劇団どくんご東京公演4日目を観た日比野啓氏のつぶやきから始まる劇評のやりとり

どくんご面白かった。席に座ったときは大道芸かちんどん屋みたいな雰囲気で不安だったが、舞台始まったら役者は輝いていた。見たことないけれども面白いものはまだ世の中にあふれているのだなあ。
2011-06-18 23:10:38
ジブリ美術館裏特設テントにて、劇団どくんご『A Vital Sign ただちに犬』。カトリ企画の時に日夏ユタカさんにも勧められました。初見でしたが一発で僕も人にススメたくなりました。超面白い! 素晴らしくセンスの良いイマアングラ芝居でした!!
2011-06-19 00:09:26
表面的なカタチは完全にアングラ演劇の伝統とマナーに則っているのですが、受ける印象は良くも悪くもノスタルジーとお約束に満ちたその種の劇団とは似て完全に非なるものだと思いました。兎に角言語感覚がやたらとユニークで、シュールさナンセンスさのツボがいちいちなんか新しい!
2011-06-19 00:15:55
キャラ立ちまくり且つ芸達者の役者たちの魅力、マイケルナイマンとかフツウに出てくる絶妙な音楽センス、全員での合奏の圧倒的多幸感、セットと装置と環境の創意に満ちた使い方の数々、そしていろんなスガタで登場するイヌのキモカワイさ、などなど。見所を挙げたらキリがない。また観たいしまた観る!
2011-06-19 00:26:17
新旧のイマアングラ芝居もあれこれ観てみてるんですが、兎に角どくんごはそれらとは狙いもやってることも根本的に異なる気がしました。あと、その種の公演に行くと時として感じる、客に対して奇妙な共犯者的態度を暗に強いてくるような感じがまったくしないのにも僕的には好感を持ちました。
2011-06-19 00:33:04
6/19初どくんご@井の頭公園。祝祭への志向、手作り感、俳優たちの曇りのない瞳など、応援したい要素は多々あるものの、内容はつまらない。最初と最後の演奏と、本編最後5分の展開だけは面白くて随分救われたが、基本的には80年代小劇場を席巻したエチュード主義の悪弊がそのまま残っている。
2011-06-19 22:00:44
いらしてたんですね。私は声が苦手でした。歌と演奏は良かったです。“@keihibino: 6/19初どくんご@井の頭公園。略
2011-06-19 22:04:21
エチュード主義の悪弊とは、俳優一人一人の思いつきを「面白い」ということにして先に進めるために表現の強度が失われてしまうことだ。才能は帝国主義であるべきで、民主主義は必要ない。一人一人の役者風情の思いつきなど、才能のある演出家の工夫に比べれば取るに足らないものなのだ。
2011-06-19 22:08:40
東北弁「人魚姫」は、たぶん稽古の現場では「面白い」って云われたのだろうな、と想像はつく。でも観客の前に出すと、それは輝きを失うのだ。「面白い」と仲間を褒めることには必ず嘘がつきまとう。その嘘は観客の前に出すと稽古の場の何倍にも目立ってしまう。
2011-06-19 22:15:33
それぞれの役者は魅力的で、とくに2Bは抜群だった。ちょっとゴキコンのDr.エクアドルに似ていて、でも切れ味は上かな。あの二人が共演したアングラの名作、たとえば「あれからのジョン・シルバー」を見てみたい。
2011-06-19 22:19:27
2Bが私の目の前で舞台をガツンと踏む足音の重さと鋭さを、おそらく私は生涯忘れることはないだろう。並みの歌舞伎役者の六方よりもずっと印象的だった。だがどくんごはもう見に行くことはないかな。
2011-06-19 22:22:24
劇団どくんご、凄く面白いともつまらないとも言えるが、ともかく癖になることは間違いない。これまでに見たことがないテント芝居。そもそもテントが、唐組などとは全く違う、みすぼらしい掘っ立て小屋。でもそれがまた味があるのだ。
2011-06-19 22:26:42
@keihibino どくんご公演の批判、興味深い指摘です。中盤のだらだら部も含め、私は大好きですが。テント旅公演という部分も含め、全体として公演を楽しんでいます。80年代に流行ったというエチュードによる作品作成の流れにどくんごのスタイルはあるのですね。なるほど。
2011-06-19 22:28:02
@camin さんと @nyao16 さんがtwitter上で絶賛していたので急いでチケットをとったのですが、私には合いませんでした。観客の一部がいかにもファンですというふうにひっきりなしに笑っているのも、80年代小劇場にタイムスリップしたようであのときの不快さを思い出しました。
2011-06-19 22:31:10
今の時代に、ここまで旅芸人な生き方が成立するというのが凄い。で、もし一言で感想を言うなら「これって たまだよね」というもの。「たまの音楽や佇まいを芝居の形にしたらこうなるのではないか」というイメージを思い描けば、そこから当たらずとも遠からず。
2011-06-19 22:32:05
@keihibino うお、それは失礼しました。好きなものを批判されてしまったという切なさはありますけど、でもご指摘の内容は明瞭で納得できますよ。確かに最初と最後が面白かったのです。
2011-06-19 22:38:06
いえ、@camin さんや @nyao16 さん、ほかにもtwitterで私がフォローしている人の多くの評価を私は基本的には信頼しているので、これからもいろいろ紹介してください。
2011-06-19 22:55:21
ノンアルコールですか、それは残念。こちとらどくんごの終演後に一番搾りにありつきました。すみません!RT @NorikoshiTakao: ノンアルコールビール二本ですわ RT @MackeyStageweb: あまり探し物に夢中になって、置いてかれないようにして下さ〜い(笑)。
2011-06-19 22:56:11
どくんご、ちょうど私の席からは上手に高橋氏、下手に日比野氏が見えて、二人の反応を見つつの観劇だった。個人的には、木戸口やテントに掛かった筵など、むかーし、幼少の頃に行った祭りの時の見世物小屋(うわ、歳バレる)に似ていた。役者たちのレベルの高さは驚いたがやっている内容もそんな感じ。
2011-06-19 23:55:56