国際機関の「使い倒し方」 デッドエンドキャリアとしないためのサバイブ術

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Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

より詳述するなら、UNDP OECD WFPは外務省が関わるのは書類選考でのショートリストまでで、その後はCBIで各機関毎に面接して採用が決まる。 twitter.com/fujii_kai/stat…

2020-01-06 07:11:52
Kai Fujii@国際公務員 @fujii_kai

リンク&プロセスの違い: 国連JPOは外務省が採用を決めて機関はその後に相談の上で決まる(前年はUNDP, OECD, WFPは各機関で最終面接)。 mofa-irc.go.jp/jpo/index.html 世銀JPOは決まったポストへの応募。ポストは毎年違う。2018, 2019はググれば出てくる。 worldbank.org/ja/country/jap…

2020-01-04 22:33:30
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

どちらも受ければいいが、とにかくTORは良く読むのが吉。後は志望する機関やチームの状況は可能な限り詳しく調べた方が良い。入ってから実は…ということは結構多い。 twitter.com/fujii_kai/stat…

2020-01-06 07:17:05
Kai Fujii@国際公務員 @fujii_kai

国連/世銀どっちのJPOを受ければいいのか? 回答:可能なら両方受けましょう。例えば経済分野なら、国連JPOでOECDやUNDP、世銀JPOもポストあれば応募。また例えば公衆衛生分野でも、国連JPOでUNICEF/UNFPA、世銀JPOでもHealthでポストあれば応募。面接まで行けば経験にもなり、駄目でも次に繋がります。

2020-01-05 08:02:31
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

例えば去年、世銀はコンサル雇用を絞ってた影響で、今までコンサルにやらせてたようなポジションをそのままJPOに回したような例が多々見られた。Juniorのかなり初期の人以外が、事前に知らずにそういうポジションで働くと悩むことが多いかもしれない。

2020-01-06 07:22:11
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

まあ、去年の世銀のJPOに関しては実際採用された人も新卒→STCを2,3年みたいな人が多かったようなので、Junior、Analystレベルをお試しで取ってもらうというJPOの本来の趣旨には沿っているとも言える。

2020-01-06 07:37:35
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

まさにこの通りで、コアが減ってる/増えていない機関での生き残りは非常に困難。JPOと一口に言っても、どの機関に行くかでその後の進路は相当変わるので、希望する機関の財務状況はチェックした方が良い。 twitter.com/fumihikotom/st…

2020-01-06 15:33:42
Fumihiko @fumihikotom

@fujii_kai (承前)正確に把握している訳ではないのですが、派遣された機関にそのまま残っている同期は恐らく2~3割いるかいないかという感じだと思います。国連のコア予算が減っているのが大きな原因だと思います。政府の拠出金に頼っている国連ならではの課題なのかなと感じます。

2020-01-05 23:39:42
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

自分の認識ではユニセフが圧倒的に生き残りしやすい。民間からの寄付金が資金に占める割合が大きく、(ユニットやチームにもよるが)国連機関では例外的に金余りに近い状況にある。

2020-01-06 15:36:08
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

一方で、JPO後の進路で国連/世銀だけを見る必要もない。ADBやIDB等の地域開発銀行もあるし、GCFやGFATM等のトラストファンド、WEFなんかのNGOだけど国際機関ステータスを持っている組織もある。むしろこれらの若干マイナー?な組織の方が雇用条件は良かったりするので、視野は広く。

2020-01-06 15:41:05
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

一方で、予算がどんどん枯渇している所にJPOで入るというのはJ生き残りが難しいということでもある。1. 組織、ユニットのファンディング状況 2. マネージャーの性格、組織内での立ち位置や権力の見極めはしっかりした方がいい。結構なJPOが”こんなはずでは”という経験をしている。 twitter.com/shotactor/stat…

2020-01-06 23:26:25
Shota @shotakameyama

本当にそうで、意外とJPOポストを作るのって難しくないんですよ。国連は予算がどんどん枯渇していってるし、それでも人員は欲しいという部署は沢山ある。 コンサルだけでなく、インターンでもバリューを出して、聞いてみるのも手。ただ、ちゃんとコミットしてくれる人は見極めないとやってくれない… twitter.com/fujii_kai/stat…

2020-01-05 15:40:45
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

狙い目のポジションを考える上で調べてわかる範囲でのポイントは 1. 組織のファンディング(国連機関なら特にコア)が上昇トレンド 2. 所属チームの役割が具体的 3. ポジションのToRが具体的で、かつ今後継続的に必要となりそうな役割 あたりかな。 twitter.com/shotactor/stat…

2020-01-07 08:10:10
Shota @shotakameyama

内部の情報が簡単に共有し合えるような仕組みが欲しいなと思っていました。どこが狙い目だとか… JPOを応募する前に、ある程度どこの機関が予算を持っていて生き残りやすいというのは把握しておいた方がいいと思います。 僕は一度インターンでもUNVでもいいので内部に入ることをお勧めしています。

