メディアミックスについて、三木一馬さんが少し話す

アスキー・メディアワークス 電撃文庫編集部 の三木一馬さんがつぶやいていた、メディアミックスについての一考え。 メディアミックスについて考える上で参考になりそうなので、メモがわりに。
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三木一馬 @dengeki_miki

メディアミックスは、信頼の産物です。原作者は、自分が独り(もしくは少数)で大切に育て上げた作品を、究極的には「第三者に勝手にいじらせる」ことに対して向き合っていかねばなりません。

2011-06-19 21:38:45
三木一馬 @dengeki_miki

華やかな宣伝の裏で、きちんと自分の中で落としどころを見つけておく必要があります。自分しかできない、自分だけのものである、という想いが強すぎるとメディアミックスは成立しません。たくさんの人たちの協力がないと為し得ないものが、この世界にはたくさんあって、

2011-06-19 21:39:08
三木一馬 @dengeki_miki

そしてその全ての人たちがみんな良くしよう、面白くしようと思って頑張っています。 「つまらないものをつくってやるぜ!」と思って携わる人は当然いるわけがありません。

2011-06-19 21:39:18
三木一馬 @dengeki_miki

もちろんメディアミックスを否定しても問題ないと思います。余計なノイズが入ることで 創作が滞っては意味が無いですし、一方、ユーザーさんとしても、その人がつくるものだけしか認めない、という意見があって当然だと思います。

2011-06-19 21:39:31
三木一馬 @dengeki_miki

ただ、やはりその作品が面白い!と感じて、その作品をもっとみんなに知ってもらって共に感動を分かち合いたいと思ったとき、自分にその手段が明確に見えていたら、やらないとあとできっと後悔すると思うのです。

2011-06-19 21:39:39
三木一馬 @dengeki_miki

ただ、過程では必ず衝突がおきます。何年も独りでつくってきた作品は、当然自分が一番よく知っているのですが、新参者はこれから、実戦と同時に勉強していきます。そこで大事なのは、原作者として、変な意地をはったり、自分のことは自分しかわからない!と殻に閉じこもっても結局は損しかありません。

2011-06-19 21:41:06
三木一馬 @dengeki_miki

せっかくもらったチャンスですから、最大限にいかすためにどうすればいいかを、みんなと協力して考えるほうが、とても有意義で、結果生まれたものも、読者や視聴者、ユーザーさんに楽しんでもらえるのではないかな、と思っています。

2011-06-19 21:41:16
三木一馬 @dengeki_miki

そんな、互いに信頼できて、話し合える環境を作り上げることが、編集者の役目なんじゃないかなと思います。たとえば、自分がいることで誤解が何倍にも膨れあがってメディアミックスがうまくいかなかったりしたら意味が無いので、なるべく創造者同士の風通しを良くすることを目指して、日々努力です。

2011-06-19 21:42:15
三木一馬 @dengeki_miki

自分の覚えた感動をもっと広く伝えたい、その能動的且つ現実的な手段がメディアミックスなのかな、とふと思いました。

2011-06-19 21:42:22
ちゅん @thun2

目的は「(原作の)感動を伝えること」、その手段が「メディアミックス」。 そして感動を伝えるためにも売れてくれないと困るわけで、綺麗事ばかり言ってられない。その辺りに軋轢が生じる原因があるのかな。

2011-06-19 21:51:50