現代本朝妖怪百物語

でんじろうさん(@denzirousann)が現代社会に潜む妖怪たちの生態を語る。妖怪は、あなたのすぐそばで暮らしている。
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@denzirousann

ふと思ったんだけど、「地震は天罰」云々言った都知事が前に叩かれたよね。でも神は人間の善悪を超越する存在だから天罰いうても別に被災者を冒涜することにはならないんじゃないかな?善人には報奨が、悪人には報いがもたらされるというのが人間の邪念に過ぎないとも言える訳で。ヨブ記とかさ。

2011-06-15 22:56:04
@denzirousann

神道の国津神の場合だと、人間に祟りをなすから鎮め奉るために祭るわけでこれも別に人間の善悪とは関係ないし

2011-06-15 23:00:44
@denzirousann

昔の人たちが災厄を神々や妖怪のせいにしたのは、人間の力ではどうしようもないことをなんとかやり過ごすための知恵のようなものだったのかも知れない

2011-06-15 23:03:56
@denzirousann

そうだ!都合の悪いことは全部妖怪のせいにしちゃおう!

2011-06-15 23:06:54
@denzirousann

「ようじょ」一部の人間達が抱く幼女への妄念が結晶化した妖怪である。主にPCモニターの中などに生息し、保護欲を喚起する足取りやぎこちない言葉使いなどで人を魅了する。この妖怪にとりつかれると、現実の幼女をこれと間違えて人生を壊してしまう可能性もあるという大変危険な妖怪である

2011-06-15 23:20:54
@denzirousann

「マルクス」人を怠け者にする、全身ひげもじゃの不気味な妖怪である。19世紀のヨーロッパで貧困と搾取にあえぐ労働者の怨念から誕生したといわれている。なにやら難しいことを話し続けているらしいが、目撃した人間によって証言が全くバラバラのため何を話しているのかは未だ不明のままである。

2011-06-15 23:28:27
@denzirousann

「こぜにとり」自動販売機の下に生息し、すきあらば長い腕を伸ばして人間の手や財布から小銭を奪ういたずらものの妖怪である。これを書いている人間は今までこの妖怪によって、モスバーガーでちょっと贅沢できるぐらいの金を奪われている。金返せやゴラ

2011-06-15 23:35:18
@denzirousann

「四十八神」握手券目当てのファンによって大量に購入され、一度も聞かれることのないまま放置・捨てられたAKB48のCDが悲しみのあまり妖怪化したものである。長年大事に使われ続けてきた物が妖怪化した九十九神との関係は明確ではない

2011-06-15 23:44:16
@denzirousann

「せいじか」古くから人間を支配して苦しめてきた妖怪である。しかし度重なる闘争の結果、妖怪も譲歩し、人間は自分達を支配する妖怪を選べるようになった。支配する妖怪を選ぶ際に多くの国で何年かに一度開かれる「せんきょ」という祭りは人間にとって普段の鎖から解放される楽しいカーニバルである

2011-06-15 23:55:25
@denzirousann

「やふー」何か調べようと思ってGoogleを開いた人間にちょっかいを出し、何を調べようとしたのか忘れさせてしまうという困った妖怪である。他の検索エンジンの怨念から生まれたものといわれてきたが、それらの検索エンジンを開いた際も同様の現象が発生するところからこの説は間違っているかも

2011-06-16 00:04:25
@denzirousann

「しめきり」何らかの課題を背負っている人間にとりつき、最初は遠くから遠巻きに見つめているだけに見えてあっという間に近づいて攻撃を加え、大きなダメージを与える。しかも霊力によって撃退すると何故かその人間の信頼が失墜するというなんとも困った妖怪である※攻撃を加えない種族もいるらしい

2011-06-16 00:13:12
@denzirousann

「じさつりゆう」日本だけでも毎年三万人(あるいはそれ以上)の命を奪い続けている恐ろしい妖怪である。この妖怪にとりつかれると飛び降りや首吊り、その他もろもろの方法で自ら命を絶ってしまう。この妖怪がどのような姿をしているかは様々な説があるが、それを知るのはとりつかれた本人のみである

2011-06-16 00:23:25
@denzirousann

「とっぴんぐ」ラーメン屋にとりつき、訪れた人間の財布から小銭をかすめ取っていくいたずらものの妖怪である。薄切りになった肉や煮られた卵の姿をしていることが多い。貧乏人の大敵と言えよう。なお、近年ではうどん屋などでも同類種の生息が確認されている

