新商品の発表 ~その開発のプロセスを述べてみる
- shijimi4438
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①株式会社しじみちゃん本舗(本社:青森県青森市)は、このたび地方独立行政法人青森県産業技術センターと弊社との共同特許製法による「しじみエキス」、並びに一般社団法人あおもりPG推進協議会が普及に努める「プロテオグリカン」ブランド「あおもりPG」を活用した新商品を発売いたしました。
2020-05-02 08:39:45②商品名は『あおもりPGドリンク Belle Ange -ベル・アンジュ-』です。世界で初めてプロテオグリカンとシジミエキスを結び付けた商品となります。青森の産学官連携の成果である素材を広く発信し、地域の活性化に繋げる所存ですので、よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/GGIC6fXOh5
2020-05-01 09:34:14③最初に商品開発の経緯から。我々しじみちゃん本舗は魚貝類卸問屋・貿易業を営む株式会社福島商店の販売会社となります。福島商店は今からちょうど60年まえの昭和35年(1960年)に青森県の十三湖、小川原湖のしじみ貝を扱うことを目的に創業した会社です。 pic.twitter.com/XEXSvqyKlr
2020-05-01 09:36:22④しじみが栄養豊富な貝であることは一般にも広く認知されているところですが、湖の底に棲む生物であるため、食用に供するためには砂抜き・洗浄という手間と時間のかかる下処理を必要とします。そこで平成7年(1995年)より「いつでも手軽にしじみの栄養分を摂取できる商品」の開発に着手しました。 pic.twitter.com/mW51js9yDN
2020-05-01 09:38:31⑤そうして平成10年(1998年)に生まれたのが、現在もなお弊社の看板商品である『大和蜆純粋エキス肝助(かんすけ)』です。水からじっくり煮出したしじみの潮汁を乾燥させ粉末にするという、いたってシンプルな手法がその答えでした。 ※「肝助」は登録商標です。 pic.twitter.com/CFfBdjJ5qS
2020-05-01 09:41:42⑥その『肝助』の製法や栄養分が、しじみ貝の研究をつづけていた青森県産業技術センター(以下、産技)の研究者の目に留まりました。以来、これまでに産技と福島商店は共同でしじみに関する特許を5つ取得するまでのご縁となっております。 pic.twitter.com/1M1BOoPjJ2
2020-05-01 09:46:46⑦中でも「しじみを冷凍するとオルニチンが増える」という特許は『しじみエキスドリンク肝助』をはじめとする弊社の様々な商品づくりに活用されています。 pic.twitter.com/wMItaEFefR
2020-05-01 09:49:18⑧おかげさまで『肝助』は5月で発売22周年を迎えるロングセラー商品となっています。次々と新しい素材が注目されては消えてゆく健康食品の世界において、みなさまにご愛用いただいたその歳月こそがなによりの「本物」の証であると確信しております。 pic.twitter.com/4BIempORJL
2020-05-01 09:52:38⑨これまでにマルチタレントの伊奈かっぺいさん、俳優の辰巳琢郎さんを起用したテレビCMを続けてきた甲斐もあり、青森県内での『肝助』という商品ブランドの認知度はかなり高いものとなっております。
2020-05-01 09:55:23⑩半面、しじみという貝が老若男女を問わない食材であるにもかかわらず「シジミエキス」という市場、特に『肝助』という商品には「お酒好きの中高年男性向けの商品」というイメージが強く定着し、女性が手を出しづらくなっている状況にもあります。
2020-05-01 09:58:25⑪赤血球の形成を助ける栄養素であるビタミンB12の栄養機能食品でもあるため、本来は日常の健康管理に、女性にこそ『肝助』、そうおすすめしたいところではあるのですが、商品パッケージのイメージとも相まって、あまりにも男性向けイメージの強い商品となっていました。