2020-01-07 01:25:25
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

知ってる限りで具体的におすすめの国際機関としては 1. ユニセフ 国連機関の中で圧倒的な財務基盤、”子供”という普遍的、具体的かつ非常に強いミッション 2. 世銀(IDA/IBRD) あらゆる分野で高いプレゼンス、資金力が段違い、給与良し。但し福利厚生は微妙。

2020-01-07 08:35:46
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

3. ADB 盤石の資金力、世銀並給与で物価安いマニラ勤務、福利厚生手厚く、契約も長いor無期限。マニラという立地に好き嫌いが出るのと、日本官僚の出向者が多すぎて完全に日本で働いているような状況になることがあるのが人を選ぶ。

2020-01-07 08:35:46
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

ユニセフおすすめのもう一点は、人事が結構まともに人事として機能してるところ。他の国際機関比べ、それなりのプランを持って職員をキャリアアップさせようという意識があるような思う

2020-01-07 08:41:37
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

4. GCF, GFATM, GAVI 各分野での圧倒的プレゼンスと資金力、ミッションがシンプルで強い、先進国勤務で異動なし、契約長いor無期限、組織内ポリティクス少ない。現場から離れる(=現場系の仕事にも移りづらい)、資金管理がメイン業務の割にはレジュメにその分野の色がついてしまう、あたりが悩むか。

2020-01-07 08:48:52
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

ここまで採用されるためのコツみたいなのを書いておいてなんだが、個人的には国際機関に採用されること、生き残ることを目的化するのはあまりお勧め出来ない。理由はいくつかある 続く

2020-01-07 16:16:25
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

1. 国際機関に入れるか、初期に生き残れるかは感覚的には運が8割。そういうものに一喜一憂するのはしんどい。極論だが、宝くじに当たるために努力しまくって、その結果に毎度一喜一憂してる人は個人的にはあまり健全ではないように思う 続く

2020-01-07 16:19:47
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

これは別に努力しても無駄と言ってる訳ではなくて、自分にマッチするポジションが出るか、そのポジションに既にstrong candidateがいないか、ユニットやチームのファンディングはどうか、ハイアリングマネジャーの個性や性格はどうか、等、巡り合わせの要素が大きいということ 続く

2020-01-07 21:15:54
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

なので、応募する前までは力を入れても、応募したら忘れ、半年経って”そう言えば出してたな〜落ちたかな?巡り合わせが無かったな“、ぐらいの心持ちでいないと人生がしんどい 続く

2020-01-07 21:17:59
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

2. 国際機関にしばらくいると外に出れなくなる。ビジネスの回し方、カルチャー、規則などが普通とは違う。専門性も大事だが、どれだけ国際機関やその組織での仕事の回し方を知ってるか、どれだけ組織内ネットワークがあるかがそれ以上に大事だったりする 続く

2020-01-07 21:22:57
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

こういう属組織、属国際機関的スキルを身につけることにかなりの時間を費やすわけだが、当然こういうスキルは国際機関から出れば基本役に立たない。5年も国連機関でジェネラリストをやれば、民間企業からは相手にされなくなる。 続く

2020-01-07 21:26:38
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

加えて、国際機関でマネジメント経験を積むのは難しい。欧米民間であれば新卒から入って10年も経てば、日系民間でも40手前になれば、当然にチームの一つ二つはマネージした経験を要求されるが、国際機関では40超でマネージ経験がないのは珍しくない。

2020-01-07 21:32:08
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

3. パートナー探しが難しい。パートナー、家族とのキャリアの両立はもっと難しい。機関にもよるが、フィールドを何年か毎に転々として仕事するのが昇進の条件のようになっている国際機関も多く、大抵パートナーや家族関係に支障をきたす

2020-01-07 21:40:02
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

本人がフィールドに行くのは勝手だが、何年か毎にジョブマーケットがほとんどない国を転々とするのに合わせればパートナーのキャリアは大抵崩れる。子供もその度に転校し…ということになる。結果として、国際機関スタッフの離婚率の高さは尋常ではない。

2020-01-07 21:42:39
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

4. 今キャリアを特に国連機関で始めた場合、生き残るのはかなり難しい。どこも財政難が酷く、今40歳半ば以上の世代と、今キャリアを国際機関で始める30歳前後の世代とではおそらく生き残りの感覚にかなり差がある。続く

2020-01-07 23:54:30
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

国事務所の大半がGスタッフになってしまっている機関も珍しくないし、事実上採用凍結してるユニットも多い。JPO3年目の費用半額負担でさえ嫌がることも結構ある。仮に上司がサポートしてくれても、無い袖は振れないという結果になることもある。続く

2020-01-07 23:59:25
Koyo Aoyagi @KoyoAoyagi

なので、国際機関に残りたいと思ってもどうにもならない、ということがそれなりにある。国際機関への憧れ、せっかく憧れの場所で働き始めたという感情と、一方での生き残りの厳しさ、仕事を真面目にやった人間が必ずしも残るわけでは無いという現実の間で疲弊しきってしまう国連JPOは結構多い。

2020-01-08 00:04:51