【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第296話「腕くらべ」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第15巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」01】 張飛と関羽の忘れ形見ともいうべき、張苞と関興が玄徳のもとに馳せ参じて参りました。そんな折、呉軍が蜀軍の前面に現れたとの報が。早速張苞が先陣を命じてくれと玄徳に。玄徳は功を立てよと言って許可します。

2020-07-10 13:59:15
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」02】 ところが、お待ちくだされと関興。この戦いは父の仇討ち、是非とも私に先陣を命じてくれと言います。関羽も地下で見ているに違いないと。この横入りに我慢ならぬ張苞。なんの能があって先陣を望むのか、と関興に迫ります。

2020-07-10 14:01:12
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」03】 関興は、能と言われれば矢に自信がある、と言います。武芸自慢なら張苞も黙っていられません。張飛の子、人に遅れはとらぬ、と言って先陣を譲ろうとはしません。どちらも先陣をしたい気持ちはわかるが…、と玄徳。

2020-07-10 14:02:58
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」04】 そこで、玄徳は、互いに武芸を競ってみて、勝れた方を先陣とすると言います。呉が迫っている最中に随分余裕かましていますが、張苞と関興は望むところと応じて、外に出ます。

2020-07-10 14:04:08
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」05】 まずは張苞、赤い標的をつけた旗を並べさせ、三つ続けて射抜いてみせるという芸当を見せます。見物していた兵士達はさすが張飛の子、と褒め称えます。一方関興は、あの程度の腕前は驚くにあたらず、と言って、空を飛ぶ雁を一矢で射落としてみせます。

2020-07-10 14:06:10
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」06】 空を飛ぶ雁を射るのは難しいもの。張苞もむむむ、と唸りますが、弓ばかりでは先陣の役には立たんぞ、と他の武芸の勝負を持ちかけます。相手つかまつると関興は剣を抜きます。張飛譲りか蛇矛を構える張苞。

2020-07-10 14:08:12
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」07】 さすがに熱が入りすぎてやばいと思ったか、玄徳は待てと勝負に水を入れます。味方同士で喧嘩をしてどうする、お前たちの父は義兄弟の仲ではないか、と玄徳。もともと自分が武芸で勝負をつけろと言ったことは棚に上げております。

2020-07-10 14:09:26
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」08】 もし一方で傷でも負わせたら、地下で関羽も張飛もどれほど嘆くかわからぬ、と玄徳。張苞と関興は申し訳ございませぬ、と玄徳に跪いて謝罪します。玄徳は、これからは関羽と張飛のように仲良くしろ、と言います。

2020-07-10 14:11:00
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」09】 張苞が一歳年上だったので、張苞を兄、関興を弟としてここで義兄弟の誓いを立てさせる張飛。かくして、義兄弟となった張苞と関興。ここに阿斗がいたら桃園の義兄弟の世代交代となりますが、残念ながらいませんでしたので、二人の義兄弟と相成ります。

2020-07-10 14:13:22
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」10】 結局、張苞と関興の二人が先陣となり、呉軍の先陣に戦いを挑みました。呉軍の先陣は孫権の甥の孫桓と朱然将軍の率いる五万の兵です。張苞と関興の働きは鬼神も驚くばかりの勢い、呉陣は次々と陣形を崩されついに敗走を始めます。初戦は蜀軍の大勝でした。

2020-07-10 14:16:44
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」11】 二人の活躍に、玄徳は父に劣らぬ働きと褒め称えます。しかし、この大勝におごるなかれ、呉も国家存亡の危機ならば、必死になるはず、と二人を戒めます。この合戦で、諸将も二人の実力を認めました。

2020-07-10 14:18:25
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」12】 さて、初戦の敗戦に懲りたか、呉軍の孫桓は陸の守りを固め、朱然は水軍の守りを固めます。ということは、初戦のように一気には突き崩せず、無理押しをすれば蜀軍にも相当の被害が出ることを覚悟しなければなりません。

2020-07-10 14:20:20
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」13】 玄徳は、まだ戦いは始まったばかり、被害はできるだけ少なくしたいと考えます。そこで、一計を用いて呉軍をひっぱり出すのがいいという意見が出ます。まず、孫桓の陣を焼き討ちにするという情報を朱然の水軍にもらします。

2020-07-10 14:22:33
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」14】 朱然は孫桓を救おうと、水軍を陸に上げ援軍に向かうと考えられます。そこを待ち伏せして叩くという作戦です。 玄徳はすぐ手配しろ、と決済します。

2020-07-10 14:23:33
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【横山光輝「三国志」講座296「腕くらべ」15】 若い力の台頭もあり、初戦を勝利した玄徳。しかし、このまま勝ち進めることができるでしょうか。呉と蜀の血みどろの戦いはこれからも続きますが…。この続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2020-07-10 14:25:00