「パンデミック中の国際移動」に関する西浦博教授の考察について(2020.6.8作成)

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Priamal Fear @PriamalFear

(医療従事者限定) パンデミック中の国際移動について皆で考えよう ◆Vol.1 西浦教授の特別講義「入国制限緩和のリスク、シミュレーション」 m3.com/news/iryoishin… ◆Vol.2 「安易な国際移動再開」、大規模流行を招く m3.com/news/iryoishin… m3.com/open/iryoIshin… (←限定一般公開)

2020-06-03 23:59:47
リンク www.m3.com 「安易な国際移動再開」、大規模流行を招く|医療維新 - m3.comの医療コラム 「安易な国際移動再開」、大規模流行を招く|医療維新|激動の医療界の動きをm3.com編集部が独自の視点で取材・発信! 1 user
Priamal Fear @PriamalFear

え? 6月5日(現地時間)から、ニューヨーク/ニューアーク空港と成田空港間で週3便運航する・・・

2020-06-04 00:17:15
Priamal Fear @PriamalFear

ユナイテッド航空、成田-NYを6月再開へ 日本路線減便は7月まで延長 (5月6日付) aviationwire.jp/archives/201986 運航スケジュール(現地時間6月5日から) UA79 ニューアーク(11:25)→成田(13:55)運航日:水金日 UA78 成田(17:00)→ニューアーク(16:45)運航日:月木土

2020-06-04 00:22:13
Priamal Fear @PriamalFear

”国際的な移動に関して、必ずしも定量的な感染リスクを基に行政等が制御していたわけではありません。国際的な移動をコントロールする組織は、内閣官房、外務省、国土交通省、法務省、そして検疫をつかさどる厚生労働省と分散しており、それぞれが複雑に絡まっており、十分な議論がなされていない”

2020-06-04 00:23:48
Priamal Fear @PriamalFear

”「新しい生活様式」を実践しても、1日当たりの入国者が10人を超えたら、地域での大規模な流行は防ぎ得ない”

2020-06-04 00:27:28

中略

Priamal Fear @PriamalFear

”定量的な流行リスクを踏まえて国際的な移動を制御する仕組みは今のところありません。それが国のリスクを左右する状況にあることを気付いておく必要があります。米国とのかなりの移動再開は、まだまだリスクが高いように思われ、もう少し疫学的状況を見たほうが良いように思われます。”

2020-06-04 00:40:26
Priamal Fear @PriamalFear

”検疫というのは、非効率なやり方で、目の前のリスクに向き合わされている。絶対的な信頼を置いて、やっていけるオプションではありません。しかも、検疫というオペレーションと、入国制限等を行うボリュームコントロールについて、一体的に検討し、実施されているわけではないという問題もあります。”

2020-06-04 00:43:11
Priamal Fear @PriamalFear

”その上、経済の復活に向けたストラテジーをどうするかも見えず、なし崩し的に進められているのが今の一番の危機だと思います。”

2020-06-04 00:43:38
Priamal Fear @PriamalFear

”――西浦先生のシミュレーションでは、大規模流行につながるか否かは、検疫よりも、感染率が高い国からの入国者数に大きく左右される。 西浦:まさにその通りで、そこを制御できるか否かにかかっているのです。”

2020-06-04 00:44:57
Priamal Fear @PriamalFear

”今の状況は、感染の制御と経済への影響という二項対立の中での、アメリカと日本、あるいは欧州と日本の関係のように見えてしまいます。しかし、これからはストラテジックに、「感染を制御した国のベネフィットを使い、国際移動をする」ことを、政策に反映させることが可能な状況です。”

2020-06-04 00:46:42
ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

西浦氏の入国制限に関するシミュレーションの詳細はこちら。なぜm3? sp.m3.com/news/iryoishin…

2020-06-04 22:10:16
ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

3月上旬の時点で中国と韓国の入国制限がなされたのだが、この時点で両国はピークアウトしていた。しかし、すでに相当な増加を示していたイタリアなど欧州各国の入国制限が同時になされなかったと記憶している。これにはかなりの違和感があった。専門家会議ではそれが流行の主要因という認識のよう。 pic.twitter.com/1WMG1erV7b

