プルトニウムは恐怖か?

上杉隆氏の記事に対する疑問から始まり、プルトニウムの具体的な毒性についての論議。
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松浦晋也 @ShinyaMatsuura

ダイヤモンドオンラインの上杉記事は、1ページ目で説明なしに「猛毒プルトニウム」と押し出す。Puがなぜ危険かの記述は後半に回され、かつ内部被曝の文字は全5ページ中4ページ目の識者コメントとして初出。地の文ではなくコメントというのは、多くの場合自分が自信を持って書けないことである。

2011-06-18 12:15:16
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

このことから。私は3/29-30(記事執筆時点)で、上杉さんはプルトニウムが具体的にどう危険かを自分では把握していなかったのではないかなと思う。だからPuの具体的な問題点は識者コメントを組み合わせる書き方にした、と。

2011-06-18 12:19:14
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

Puは猛毒、という事前印象と、取材で得たコメントをすり合わせた結果がダイヤモンドオンラインの記事になったのだろう。

2011-06-18 12:19:58
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

我が身を省みるなら、実際問題として自分も何も分かっちゃいなかったと思う。Puについては中味のない「猛毒物質」という印象しか持っていなかった。それも「化学的に猛毒」と誤解していた。α線による内部被曝が問題というのは知ってはいたが、化学的毒性のほうが問題だと思い込んでいた。

2011-06-18 12:22:37
変脳コイル猫 @ROCKY_Eto

記事を読んで私もまったく同じ印象を持ちました。本人は「ともかく危険。猛毒」としか言ってませんね。RT @ShinyaMatsuura このことから。私は3/29-30(記事執筆時点)で、上杉さんはプルトニウムが具体的にどう危険かを自分では把握していなかったのではないかなと思う。

2011-06-18 12:24:37
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

Puは猛毒(ただし猛毒の中味は知ったこっちゃない)、という印象はどこで拡がったんだろうなあ。自分も引っかかっていたわけだが。

2011-06-18 12:24:43
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

記者が取材対象のプロということはまずあり得ない。事故の現場で取材しつつ勉強するのが普通だから、その時時の理解の程度でどうしても記事の調子はぶれる。これは宿命だ。普通はぶれが読者の判断に害を与えないよう配慮するのだけれど…私は上杉さんの記事は危機を煽るほうに少々傾きすぎたと思う。

2011-06-18 12:29:08
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

ただ、そういう配慮が読者には「事実を隠している」と見られてしまうこともある。…実際難しいところだ(自分としても「こうすればいい」という結論はない)。

2011-06-18 12:30:20
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

そんな描写あったんですか。手元にDVDがあるから確認してみよう。RT @henachokodoumei 自分は「太陽を盗んだ男」で核燃料の削りカスをぺろぺろしてた猫が即死、という描写をみて((((;゚Д゚))))でした

2011-06-18 12:31:46
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

半減期の長い核種はゆっくり崩壊するから、単位時間当たりの放射線量は小さいんですよね。RT @hda12401 自分は事故の前までは、「長崎型原爆の材料」「半減期24000年」というあたりから何となくヤバそう、というイメージだけを持ってました

2011-06-18 12:34:13
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

あー、あったあった。あのシーン、高校時代の私の友人がエキストラで浮いておりますwww。RT @mitologia_hot あと、市民プールにPu破片を撒く→遊泳者が全員浮いたシーンもありました

2011-06-18 12:35:40
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

なるほど、原因はこれっぽいですね。RT @hiroo http://t.co/m2Z68BZ に少し書かれていますが、1972年にタンプリンとコプランが発表した学説が宣伝され、その説が引っ込められた後も訂正されなかったというあたりではないでしょうか。

2011-06-18 12:38:35
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

半減期の短いα線源なので吸入すると危険。敷地内で発見されたのは全国どこの地面にも落ちているのと同じ程度の量で、体外なので問題ない RT @butsunistoo: @uesugitakashi @kikumacoいずれにしろ、それほど怖くないってのは危険な物であるって事だな。

