「ホロコーストとイスラエルを考える」パネルディスカッション編

4月18日(日)午後1時半~ 5時半(入場無料) ヤコヴ・ラブキン教授『トーラーの名において』(平凡社)邦訳刊行記念シンポジウム「ホロコーストとイスラエルを考える」パネルディスカッション編 芝健介(東京女子大学教授 ナチズム、ユダヤ人問題史) 山口里子(日本フェミニスト神学・宣教センター 共同ディレクター) 岡真理(京都大学教授 現代アラブ文学、パレスチナ問題) 続きを読む
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@edouard_edouard

「さて、アウシュヴィッツの暴虐非道を記憶する、ということはどういうことか。明らかに、暴虐非道はアウシュヴィッツに限定されない。しかしまた絶滅収容所だけに限定されているわけでもない。」

2010-04-18 15:31:46
@edouard_edouard

「ワルシャワ・ゲットーにおける体験も、ホロコーストの歴史に含まれる。東ヨーロッパにおけるイディッシュ語共同体の絶滅も、ホロコーストという出来事の一部。」

2010-04-18 15:31:52
@edouard_edouard

「一部によって全体を表象する、「提喩」としての「アウシュヴィッツ」。アウシュヴィッツという一部分によって表象されているホロコーストとは何を意味しているのか。その全体像を理解できないのであれば、それを記憶するとは一体なにを意味するというのか。」

2010-04-18 15:32:00
@edouard_edouard

「ここには広島、長崎の原爆の悲劇についての記憶と同じ構造がある。ホロコーストを記憶する、とは何をどのように記憶することを意味するのか。」

2010-04-18 15:32:07
@edouard_edouard

「ヤドヴァシェムの出口にあるのは、ホロコースト・サヴァイヴァー、イタリア人作家、プリーモ・レーヴィの言葉。「それはかつて起きたことだから、また起こるかも知れない。」」

2010-04-18 15:32:13
@edouard_edouard

「また起こるかもしれない、ということがイスラエルの暴虐を正当化してきた。ピール報告書には、「パレスチナにヨーロッパの責任を肩代わりすることは不正である」とされているにも関わらず、トルーマンらの介入により、パレスチナ分割が国連で決定される。」

2010-04-18 15:32:20
@edouard_edouard

「分割当初、ユダヤ:非ユダヤ比は、6:4、その残りの多くを強制的に退去(「民族浄化」(イラン・パペ))する、といった事態がベングリオンの主導のもとになされた。」

2010-04-18 15:32:24
@edouard_edouard

「「ショアー」という言葉の人口膾炙に照らして、「ナクバ」という言葉の意味を知るものはどれだけいるだろうか。この事態は「知のオリエンタリズム」を示している。パレスチナ人は、「未完のナクバ」の中で殺され続けている。」

2010-04-18 15:32:30
@edouard_edouard

「2008年12月、国連が世界人権宣言60周年を言祝いでいたとき、ガザのパレスチナ住民は生かさず、殺さず、といった事態に置かれていた。人権を組織的に奪われていた。そしてその状況は変わっていない。」

2010-04-18 15:32:35
@edouard_edouard

「イスラエルにあるヤドヴァシェムに展示されているワルシャワ・ゲットーの様子を目にして、ガザを想起しないことは難しい。それを妨げているのは何か。反シオニズム=反ユダヤ、と論理をずらすことによって、シオニストらは批判を無視し続けて来た。」

2010-04-18 15:32:42
@edouard_edouard

「ガザで起きたことは、ホロコーストでも、広島でもない、しかしそこに響く声に耳を傾けるならば、「人間を返せ」という声が聞こえないだろうか。」

2010-04-18 15:32:46
@edouard_edouard

「サラ・ロイは安易な比較を避けながらも、「占領もホロコーストも同一のメッセージを発している、それは他者の人間性の否定だ」、としている。ラヴキンは、イスラエルがユダヤ人国家を自称することの虚構性を指摘する。」

2010-04-18 15:32:54
@edouard_edouard

「Jewish Stateを自称するイスラエルに、ユダヤ教の伝統としての寛容さを見出すことが出来ない以上、それではその語はどのような意味をもつというのか、とサラ・ロイは問う。」

2010-04-18 15:32:59
@edouard_edouard

「ナチスによる「ユダヤ人」の人種化、イスラエルによる「アラブ人」の人種化。民族対立、宗教対立ではなく、現実にはイスラエルがその思想的基盤としている人種主義、植民地主義的プロジェクト(シオニズム)と、それへの抵抗という対立構造がイスラエル/パレスチナ問題の基底をなしている。」

2010-04-18 15:33:05
@edouard_edouard

「パレスチナ問題とは、ヨーロッパのユダヤ人問題のパレスチナへの移植であり、従ってヨーロッパの問題である。」

2010-04-18 15:33:09
@edouard_edouard

「これまでの平和交渉が決裂してきたのは、イスラエル側の歴史的不正への謝罪、反省、不正による悲劇的状況の回復がなされてこなかったため。ナクバ第一世代が死に絶えていくことをイスラエルは待っているようでもある。」

2010-04-18 15:33:16
@edouard_edouard

「日本もまた、イスラエルと同じく、東アジアにおける60年前の植民地主義の不正を否認し続けている。私達はまた、私達の歴史的戦いを闘わなければならない。それがパレスチナにおいてその戦いを闘う人々との連帯を可能にする。」

2010-04-18 15:33:21
@edouard_edouard

「山口:キリスト教文化圏の反ユダヤ主義をめぐって。(レジュメの読み上げ。)」

2010-04-18 15:33:27
@edouard_edouard

「徐:朝鮮の伝統に従えば、還暦を迎えた。満59歳。40年程前からユダヤ人問題に関心を抱いてきた。歴史を眺めながら、このように既成事実が作られていくのか、との思いを抱いて来た。」

2010-04-18 15:33:43
@edouard_edouard

「パレスチナにおける分離壁建設が始まった当初、反対運動は確かにあった。が、現在ではそれを既成事実として受け入れる風潮ができあっている。」

2010-04-18 15:33:48
@edouard_edouard

「この60年以上を数えた、イスラエル/パレスチナ問題において、どれほどの問題が固定化され、解決を試みる対象から外され、既成事実とされてきたか。」

2010-04-18 15:33:54
@edouard_edouard

「イスラエル建国、パレスチナ人にとってのナクバの年である1948年は、朝鮮半島分断の年でもある。この極東の出来事と近東の出来事とは、別個の問題ではない。そうした視点でこの問題を考えることの重要性。」

2010-04-18 15:34:02
@edouard_edouard

「在日朝鮮人は、日本の朝鮮植民地支配と、その不適切な戦後処理の結果生み出された存在。そこにおける不正もまたその問題性を固定化され、既成事実とされてきた。」

2010-04-18 15:34:07
@edouard_edouard

「ラヴキン教授は、近東に対してフリーハンドであり、日本人は杉原千畝を思い出し、それを誇りとしてよい、とした。それに対しての問題提起を行いたい。第二次世界大戦、イラク派兵。植民地主義の観点からすれば、朝鮮半島分断。」

2010-04-18 15:34:14
@edouard_edouard

「二重に日本において閉じ込められた在日朝鮮人である自らを、世界中のディアスポラ化にある人々「ディアスポラーズ」の中において位置づけること。『ディアスポラ紀行』を参照されたい。」

2010-04-18 15:34:19