短歌の韻律について

深夜突然はじまった酔っ払いによる韻律系雑談。
1
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

定型感覚の緩い(あるいはそのように見える)人って、他の人の作品をどのように読んでいるのだろう。独特のリズムを持っているのか。テキストの理解度にも拠るのかもしれないけれど。

2010-04-18 00:01:09
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h 「テキストの理解度」って、定型意識のゆるい人の作品に対するこちら側からの理解度のこと?(こちら側って変な言い方だけど)

2010-04-18 00:19:44
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo あ、いえいえそうじゃなくて。読み手側の問題で。以前よく知ってる作品を人が朗読しているのを聞いて、多分テキストの解釈の相違でここまで違った朗読になるのかなと思ったことを思い出したので。

2010-04-18 00:23:51
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h なるほど……。しっくりこない朗読だったのね。テキストの解釈の問題……、そうなのかもしれませんね。あとはおっしゃるように定型に対する意識の違いかあ。どういう意識で朗読しているか、その差異まで感じ取れました?

2010-04-18 00:32:04
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo いや、そのときは単純に息継ぎのタイミングだとか句切れをどう処理するかとかレベルの問題だったので、解釈というよりは本当に理解度の問題として、わたしの中では処理しました。でもテキスト自体が解釈に幅を持たせている場合は、それが要因で差異が生じることになるんでしょうね。

2010-04-18 00:35:41
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h ふむふむ。いずれにしても息継ぎやら句切れの処理やらがふに落ちなくて、それが定型意識への疑念として残るほどだったと。それはきっとその朗読者が作品を読めてなかったんでしょうね。(とか言いながら、歌会の折など、作品を口に出して読む際の自分を省みつつ)

2010-04-18 00:41:45
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo そうですね、そのときもそうだったけど、定型意識への疑念は、どちらかというとやはりテキストに向かったときに感じることが多いです。つまり話の最初に戻ると、こういう歌を書くひとは、定型を大前提とした効果(たとえば破調とか)をきちんと享受できているのかな、という点で。

2010-04-18 00:46:09
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h うむうむ。守破離でいうと、守のところがしみ込んでいないのに、破のところにまでいけるものだろうかという。デッサンがしっかりしているからこそ、のちのピカソがある、というと話がずれるか。

2010-04-18 00:52:40
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo うん、そういう感じですね。ただそれが、葛原妙子さんとか高瀬一誌さんとかの場合だと、やっぱり違うんだろうなとか。飯田有子さんの破調なんかは明らかに定型を前提としたものだと思えるんだけど、葛原妙子あたりのあの独特の韻律って何なんだろうと思うですよ。

2010-04-18 00:59:25
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h 同意。そのことが言いたかった。飯田さんは出自ががっちりしてるからね。葛原の場合は、当時の文芸的状況から吸い込んだ空気が影響してるんじゃないかと思うけど、高瀬さんは……不思議。韻律が追えないことがあります。

2010-04-18 01:03:00
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo あ、辿り着いてよかった(笑)。そう、すごく不思議でしょう。と言って自由律というわけでもない。そういう理由でよく寝る前に高瀬さんの歌が頭から離れなくなってたりします。なかば拷問に近い(笑)。

2010-04-18 01:08:42
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h もうちょっとだけ。頭から離れないということで言えば、たとえば永井陽子さんのように独特のメロディーをもった歌人がいるでしょ。いっぽう永井祐さんの歌からはそれ(メロディー)が消されていることについて、うまく理解できないんですよ。それでいまだに読めないんです。

2010-04-18 01:13:03
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo うん。感覚としてありますよね。音楽的であるかないかの差異は確かに。なんとなく、なんとなくなんですけど、抑揚に仕掛けがあるような気がする…。

2010-04-18 01:18:06
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h うん、抑揚。それとプロポーションじゃないかと思ってるんですけどね。強調するなら、こう、ボン、キュッ、ボンってな感じになっているかどうか。まだうまく説明できませんが。

2010-04-18 01:21:23
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo なるほど、プロポーション。それはええと、意味ではなく韻律上の、でいいんですよね。永井陽子さんは意識的に音楽的なレトリックを多用しているから特にそうでしょうけど、永井祐さんの場合は確かに韻律のくびれが乏しい。それがいわゆる「棒立ち」なんですよね。

2010-04-18 01:26:14
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h へい、プロポーションは韻律のことです。俳句と違うところが、そこいら(くびれ)にあると思っています。師匠の尾崎の短歌=金魚の尻尾説もそのあたりに近いと思うのですが。そして島商、国見の信じがたいうわさはマジだったのかっ!

2010-04-18 01:34:33
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h あっ、「くびれが乏しい=棒立ち」かどうかはちょっと保留。棒立ちは内容的なほうに重点があるかも。

2010-04-18 01:37:21
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo なるほど、そういう観点で俳句との違いを考えたことはなかったです。俳句の調べというのが、まだよく理解できていないので…。しばらくちょっと俳句を読んでみようかな。そして当時の小嶺メソッドはダテじゃないですぜ、多分(笑)。

2010-04-18 01:39:32
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo うん、わたしも「棒立ち」は内容の方だと理解してたんだけど、ついさっき「内容と韻律がリンクしているのは自然の理ではないかー」と、ごく自然に考えたです。それは筋が通ってるな、なんて。

2010-04-18 01:41:01
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h 俳句はメロディーを生じる前にぶった切ってるんじゃないかと思うんです。だから俳句って朗読に向かないと思うんですけどね。どうなんだろう。そして小嶺メソッド!

2010-04-18 01:42:49
大石直孝 @kero_zo

@hinatsu_h 「内容と韻律がリンクしているのは自然の理ではないかー」。ああ、そうだわ。もう一回考えてみなくちゃ。

2010-04-18 01:44:05
大石直孝 @kero_zo

そうだ、前から聞いてみたかったんだ。俳人の皆様、私は、俳句は朗読に向かないと思っているんですが、それは誤解ですか?

2010-04-18 01:46:32
Hinatsu Higurashi🦋ひぐらし ひなつ @hinatsu_h

@kero_zo メロディーを生じると抒情しそうですもんね。俳句はそこらへんを削ぎ落とす方向で完成してゆくからなあ。朗読に向かないとは一概には言えない気もするけど。

2010-04-18 01:47:42
大石直孝 @kero_zo

.@hinatsu_h 外山滋比古先生が俳句が点であるいったことにのっとれば、短歌は線だと思うですよ。で、そういった文芸と肉声とがマッチするのか、ということをずっと疑問に思っていて。

2010-04-18 01:57:03
大石直孝 @kero_zo

曲かあ。 QT @Kyzt__: 俳句は曲をつけて歌うのがよいかと。朗読は寒いかな。 RT @kero_zo そうだ、前から聞いてみたかったんだ。俳人の皆様、私は、俳句は朗読に向かないと思っているんですが、それは誤解ですか?

2010-04-18 02:03:46
1 ・・ 4 次へ