【いま必要なこと】福間健二 #k2fact260

闇を結果にしたくない階段に脱いだ靴下のように。なにかを汚したくない対処の限界を思う。本気で、権利として、アジサイの種類と暑くなりそうな空。子どものカラスが鳴き、物事にはいくつもの側面。四月、五月、六月、いらなくなったもの。棄てればいいだけじゃない。(いま必要なこと1)#k2fact260
2020-06-08 11:13:58
会えば文句ばかり。本当は好きでたまらず、粘りづよく視野も開きたい。そうなのだろう。そういう筒状なのだろう。任務はつねに快活であること。半分も果たせず、朝、大学通りを大股で歩いた。断罪され、破綻し、もう流行らない。内臓的には、順番が逆のような気もする。(いま必要なこと2)#k2fact260
2020-06-09 12:25:55
棄てた。まずかったと思って戻る道。月と木星に見られていた。バスはもうなかったが、意外な速度で片づいている事件。ドアをあけてもらっても、あいさつ、ちゃんとする余裕もなくて充血する目たち、当然だろう。夜が明けてからだ。死んでない「人間」を捕獲するのは。(いま必要なこと3)#k2fact260
2020-06-10 09:30:26
新しいモデル、かえって不便になっている。なくていいと思っているのか。具体的なもの、現実的なもの、直接的なもの、それとはっきりわかるもの。つまり、世界がない。働いてない目と耳、切るナイフを待っているとしたら。平行に追跡して。昼、ひよこ豆のカレーライス。(いま必要なこと4)#k2fact260
2020-06-11 09:15:00
「アベやアソーやデンツーだけが醜いのではない」と、ひよこ豆のつもりが大豆でその大豆。「見ましたよ。あるバトル。才能ある素人に半端なプロが勝ったことにする、ズルいごまかし。発見ありが、なぞりでしかないものに、勝てない。自分で判断しない観客の前では」。(いま必要なこと5)#k2fact260
2020-06-12 09:04:52
ある授業。ほかの生徒の努力に対してひどいことを言う生徒。それを許している教師。たまたま見てしまって、その先生と議論した。「生徒の自発性にまかせている。自分が上に立たない。生徒がなにかまちがえてもすぐには直さない」と、きょうのように湿度の高い日。(いま必要なこと6)#k2fact260
2020-06-13 09:45:21
ある場所。だれも不当な扱いなんか受けていないように見えても。類型にしか出会えない、心の狭い「耽美」。握っているのがうれしい、自分だけが偉い「正義」。高台の大きな木の下に、人が何人か。どこかに帰るのか。行くのか。好きではない服を着て、傘をもって。(いま必要なこと7)#k2fact260
2020-06-14 18:16:01
ある地方。滑らないように、なのか。デザインだけのことか。コンクリートに埋められた石を踏まない不安が、案外ケロッとした顔でふりかえって、曇り空。その濃淡でとくになにか抗議しているというわけじゃないだろう。ふだん不満を言わない人。言うべきときには言う。(いま必要なこと8)#k2fact260
2020-06-15 11:18:55
痛む右足首だけが問題じゃない。時空のどこにでもすぐに拾える裏切りの物語。知った以上はなにかしろと迫る良心の物語とセットだ。どんな対象も読むことができる。ロラン・バルトだ。読むだけじゃなくて、共に生きることができるかどうかだと、左胸にとくに汗をかく人。(いま必要なこと9)#k2fact260
2020-06-16 11:03:38
朝から家族への不満を言う主婦、それが普通の主婦であり、例外は爆破のプランを練っているとか、急に午後になってテストを受ける。問題、ほとんど解けない。でも、落ちる人はわずか。家に帰ると妹にもらったアジサイが枯れている。ひとりでいるときもだれかといる。(いま必要なこと10)#k2fact260
2020-06-17 18:16:58