2011-06-18 12:39:49
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

続報って大事なんですよね。メディア的には第一報ほどのインパクトがないので重視されないのですが。RT @hiroo その説を一般に広めた人は誰だったのかは私は知らないのですが。医学がらみのニュースでよく見る、第一報がニュースになった後にろくにフォローされないという状況に見えます。

2011-06-18 12:41:07
変脳コイル猫 @ROCKY_Eto

本人は記事の時点ですでに分かったつもりになっていて、あとで理解したことまで、最初から知っていた気になっているんだと思う。RT @ShinyaMatsuura Puは猛毒、という事前印象と、取材で得たコメントをすり合わせた結果がダイヤモンドオンラインの記事になったのだろう

2011-06-18 12:43:04
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

私もそう思います。RT @ROCKY_Eto_Iwao 本人は記事の時点ですでに分かったつもりになっていて、あとで理解したことまで、最初から知っていた気になっているんだと思う

2011-06-18 12:44:28
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

紙一枚で遮蔽できる程度ですから。Puの危険性は、あくまでも吸入による内部被曝 RT @uemurarei: ふ〜む、ヘリウムの原子核線が外部被曝なら怖くないと……

2011-06-18 12:45:14
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

だからこそ、敷地内で微量のPuが出たことを「恐ろしい危険」のように言うな、と主張していたのです RT @ysakamo: α線源で外部被爆だけかどうかを、「この身」では確認できないから現地の我々は(特に子供を抱えた親は)不安なのです。その辺りにまで心をはせて頂けると幸いです

2011-06-18 12:46:29
Hiroo Ono 🌻 @hiroo

@ShinyaMatsuura ただし、このページの「事故が発生した場合でも粉末や微粒子の状態で環境にプルトニウムが放出されることは考えられません」というのは、今回の事故まで考えると違うよなと思ってしまいました。放射性のヨウ素やセシウムの方が相対的にはずっと大きな問題ですが。

2011-06-18 12:47:17
細川啓%求職中断 @hosokattawa

@shinyamatsuura まず名前(冥界王)が悪い。鉄腕アトムでも悪役(?)。それとある年代以上だと映画「戦慄!プルトニウム人間」の影響はあるかもしれません。一方、ファインマン自伝を読むと(金メッキしてあるものの)素手で触って「温かい」なんて書いてあって混乱した記憶が。

2011-06-18 12:49:40
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

高木さんの本が具体的にPuのどの性質が恐怖するに値する、と書いているかがが気になりますね。RT @clear_wt 高木仁三郎氏の著書に,「プルトニウムの恐怖」(岩波新書,1981)というのがあります.こちらの影響も大きいかもしれません

2011-06-18 12:51:28
変脳コイル猫 @ROCKY_Eto

私は1970年代半ばの時点でPuの危険性については聞いていた。と言うのは当時NHK教育で原子力に関するシリーズ番組をやっていて、その中で当時話題になっていたコクラン&タンプリンのホット・パーティクル説を大きく取り上げていたからだ。ちなみに番組のホスト役はあの今井隆吉だった。

2011-06-18 12:53:45
cwt @clear_wt

もう二十数年前に読んだのでうろ覚えですが,肺に取り込まれた時のホットパーティクルとしての作用が強調されていたように記憶しています. RT @ShinyaMatsuura 高木さんの本が具体的にPuのどの性質が恐怖するに値する、と書いているか

2011-06-18 12:54:44
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

内部被曝ですね。なら高木さんは正しい。RT @clear_wt もう二十数年前に読んだのでうろ覚えですが,肺に取り込まれた時のホットパーティクルとしての作用が強調されていたように記憶しています RT 高木仁三郎氏の著書に,「プルトニウムの恐怖」…

2011-06-18 12:56:45
Hisakatsu Chiba 🗣 @johnranten

α線の人体への影響(荷重係数)はβ線の20倍。線源が体内に留まった場合、半減期が長いため存命中はほぼ同じ線量を出し続け、(透過能力は著しく弱いものの)近接する細胞のDNAを高率で破壊しそうな気がしますね QT @ShinyaMatsuura: 半減期の長い核種は放射線量は小さい

2011-06-18 13:00:30