日本労働研究雑誌 2020年特別号~2019年労働政策研究会議報告
組合役員になって「良かった点」と「まいった点」に示された,組織率の高低での回答率のギャップから,組合活動の活発さに違いがあることが読み取れる。
2020-05-01 00:27:27ところが,「組合加入したきっかけ」となると,組織率の高低での違いが見られなくなる。さらに,組合員の組合イメージも,組織率の高低での違いは見られない。
2020-05-01 00:27:28組合員の労働組合への認知度・接触度・好意度スコア pic.twitter.com/TWR3VY9qql
2020-05-01 00:28:27組合員の組合への認知度・接触度・好意度においても,組織率の高低による違いは見られなかった。統計的検定も有意ではなかった。
2020-05-01 00:28:27(´ω`;) 大学教員の職場の関係性は,教授会の開催は頻繁にあるようだが,個々人の専門性が違い,多様化・個別化していること。また併せて,大学教員の労働市場は外部労働市場の典型となっていること。
2020-05-01 00:28:28そして,もはや支部執行部体制が完全に崩壊してしまっていて,入職する大学教員に組合加入を呼びかけることがなくなっていることが,11.5 %(2018 年 3 月末現在)5)まで組織率が低下した原因と言えるだろう。
2020-05-01 00:28:28(・д・)ホォー 組合役員インタビュー調査から,「組織率の高い支部群」での組合加入にあたって,最大の要因である「役員から声を掛けられて」「職場の人が入っているから」「当然加入するものだと思ったから」を必然とさせるものは,
2020-05-01 00:29:42職場の人間関係の密度(社会関係資本度の高さ)であり,それが組合加入に強く影響をもたらしていることが示された。一方,組織率の低さの要因は,大学教員支部に典型的に見られた,職場の人間関係の希薄さ(社会関係資本度の低さ)から説明される,と推察された。
2020-05-01 00:29:42(。 ・ω・)フム 2 つ目は,「組織率の高い支部群」での組合活動の量と質は,「組織率の低い支部群」と比べて,確かに高いものが展開されている。しかし,それが組合員の組合イメージや認知度・接触度・好意度を高めるものとなっていないことが明らかとなった。
2020-05-01 00:29:43「組織率の高い支部群」では,組合役員は組合活動に積極的に取り組んでいるものの,組合員の組合活動への評価に結びつかない。
2020-05-01 00:29:43