「あれは、人を殺すための作戦じゃったんよね」呉出身の先生が話してくれた呉空襲、原爆の話。

貫洞欣寛(Kando, Yoshihiro)💉X5🌕 @kando_abugen

①昭和のおわりごろに小学生だったころの話。 広島と呉両方に通勤できる、山の上の新興住宅街に住んでいた。担任の先生は呉の出身だった。 7月になると、呉空襲を生き延びた体験を話してくれた。「呉は3方を山に囲まれとるじゃろう。じゃけん、B29が最初、山の方から爆弾と焼夷弾を落としていくんよ」 twitter.com/KKaonashi4617/…

kaonashi4617：「さらにいくつもの片隅に」応援チーム参加 @KKaonashi4617

皆様、おはようございます☀️ 新型コロナの令和２年も半ばを過ぎ、７月が参りました🙂 すずさんにとっては防空壕で夫とキスし、闇の中で涙と瞳に炎が映える７月です。 新型コロナと熱暑の月が始まりますが、くれぐれもお大事に🙇‍♂️ pic.twitter.com/RfELD8rhmk

2020-07-01 06:54:05

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②「それでみんな、街の方ににげるんじゃけど、その先は海じゃろう。追い詰められたところにどんどん焼夷弾が降ったんよ。それでたくさんの人が逃げ場を失って亡くなったんよ」 「うちらは何とか逃げられたけど、あれは、人を殺すための作戦じゃったんよね」

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③先生一家はその後、山の上にある農村に疎開した。そのあたりは高度成長期に開発され、僕が育った新興住宅街になる。 先生はもう一つ、話してくれた事がある。

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④「呉の空襲で疎開してしばらくして、今度は西の方でピカッと光ったんよ。『あれは何ねえ』とみんな学校の窓から身を乗り出して見ていたら、見た事のない雲が黙々と上がってきたんよ」 「しばらくしたら、汽車がものすごい大けがをした人たちを運んできた」

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⑤今度は広島に原爆が投下され、かろうじて動いた国鉄山陽線の救援列車で、多数の人々が郊外に逃れたのだ。 運ばれた先で多くの人が亡くなり、放射能汚染を知らないまま救護した人々も間接的に被爆することとなった。

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亡くなった人々の慰霊碑は、僕が通った小学校にもあった。毎年その前で頭を下げ、10フィート運動の記録映画を見たり、原爆にまつわる本を読んだりと、広島らしい平和教育を受けた。その活動の中心は、担任の先生だった。

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⑧先生には数年前、同窓会でお目にかかった。さらにその後、「この世界の片隅に」が公開された。呉の空襲の様子、広島の原爆投下を市街から見た様子。すべて、先生が教えてくれた通りだった。

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大学進学で上京、広島・長崎出身以外の人があまりにも原爆のことを知らない事に驚いた。同じことを沖縄出身の友人も言った。 近年は広島も平和教育は縮小気味と聞く。それでいいのだろうか。せめて「この世界」という素晴らしい映画を通じ、75年前のことと、今の生き方を考える機会にしたい（結）