2020-06-04 22:23:26
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ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

気になる点。出国時と入国時に検査がある以上、いずれも偽陰性でその後感染力を獲得するという確率はあまり高くないだろうし、その上20%の割合で2週間の隔離に失敗するのも想像し難い。かなり過大評価だとは思う。政策をコントロールする意味が大きいのだとは思うが。 pic.twitter.com/iEDXzXZMmi

2020-06-04 22:54:11
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ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

これで分かる通り、PCRの感度は政策に影響する極めて重要なファクターである。過小評価している限り、自粛と入国制限は長引くことになる。数式は明らかになっているので、感度を何パターンか設定して検討することは可能だろう。

2020-06-04 23:01:29
ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

偽陰性例の隔離失敗率20%というのがわかりづらかったが、入国者の感染率0.1%を90日間継続した場合の流行回避確率は以下の通りだろう。 (PCRの感度以外は氏の設定通り) 0.923^((1-感度)*18) 感度70%なら65% 感度80%なら75% 感度90%なら87% pic.twitter.com/O2Wl8MbPQ7

2020-06-05 01:26:08
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ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

「感染力に対する感度」ならもっと高くなるのではないかと考えている。

2020-06-05 01:42:32
ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

入国制限に関する西浦氏のコメントを見ると、結局外部からどの程度感染者が入り込むかで流行の規模がおよそ決定されることになる。最も有効なのが入国制限、検疫というわけ。となると、欧米は単に多くの患者が入り込むのを防げなかった、アジア、オセアニアではそれができた、という話になる。

2020-06-05 07:20:53
ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

日本でも、広がる時はあっという間に広がり大規模なクラスターが発生する。人種による「かかりやすさ」に差などないだろう。検疫がこれだけ重要なのだから、入院患者のスクリーニングなども有効だと考えるべき。流行規模によっては防ぎ切れないが、感度を高める工夫をすれば良い。

2020-06-05 07:20:54
ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

入院環境での絶滅確率がそのままで良いとは思えないが、ひとまず0.923を利用して、感染率が0.1%の患者が毎日10人ずつ入院する場合の100日間のアウトブレイク確率は(100日で1人感染者が入院) 1-0.923^(1-感度) で、未検査なら感度は0で7.7%になる。 これが感度70%でも2.4%、90%なら0.8%まで下がる。

2020-06-05 08:29:14
ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

事前確率が高くないと検査は無意味、とひたすら訴える方がいるが、むしろ事前確率が高く毎日1人感染者が入ってくるような状況では100日間アウトブレイク確率は感度70%で91%、90%で55%とかなり高くなり、入院患者のPCRスクリーニングの効率は悪い。偽陽性のことしか考えていないと誤る。

2020-06-05 10:17:56
ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

もちろん症状などで絞り込んで事前確率を上げろ、ということなのはわかる。しかし新型コロナの場合、それでは感染力の高い感染者の感度を大幅に下げることになるのだ。

2020-06-05 10:48:56
ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

下RTの論文、Lockdown measures can only be relieved safely in the presence of widespread testing and contact tracing. Combining lockdown and population-wide testing is key to rapidly ending the COVID-19 pandemic. としています。 nature.com/articles/s4159… pic.twitter.com/2uYPEnsyG9

2020-06-05 11:34:34
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ダークグレーペン二郎 @morilyn1123

こういったシミュレーションは仮定が多く研究者の望む結論に誘導しやすい面もあるため割り引いて見なくてはいけない。しかし、検査や隔離など、複数の感染症対策を組み込んだモデルを作成し、その効果を検討した論文はあまりないため(少なくともあまり紹介されていない)、価値ある研究と言えるだろう。

2020-06-05 11:42:01