音楽における「未知なるものとの遭遇」について

佐々木敦さんのつぶやきから岡田暁生さんの『音楽の聴き方』(中公新書、2009年)を参照してみました。
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佐々木敦 @sasakiatsushi

事務所での雑談で、僕が「出来過ぎ君」とか「秀才音楽」とか「グッドミュージック」とか呼んでるタイプの音楽家が居て、たくさん音楽を聴いてて、音楽に対する愛情もあって、その上で自分の音楽をやっていて、とにかくとても良く出来てるのだけれど、良く出来てれば出来てるほど僕にはつまらないのだ。

2011-06-26 13:42:35
佐々木敦 @sasakiatsushi

そういうのを聴くと、ああ、あれとあれとあれを足して混ぜてるのね、というように、はっきり言って僕にはすぐにわかる。で、そうした参照系というか音楽的知識/記憶を共有している者か、あるいは全然それらを知らない人、の両極だけを相手にしてるような感じがしてしまって、どうにも好きになれない。

2011-06-26 13:48:23
佐々木敦 @sasakiatsushi

これは別に音楽だけの話ではない。こどもの頃から、単に勉強すれば出来るようなことをただ勉強するだけでこなして周囲からエラいみたいになってる子が好きではなかった。ほんとうにスゴい人は参照系とは無関係にスゴいか(それは参照系を知らないということではない)、参照系をあっさりと超える。

2011-06-26 13:56:38
佐々木敦 @sasakiatsushi

僕は、テン然の音楽や、勘違いや失敗がクリエイティヴィティに変換されているような音楽のがずっと好きだ。

2011-06-26 13:59:52
jabrafcu @ja_bra_af_cu

岡田暁生『音楽の聴き方』にも「未知」が含まれてる音楽に驚異というほかない圧倒的な感動をうけることがあるってあったな。

2011-06-26 14:02:18
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

『音楽の聴き方』pp.22-24 RT @ja_bra_af_cu: 岡田暁生『音楽の聴き方』にも「未知」が含まれてる音楽に驚異というほかない圧倒的な感動をうけることがあるってあったな。

2011-06-26 14:11:18
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

『音楽の聴き方』「音楽を聴くようになって三〇年以上が経つが、人生が変わる(狂ってしまう?)ようなこの種の体験にライブで出会ったことは、一〇回にも満たないように思う」

2011-06-26 14:13:28
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

『音楽の聴き方』「録音(録画)だともう少し数は増えるかもしれない。(略)これらは単なる「いい演奏」というのとは少し違う。(略)これらの録音は、いつ耳にしても得体の知れない力で私を呪縛する。(略)だから私はこれらを滅多に聴かないようにしている。」

2011-06-26 14:16:25
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

『音楽の聴き方』「パウル・ベッカーは「結局人は自分の中にあらかじめ存在しているものに対してしか反応しないのだ」という、読みようによってはかなり醒めた見解を述べていた。私もおおむねこれには賛成である」

2011-06-26 14:18:19
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

『音楽の聴き方』「だが今挙げたような体験を想起するたびに私は、究極の芸術体験とはひょっとすると「未知なるものとの遭遇」であるのかもしれないという思いにとらわれる。」

2011-06-26 14:19:40
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「思うに右のような鮮烈な印象は、結局のところ「言葉」の問題と関わっているように思えてならない。つまり音楽に言葉という網をかけるのがうまくなるほど、人は体験の衝撃をまともに喰らうことなく、自分と音楽との間に言語のクッションを介在させてショックを和らげるようになるのではないか。」

2011-06-26 14:22:16
jabrafcu @ja_bra_af_cu

「得体の知れない力」を感じたのはDeep Rumbaのライブが一番すごかったな。

2011-06-26 14:23:58
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

引用しすぎているのでCMを貼ろう。音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) by 岡田 暁生 http://t.co/yaXscJA

2011-06-26 14:24:03
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

音楽の聴き方「私にとって、《村松ギヤ・エンジンによるボレロ》や『アフリカン・ピアノ』は、それを前にどういう言葉を口にすればいいか途方に暮れるような音楽、手垢がついた既成の言葉を一度無効にしてしまって、ゼロから「音楽を語る言葉」を鍛え直すことを求めてくる種類の音楽だったのだろう」

2011-06-26 14:26:56
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

『音楽の聴き方』「おそらくこういう体験だけが、音楽に反応する感受性の表面積を根底から拡張してくれるのだと思う。」

2011-06-26 14:28:24
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

すごく参照しやすい本である。もっかいCM>音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) by 岡田 暁生 http://t.co/yaXscJA

2011-06-26 14:28:55
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

ゼロから語り直すよりは、参照元、批判元があるとラクだな。

2011-06-26 14:29:25
jun @junpq

@yaoki_dokidoki ぼくもあの本はたのしくよみましたが 「言いたいことやまほどありすぎて」って人 http://t.co/zlKJ1kR の意見また聞き出したいですね

2011-06-26 14:28:22
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

『音楽の聴き方』この本についてはなんらかの形で議論したいな。「音楽と言葉」や「音楽の哲学」を巡るぼくの関心のまんなかにあるきがする。僕の求めてることばとはちがうかもしれないが。 / 最近(でもない)読んだ - 死に舞 http://htn.to/iUGNvi

2011-06-26 14:31:48
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@junpq ニコ生かUSTかで、最終的にはテキストでログ取れるかたちでいっかい議論したいですね。

2011-06-26 14:33:32
jun @junpq

@yaoki_dokidoki あんまり放送することばかり考えなくてもいい。ちゃんとこちらが準備して、たとえばインタビュー形式で聞いて、まとめるとか、そういうことも入れていきたいです。

2011-06-26 14:37:01
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@junpq 音楽関係で話せるひとって、つい先月ぐらいまでネットでしかいなかったので、ネットで上げれるということを優先して考えてしまいますね。

2011-06-26 14:41:15
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki 音楽をする/聴く/語るの3つを20世紀的なシステムから開放しようっていうのが通底するテーマな感じですもんね。最後のアマチュアの話とかボカロクリティークとも絶対関係してくると思います。

2011-06-26 14:36:58