2011-06-16 00:39:38
@denzirousann

「どじん」主に第三世界に生息する妖怪。この妖怪とどう付き合っていくかは今世紀最大の問題の一つである。「ろおるず」というメリケンの妖怪学者はどじんの中にも良識のある種族と完全に人間の敵でしかない種族があり、後者のみを倒せばいいと説いたが、その違いをどうやって見分けるかなど問題も多い

2011-06-16 20:03:43
@denzirousann

「おたく」アニメや漫画、ゲーム、ラノベ、ミリタリー、鉄道などへ強い妄念を抱く人間が妖怪化したものである。毎年お盆と師走には全国から集まった彼らが江戸のびっぐさいとで「こみけ」という集会を行うと言われており、開催前日の夜に彼らが夜通し行列に並ぶ様は「現代の百鬼夜行」までいわれている

2011-06-16 20:18:20
@denzirousann

「ごさこぞう」何かを測るときにひょっこり現れ、測定結果を微妙に狂わしていくいたずらものの妖怪。妖怪学者の間では「独立した量を扱う計算と違い、連続した量を扱う測定という行為にはこの妖怪の干渉を防ぐことは出来ないから上手く付き合っていくしかない」という説が支配的である。困ったものだ

2011-06-16 20:34:16
@denzirousann

「れもんかけ」飲み会の席などに現れ、人の見ていないすきを見計らって唐揚げなどの揚げ物にレモンをかけて回る妖怪である。この妖怪を巡っては、「揚げ物をさっぱりさせてくれるんだから良い妖怪だ」派と「揚げ物をしなしなにするなんてとんでもない奴だ」派が対立し、喧々囂々の論戦が交わされている

2011-06-16 21:33:59
@denzirousann

「どれい」古来より人間が使い魔として使役してきた妖怪である。まだ科学技術が十分に発達していない時代には貴重な労働力として人間に大きく貢献した。現代では表向き禁じられているものの、こっそりと使役されているとも言われ、妖怪学者達は重大な妖権侵害の恐れがあるとして警告している。

2011-06-16 21:47:31
@denzirousann

「やけい」おもに沿岸の港町や大都市に生息する、目もくらむばかりの美しさを誇る妖怪、いや妖精である。非常に巨大なため、高所から見なければその全身を把握することは出来ない。国内では横浜神戸長崎函館などに生息しているといわれている。カップルのムードを高める特殊な光線を発する。

2011-06-16 21:58:57
@denzirousann

「ゆとり」近年誕生したと一部で言われている妖怪である。この妖怪の存在を信じる者によると、中曽根内閣に始まる教育政策によって日本の子供達はゆとりというおばかな妖怪になったというのである。相手の考えていることを瞬時に読み取るコミュ力の権化のような妖怪「さとり」とは一切関係ないので注意

2011-06-16 22:16:43
@denzirousann

「かろりい」食べ物にとりつき、口から人体に侵入する妖怪である。増えすぎると健康を損ねたり体重が増えるなどの悪い影響を与えるため人間、特に女性から恐れられているが、この妖怪なしでは生きていけないという程人間にとって重要な妖怪である。一部の秘術を施された食べ物にはとりつけないらしい。

2011-06-16 22:37:48
@denzirousann

「ぷろきし」将棋や囲碁に熱中するあまり妖怪となってしまった人間達である。哀れなことに、その棋力を用いて仲間内で壮絶な戦いを行い、その様子を人間に見物してもらうことでしか生きていけない。しかしその思考力や記憶力には恐るべきものであり、最先端のコンピュータでも彼らを倒すことは出来ない

2011-06-16 22:58:49
@denzirousann

「ほんやくか」口から文章を飲み込み、それを別の言語で書かれた文章にして排出する妖怪である。本を愛好する人間には親しまれている。原文の文意や雰囲気を忠実に再現する種族、体内で改良を加える種族、そして困ったことに原文だいなしの上意図も全く伝わらない文章にしてしまう種族などが存在する。

2011-06-16 23:21:14
@denzirousann

「じんこう」これの数が多ければ多いほど国は繁栄すると信じられてきた妖怪である。古来より労働力や兵力として使役されてきた。しかしあまり多すぎても養うのが負担になってしまい、特に近年第三世界ではこの妖怪が急増しているため、ほどほどに調節するべきだと唱える妖怪学者もいる。日本では減少中

2011-06-16 23:36:56
@denzirousann

「かさとりこぞう」雨の日にどこからともなく出現し、傘置き場に置いてある傘を持っていってしまういたずら者の妖怪である。しかし自分の傘がなくなっていることに気づいたとしても、他人の傘を奪ったりなどは無粋である。「春雨じゃ、濡れていこう」と意地を張るくらいでありたいものだ。

2011-06-16 23:51:33
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