2020-05-01 10:02:18⑫そこで我々は平成27年(2015年)頃から女性向けの商品の検討をはじめました。その中でシジミエキスをベースに、青森が県を挙げてプロジェクトを推進している青森育ちの新美容素材「プロテオグリカン」を組み合わせるという商品の大枠が決まっていったのでした。
2020-05-01 10:03:37⑬我々にとって幸いだったことには、長年しじみの共同研究をつづけていた前述の産技の研究者の方が、プロテオグリカン室長となっていたことでした。商品設計にあたっての配合量について、的確、かつ具体的なアドバイスをいただくことができたのです。
2020-05-01 10:05:31とりあえずいったんここまでです。ちょっと休憩します。エディタで読むとさほどの分量でもないのですが、Twitterむけに分断すると長く感じますね…。
2020-05-01 10:08:05さて、後半をツイートするまえに薬機法(むかしの言葉でいうところの薬事法)について少しだけ触れておきます。正確に説明しようと思うとキリがない難しいお話になるので、ここでは概略だけを述べさせていただきますが、いわゆる健康食品と呼ばれるものは「食べ物」です。薬ではないです。
2020-05-01 11:36:46薬は、たとえば「食後に3錠を水で飲む」といった用法容量を守れば病気が治っていくという効能効果を得られるものです。でも副作用もあるので、どこでも買えるわけではなくて薬剤師さんのいるところで買うイメージのもの。
2020-05-01 11:39:06それにくらべて食べ物は、常識の範囲内で好きに食べていいものです。いろんなお店で買えますが、その分効能効果を謳うことはできません。シジミエキスはこちらに属します。お客さまからは「これ飲めば肝臓に効く?」とストレートに訊かれがちではありますが…。
2020-05-01 11:41:47しかしそれはそれとして、健康食品の素材にふくまれる成分それ自体は様々な機関で研究されています。たとえば弊社でも青森県産業技術センターと「しじみに含まれるアコルビンという成分が肝臓を保護する」という特許を取得しています。
2020-05-01 11:45:35ただ「アコルビンが肝臓を保護する」ことが事実だとしても「アコルビンを含むしじみを使った商品を食べると同様の効果が得られる」かどうかは証明されていないので、イコールではないです。なので基礎研究の成果と、商品はべつ。
2020-05-01 11:48:15とはいえ商品設計をするにあたってはその基礎研究が基になってきます。プロテオグリカンであれば何μg(マイクログラム)摂取すると肌のうるおい、何μg摂取すると関節の動きをサポートするという目安があるので、その量を配合することでお客様に実感していただける商品を目指すことになります。
2020-05-01 11:53:58このへん、非常にむずかしいですよね。べつに薬を作り出したいわけではないんですけれど、試したお客さまには満足していただきたいわけで…というわけで、午後に後半をお届け予定です。
2020-05-01 11:59:09⑭2017年(平成29年)の末より試作品を作り始めました。しじみエキスとオルニチンの配合は2010年(平成22年)に発売した『しじみエキスドリンク肝助』と同等で、プロテオグリカンの量は美容のためにお召し上がりいただきたい量として1本あたり5,000μgに設定しました。
2020-05-01 13:11:22⑮単にプロテオグリカンを追加するだけであれば簡単ですが、女性が飲みやすい小容量サイズに凝縮し、かつカロリーを控えめにし、継続して飲み続けられる風味にするというコンセプトを掲げました。女性用とはいえ成分的には上位互換になっているので、もちろん男性の方にも飲んでもらいたい商品です。
2020-05-01 13:12:11⑯試作を続けている中で社内の方から「歳を取ったら正座したりウォーキングや山登りをする際にかつてとの違いを感じるようになった」との声が届きました。
2020-05-01 13:23:16⑰日頃弊社の直販部門に電話で「しじみ汁」や『肝助』のご注文をくださるお客様は65歳以上のご高齢の方が中心であることから、同じような悩みを抱えている方が多いのではないかと考え、プロテオグリカンの配合量を2倍に増やすことにしました。
2020-05-01 13:24:27