90~00年代にミステリファンジン界隈で起きた変化と今後の展望について
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@Schunag 先輩が2人しかいなくて、同級生が10人、後輩が数人という構成だったので、情報のやり取りはあまりなかった代わり、何かと好き放題してた気はします。20年前に同級生と作った「ベスト100」の改訂版を作ってみたいという話は出ているんですが。
2011-06-20 01:04:19顕著なのは「年間ベスト」に選出された作品が、ジャンルのエバーグリーンとして残るかというとそうではないこと。ジャンル全体の山脈では埋もれてしまう程度の作品が、一年単位の短距離カケッコで「一番」の称号を得てしまうので、ジャンル全体のパースを狂わせてる感が。@Schunag
2011-06-20 00:42:38.@Hideto_Ida 年間ランキングはおまつりなんで、それはそれでいいと思うんですよ。問題はロングタームの評価が年末ランキングにより絶滅し、ゆえに90年代序盤以降に出たミステリは年単位で消費されて消えてゆくことになったのが問題なのです。
2011-06-20 00:47:52@Schunag ミステリ(に限らずアニメも映画も音楽 etc.)の受け手の興味が「ジャンルの積み重ね」から「共時的な盛り上がりや連帯感」にシフトしてる気がします。だから評価は同時期のもので比較されるし、年間ベスト(や放送/上映時期)を過ぎれば「おわコン」と呼ばれたり…。
2011-06-20 00:48:55“お祭り”で集めた客は、うっかりすると一年後にしか祭りの場に帰って来ないですもんねえ。ずっと毎月移動祝祭日をやればいいという話でもないし。凸凹を「慣らす」意味で、読みの猛者がガシガシ火花を散らす評論の場はたしかにあってもいいかも。@Schunag
2011-06-20 01:00:16年末の“お祭り”だけがにぎやかにあって、入門者がその場でしか斯界のパースを測れないのは残念至極。歴史が積み上げた光景が視野に入らないので、自ずと栄養価も低くなる。SF畑がラノベの振興で、入門者が奥地に進まないボトルネック現象を起こしてるのも、同じ轍かと @Schunag
2011-06-20 01:18:025、6年前から思ってたんだけど、90年代以降を視野に入れたミステリのガイドが(少なくとも文化事業的には)もういい加減、必要だ。ノワールが典型だけど、90年代以降に注目されたジャンルの定義の整理なんかも半端なまま放置されてるし。
2011-06-20 00:50:52@satomit そのあたりに竿さしてもしょうがないんで、とりあえずは(職業人としては)そうした状況を前提に商売が回るようにするのが課題。そこから先は、…どうなのかなあ。
2011-06-20 00:53:07@Schunag えーと、あと、紙媒体での書き手が若返っていないというのも気になっています。私が学生のころは、いろいろと議論はあるでしょうが、福井健太氏とか千街晶之氏とかが出てきて、「これで自分と同じ呼吸をしている人が文章を書いてくれる」と思ったものですが
2011-06-20 00:48:47@satton72 そうなんだよねー。小山/川出/村上-杉江/千街/福井/古山、ときて、そこから突如として絶えるんだよ。およそゼロ年代序盤あたりに。あの時代に何があったのだろうか、というのは、この件だけに限らない、凄く巨大な問題だと思います。
2011-06-20 00:55:08@Schunag 一番安直な答えは「webに移行してしまった」ですが、それだと今、紙媒体での評論が盛況なのは、なんでだろう、と先日の文学フリマを見て思いました。そうだとしても、やはり「空白のゼロ年代後半」なんですけどね。。。
2011-06-20 00:57:37今の文学フリマは本当に、評論が活発になっているのが見てとれます。新月の「四大奇書特集」が瞬殺され、私がサブで関与している「本当はこのBLがすごい!」も、「こんなの誰が読むの?」と思っていたら、ドンドコ売れてました。。。
2011-06-20 00:59:16@hina_shella サークルに入らなければ知らないままだったかもしれない作家にお気に入りを見出す、というのがひとつでもあればいいな、というのが当時の僕の気分でした。入学時/卒業時ともにベスト10を書くんですが、皆けっこう劇的な変化があって面白かったですよ。
2011-06-20 00:57:03@Schunag これはリアルタイムの情報量(ランキングも口コミも)が飛躍的に増えた結果なので、作品単位ではお客さまの目に触れる宣伝ツールが増えたことを喜び活用してくことかなあと。ジャンルに還流させるのはほんとむずかしいですけど。これからどうなっていくのですかねえ。
2011-06-20 01:03:16@satton72 「語れてしまうこと」のハードルが劇的に下がった、ってことなのか。ゼロ年代って海外の作品もなんか隘路に入ってた感じもある。あの時代の文化状況、時代精神みたいのを誰か絵解きしてほしいんだ。
2011-06-20 01:03:46@Schunag こんどそこらへんの話をぜひ今度したいです!w 翻訳モノを追い始めたこの一年くらいで、永嶋さんのツイートと関連するようなことを色々感じるんですよね。
2011-06-20 00:57:54@chihi_logy 音楽にも同じようなことはあるんじゃないかろうかな、とか思う。何かやらないといけない気がするし、それを待っているひともいそうな気がするんだよねえ。
2011-06-20 01:04:37@Schunag 確かに、曖昧模糊としすぎている気がします。うーん、指針がないというか、帯の文句自体、一般読者には「?」ってなる単語が選ばれていることもあるので…
2011-06-20 00:58:16書店に来るお客さんと出版社側の人々とミステリ系サークルに入ってる大学生や専門家の皆さんの話を聞いていると、色々壁があって違和感を覚えることがよくある。で、書店員が「僕たちが一番お客さんに身近だからススメてどうこう」っていうのも、正直賛同しかねる。
2011-06-20 01:06:21@Schunag それは私もあらゆる分野において感じています。そして私も打破したいと…でもこの空気は…どうしたら打破できるかそもそも打破して誰が喜ぶのか、そのくらい厄介ですね。でもやるべきかと思います。日々考えます、私も。
2011-06-20 01:15:32@satomit 点を線にするのはどうしたらいいのか、と思いつつ、線にする必要はあるのか、それはノスタルジーにすぎないのではないか、とまだ悩み中です。
2011-06-20 01:07:15