データがあります)
http://nature3d.net/development/anneal_shrinkage.html

PLAのアニール処理って何?
https://nature3d.thebase.in/blog/2020/02/28/222338

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PLAのアニール時の収縮率を調べました。20mmの立方体を造形。ノズルΦ0.4、積層ピッチ0.15mm、壁2周、infill30%-Rectilinear。写真はアニール前。左から市販PLA(P社品)、LFY3M、LFG30。 pic.twitter.com/OtFQJstuds

2020-04-29 17:32:57
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マイクロメーターでX,Y,Zの3方向をアニール前後で測定します。 pic.twitter.com/k0rbgi1VW2

2020-04-29 17:37:24
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アニールの様子。今回は110℃ x 20分にて。それぞれ左からP社PLA、LFY3M、LFG30。 pic.twitter.com/GyY2lygSpi

2020-04-29 17:41:57
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アニールから取り出したところ。並びは先ほどと同じ。一番左のP社品だけ少し変形して太鼓型になっていたほか、底面がトレーに貼り付いて取れなかったのでこれだけトレーを少し捻って剥離。LFY3MとLFG30は見た目変形なし。トレー貼りつきもなし。 pic.twitter.com/V3ImgEkzRW

2020-04-29 17:50:56
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アニール後。Z方向を上から見下ろしている形。写真左右がX方向、上下がY方向。一番左のP社品はX-Y方向に収縮している。 pic.twitter.com/Iadyy4pHYi

2020-04-29 18:27:38
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同じくアニール後。Y方向を上から見下ろしている形。写真左右がX方向、上下がZ方向。一番左のP社品はZ方向に膨張した。X-Y平面方向に縮んだ分の歪みがZ方向に解放されたのかもしれない。 pic.twitter.com/iWJDN2CFjR

2020-04-29 18:34:35
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P社品のアニール後底面はこんな感じ。半溶融状態になったのかトレーに貼り付いていました。 pic.twitter.com/ByrA0B61VA

2020-04-29 18:39:11
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結果はこんな感じ。かなり差がでました。アニールにおけるP社品の変形は3%程度。LFY3MとLFG30はX-Y平面方向にはほとんど収縮なし。Z方向に0.3~0.5%ほど変化がありました。 pic.twitter.com/RVWEzcy0TX

2020-04-29 18:45:05
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PLA造形品アニール時収縮率の測定 生データも入れてまとめました。興味ありましたらご覧ください。 nature3d.net/development/an…

2020-04-29 23:55:39