スペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」の技術的考察のまとめ

2020年5/31に打ち上げられたクルードラゴン宇宙船についての技術的考察の私的なまとめです。これまでの宇宙船とどこがどう違うのかが主なポイントになっています。
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emadurandal_prv @emadurandal_prv

上記はUIでなくCrewDragonの制御アビオニクスに関する記述のようです。x86やppcのような今日のプロセッサとLinuxという複雑なシステムの安全性を、多重冗長性構成によって低コストに担保するアプローチということです。おそらくUIシステムとも疎結合でしょう。

2020-06-01 06:25:51
emadurandal_prv @emadurandal_prv

失礼。パイロットを乗せるCrewDragonではなくロケットシステムであるDragon9に関する記述ですねこれは。

2020-06-01 06:36:56
emadurandal_prv @emadurandal_prv

で、Dragonで使われるLinux についてですが、ResearchGateから入手できるこのpaperによると、Dragon 9に関しては"Multiple COTS computers, custom Linux 3.2 with real-time patches"とのこと。 researchgate.net/publication/32…

2020-06-01 06:41:22
emadurandal_prv @emadurandal_prv

宇宙開発におけるLinux採用についてのPros and Cons(長所/短所)は上記paperに詳しく書かれていますが、Linux採用によりRTOSよりも多くの潤沢な開発者を揃えることができます。多くのソフトウェアは各作業者のデスクトップPC Linuxで開発された後実機向けにポーティングされます。

2020-06-01 06:54:08
emadurandal_prv @emadurandal_prv

かつての宇宙開発では安全性の観点から、HeavyなMPUではなく非常に枯れたプロセッサ、プログラムもハードウェア実装志向だったと思いますが、時代も変わりましたね。現在のコンシューマPCに近い複雑なハードウェアとソフトウェアを、多重冗長構成を組んで安全を担保する思想に変わってきています。

2020-06-01 06:50:26
emadurandal_prv @emadurandal_prv

これなら開発はリモートワークでできますね。推測ですが、SpaceX社はそうした開発体制も取っているような気がします。 また、OSのリアルタイム応答性については、Embeded向けLinuxのようなソフト的リアルタイムで間に合うケースも多いというのは意外でした。

2020-06-01 06:59:02
D社のいとうさん @itoh3d

SpaceXの求人を見る限り、言語はJavascript、Python、C++、LabVIEWあたりがメインで使われてるみたいだね。 本体制御はC++、管制がLabVIEWなのはリアルタイム性や低レイテンシが必要だからだろう。一方、UIは世界中の視線が集まるから、デザイン能力を優先してWeb系になったのかなと思う。 #Doragon2 pic.twitter.com/YJMb0hjacr

2020-06-01 07:35:04
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