創作文34

創作文まとめ
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

美味しいものは美しいが、美しいからと言って旨いとは限らない #一行だっていいんだ詩 pic.twitter.com/49x5FaUp7q

2020-04-23 19:34:26
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

@Shinnsyutu2020 @imadashirazu 私を緩く縛って帰るあの人の甘い戒めの期限が切れようとしている。 期待しながら、最初からどこか諦めている。 私は水でいたい。 私の気持ちひとつであの人を縛ってしまったらこの一言さえ貰えなくなる。でも結局、そう言わせているのは私なのだ。

2020-04-23 08:54:49
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砂利道に落ちていた足首の持ち主はきっと美しい人だったに違いない。 遠目から使い込んだ晒布に見えたそれは、風雨に曝されてすっかり血の気の抜けた女の足先だった。砂で汚れていたものの、佇まいに何処となく品がある。しかし小指と踵にあかぎれの治った跡が見えたので貧しい出なのは明白だった。

2020-04-23 00:57:48
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@tasogareruneco @puonesica_ @ginkgoBiloba_N 時が歩みを止めようとしているという噂をきいて小躍りした。これでもうバスに乗り遅れることもなければ、遅刻だってなくなる。まず間に合うとか遅れるとかそういう概念がなくなる。しかしどうだろう。彼女が僕を待つこともなくなるのではないか。それを差し引いても嬉しかった。〜完 終わり〜\(^o^)/

2020-04-22 23:25:41
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そんな現実をなんの感情もなしに受け入れてきた。 トラックの荷台に詰め込まれた青い木馬に名前をつけなかったことにほっとしていた。ドナドナに名前はあるだろうか。 仔牛と木馬はそれぞれの目的地を目指して移動する。 どっちが悲しいのかわからないが、僕は今少し悲しかった。 じゃあね、馬。

2020-04-22 18:00:14
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を骨折した。 体の一部を失った彼は両親に危険な壊れ物と判断され、僕らは旅立てなくなった。一人でなんて行ってもしょうがない、彼がいたからこそ旅に意味ができるのだ。 それから暫く彼は物置きになり、それなりに便利だったがいつの間にか撤去されていて、↓

2020-04-22 18:00:14
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おもてに粗大ゴミ収集車が来ている。荷台に僕の木馬が繋がれていた。いつの間にか部屋が広くなったのは彼が姿を消したからだった。 僕らはよく世界中を旅した。砂漠の砂嵐やモルジブの海中でも冒険した。ある日タンスの上の物を取ろうと彼の取っ手に足を掛けるとそれがもげて僕は落下し彼と同じ場所↓

2020-04-22 18:00:13
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彼女が勧めるお茶を断る。断っても彼女は怒ったりせず、途切れた会話の綻びを繋ぎ合わせる。 カップに黄緑色の液体を注ぎ上品に飲む。日に日に彼女は黄緑色に染まり、肌も白目も唇も歯もそれぞれ違う黄緑色に侵されてちょっと植物みたいだった。何草だろう。千切ると切り口から何色の汁を出すだろう。

2020-04-22 17:27:49
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心臓を音を確かめながら小瓶を太陽に翳す。瓶に充填されている死のなんと美しいことだろう。硝子を通した向こうの世界は澄んで丸く歪み、そのものの色を感じさせない。手に収まる死、それはそこいらを漂う魂を掴まえたもので、そのひとひらは今とは違う体を私に与える。見つめられるから美しい。

2020-04-22 12:08:38
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東から昇って西へ沈む太陽が同一人物だなんて信じられなくて、ずっと目で追ってみようと東で待ち構えることにした。そう母に告げるとサングラスを持たされた。お母さんは知っているの、太陽さんが一人だと?そうきくと母はニヤリとして、そのサングラスはおばあさんから譲ってもらったものだと言った。

2020-04-22 01:01:25
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私が渋い気持ちになっていると「だって早く食べないとイチゴに足が生えて逃げ出してしまうってママが言ったもの」ミミのママはミミを早く大人にしたいんだろうけど無駄なことだと思った。ミミは気を使って私のイチゴに手を伸ばそうとしている。急かされて育つとこの子みたいに欲張りな人間になる。

2020-04-21 22:41:12
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ケーキのイチゴを一番初めに食べるミミのことを下品だと思った。ケーキの主人公はデコレーションのクリームだけどイチゴはその上に乗っているから友情出演か特別出演なのにすぐオールアップだなんて寂しい。 ミミにケーキの主人公は誰だと思うか訊ねると「わたし」と言った。こういうところが下品だ。

2020-04-21 22:41:11
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若い女の子たちに人気のファンシーショップは商品を購入したお客にある物を配っている。 ほとんどの客は気がつかない。 が、たまに目を血走らせた客がオマケだけ寄越せと駆け込んでくる。 何か買ってね、そしたら1個あげるよ。これは売り物じゃないんだ。 レジに顔色の悪い子が数人並んでいる。 #呟怖 twitter.com/kwaidanbattle/…

2020-04-21 22:13:45
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2匹のかたつむりたちは話し好きで、だからと言うべきか、よく言い争いをした。内容が噂話に及ぶと声を落として体を寄せる。意外と硬い殻の上に片方づつの足を乗せた僕は、この世で最も歩みの遅い生き物のひそひそ話を聞きながら彼らが喧嘩別れしないことを祈り、バランスを取るのに四苦八苦していた。

2020-04-21 22:03:47
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誰もいない街を蛸はゆく。引き潮のレンガ通りをぬらぬらと足だけに水を感じながら風に当たる。水に潜る階段を見つけ斜めに降りてゆく。体を水に任せるとふわりと浮いて、地上で歩いたときできたタコが痛んだ。水路には海水が満ち、もうどこにも真水はない。どこにでも行ける。潮水は足のタコに厳しい。

2020-04-21 18:59:30
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悲しいできごとなどを忘れてしまいたくてがんばった結果、自転車の乗り方を忘れてしまった。 縦に並んだ2つの細い車輪の上に支えもなく乗るなど本当にできるのかどうか、物理学的見地に基づいて誰かから証明してほしいところだがまあいい。 自転車の左側に立ち左足をペダルに掛ける。 何か懐かしい。

2020-04-20 22:35:56
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シチューに、今日採ってきたきのこを入れるかどうか迷っていた。緑のグラデーションで厚みのあるやや狭い傘に太く真っ白な軸をしたこのきのこは浮浪者の死体から生えていた。 短い下仁田ネギのような風変わりなきのこの味を想像してみる。シチューより鍋がいいかもしれない。明日のメニューが決まった

2020-04-20 22:17:19
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

あるとき突然今いる場所に立っていられなくなる。足下に転がる自分の死体に気づくとそれは煙のように消えた。視野狭窄。母を殺し妻を殺し女を、子どもを殺す。簡単に死ぬ。透明でもなく半透明でもない使い古して濁ったビニール袋が落ちている。傷ついた、なんて言うなよ。汚れてるだけだ。 #140字小説

2020-04-20 18:21:45
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桜と桜の裏側と黄色い花とわたしたち 久びさに顔を上に向けてとても気持ちがよかった pic.twitter.com/6OMs1a6y60

2020-04-19 17:04:24
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このトンネルをくぐると大きくなる 横道があるなんて聞いてないけど、あの子どうなるんだろう 知りたがりは厄介だ でもそのおかげで僕はここにいる #生首ディスコのドレスコード pic.twitter.com/vQd7RaQaUu

2020-04-19 13:43:00
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