そして実際、PTRSの採用時に行われた貫通力試験とそれを踏まえた採用推薦文では 「下記の装甲をもつ戦車との戦闘が可能: 20mm 1000〜1200m 30mm 700〜800m 40mm 200〜250m 50mm 100〜150m」 とされてます(上記は硬芯徹甲弾の場合なのでよく言及される数字より一回り大きい)
2020-07-26 18:09:34なので実際、PTRDやPTRSは前面装甲強化前のIII号やIV号戦車にも正面から噛み付けるわけです。まあ硬芯徹甲弾の常で数が限られるんですけどね……
2020-07-26 18:15:26あと1200mまで貫通が期待できるとしつつも、実際には無駄弾を少なくしつつできるだけ素早く目標を黙らせたいんで戦車への射撃は500m以内にせよ、という事になってたんですけどもね。その他の地上目標や、機関車とか飛行機とか大きい目標への射撃はもっと遠くても可と
2020-07-26 18:23:10とまあそんな14.5mm対戦車銃を持っていたことを思うと、ソ連が1942年末にバズーカのレンドリースを受けていながら性能に不満で追加不要と結論付けたのも納得できます。ドイツ中戦車を500mで側面から、150mで正面から叩けるPTRDやらを持ってたら、有効射程100mのバズーカは要らんとなるのも無理もない
2020-07-26 18:30:46虎が出てくると14.5mm対戦車銃ではまったく手が出なくなるんでバズーカの意味も変わってくるんですが、微妙にタイミングが悪かったかんじ
2020-07-26 18:33:50実際大戦期ソ連の肩撃ち対戦車火器開発はかなり射程を重視してたんですけど、比較対象として14.5mm対戦車銃が入ってくるのだと思うとそれも納得できます
2020-07-26 18:40:05なんでしょうね。効果的な対戦車銃を持ててしまったせいでバズーカ的な成形炸薬投射機の実用化に遅れたソ連、という見方もできるかも知れません。ミニテルがあった為にインターネットの普及が遅れたフランスとかと似たものを感じるです(ふわふわ)
2020-07-26 18:45:54こういう分かりやすいストーリーがハマりそうな時は、それに嵌めようとして思考が引っぱられてないか気を付けにゃならんですけどね
2020-07-26 18:50:0614.5mm対戦車銃が装甲40mm以上を抜いてくるの、パンターの微妙なシュルツェンからも裏返しに見えてきますよね pic.twitter.com/jsJPaWpvyz
2020-07-26 19:13:04しかしまあ「ソ連はバズーカやパンツァーファウストのような携行対戦車火器の開発が遅れた」とはよく言われてきましたが、そこでストップしてて何故そうなったかの説明はあまり聞かれなかったように思えるし、そこに先述のおはなしは綺麗にハマってしまうような気がする
2020-07-26 20:41:25