「意味論」か「意味の理論」か/Semantics or Theory of Meaning

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yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

『言語哲学大全IV』が"truth-conditional theory of meaning"を「真理条件意味論」と訳していることに今さら気付いた。というか今まで気付かなかった俺は何て間抜けだったんだろう。

2011-07-01 01:20:04
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

飯田先生は"theory of meaning"の意味で「意味論」と言っていることが多いように見えるなあ…。"semantics"の意味で言ってるところもあるのかなあ…。だとすればよくごちゃごちゃにならないなあ…。

2011-07-01 01:26:10
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

いや、そもそも私のように"semantics"を専ら「denotationの割り当て」という意味で使う人が少数派なのかもしれない。ちなみに私の用語法はダメット由来。

2011-07-01 01:42:41
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

ああっ、『言語哲学を学ぶ人のために』の戸田山論文も「意味論」を"theory of meaning"の意味で使ってるじゃないか…。でも野本先生は「意味論」と「意味理論」を区別してるっぽいし…。文献によって用語法がばらけてる気がする。

2011-07-01 02:39:03
ytb @ytb_at_twt

@Zahlangabeheft でも、その用法だと、denotational semantics/operational semantics という区別が理解不能になりますね(もちろん論理学/計算機科学のsemanticsは言語哲学のとはちがう、と言えるかもしれませんが)

2011-07-01 09:04:15
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

@yuizumi ありがとうございます。確認しました。しかしこの項目で説明してるのはむしろ、分野名としての"the theory of meaning"と、個別言語の意味を明らかにする"a theory of meaning (=semantics)"の区別のようです。

2011-07-01 11:44:54
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

@yuizumi (承前)私が念頭に置いていた"semantics"と"theory of meaning"の区別は、ダメットの区別で、denotationを与える(ことで意味を説明する)理論と、(より一般に)意味の説明を与える理論との区別でした。@Zahlangabeheft

2011-07-01 11:48:29
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

@ytb_at_twt ええ、まさにその計算機科学の用法を思い出して、おかしいなと思ったんですよね。しかしどうやら言語哲学でも、専らdenotational semanticsの意味で"semantics"と言われることは少ない模様。

2011-07-01 11:58:07
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

@ytb_at_twt でも、計算機科学の"semantics"の用法ってそもそも謎ですよね。axiomatic semanticsなんてのもあったじゃないですか。計算機科学におけるsemanticsの定義ってどうなるんですかね。

2011-07-01 11:59:47
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

ていうかEvans and McDowell, Truth and Meaningの副題も"Essays in Semantics"なんだよな。ここまで来ると、俺の中で何か"semantics"という語が意識に上るのを抑圧するようなメカニズムが働いていたとしか考えられん。

2011-07-01 12:15:40
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

うむ。ダメットにおいても"semantics (=semantic theory)"は「文が真に決まる仕方の説明」(例えばSeas of Language, 234)とされているのだから、denotationを与えるというのはあくまでそのやり方の一つに過ぎないと言えるかもな。

2011-07-01 12:49:42
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

しかし、ダメットは"truth-conditional semantics"とは決して言わない。真理条件が出てくるのは"truth-conditional theory of meaning"、それに対応するsemanticsは"two-valued semantics"である。

2011-07-01 12:59:46
ytb @ytb_at_twt

@Zahlangabeheft 一応「計算的意味」(理論物理学における「物理的意味」みたいなもの)があって、それを表現する数理的モデル、が本来の定義のはずなんですけれど、悩むことも多いですね…。そういえば、λ計算は意味論か統辞論かどっちなのかという論争もあったとか。

2011-07-01 13:09:30
ytb @ytb_at_twt

@Zahlangabeheft ちうか、言語哲学で操作的意味論をつかうことってそんな頻繁にあるんですか?

2011-07-01 13:10:45
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

@ytb_at_twt いえ、言語哲学でも表示的意味論以外の意味論があると言ったのではなくて、言語哲学では「意味の説明を与える理論」という意味で「意味論」という言葉を使っているようなので、単に表示的意味論を与えることには尽きない含意があるらしい、と言いたかったのです。

2011-07-01 13:16:40
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

@ytb_at_twt となると、「意味の体系的説明を与える理論」を「意味論」と言っているという印象を受けますね。それにしても「計算的意味」か…哲学ですね…。

2011-07-01 13:24:07
ytb @ytb_at_twt

@Zahlangabeheft えーと、ブランダムとか「意味=使用」説系(?)で、証明論的意味論で文の意味を与えようというアプローチでは、表示的意味論じゃない意味論といえるような気もします。

2011-07-01 13:30:54
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

@ytb_at_twt ええと、私は、「言語哲学でも「意味論=表示的意味論」ではない」と言った際に自分が言わんとしたことは、言語哲学に表示的でない意味論があるということではない、と言ったのであって、言語哲学に表示的でない意味論はない、とは言っておりません。

2011-07-01 13:58:31
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

@ytb_at_twt でもどうなんでしょう。真面目に見てないので混乱を招くかもしれませんが、証明論的意味論でも論理式に値を割り振るんじゃないですかね。直感的な意味でのdenotationではないのかもしれないけど。

2011-07-01 14:09:04
ytb @ytb_at_twt

表示的意味論と操作的意味論を合成: http://t.co/Qfi5YS9 via @FreemGames 「本当はこんなんじゃないのにという表示的意味論の何らかの不満と、道化を演じることで自らを押さえるという操作的意味論の空虚感により生み出されたモンスター」。

2011-07-01 14:35:10
ytb @ytb_at_twt

@Zahlangabeheft すみません、誤解してました…。

2011-07-01 14:35:37
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

「計算的意味」って、昔λ計算の意味論を勉強したときによく目にした言葉だけど、全くアイデアがつかめなかったなあ…。

2011-07-01 14:35:39
ytb @ytb_at_twt

@Zahlangabeheft 証明論的意味論では、自然演繹で考える場合特にそうですが、論理式は論理式で、論理式に別の種類の(代数的値や可能世界のような)「値」は割りふらないのではないでしょうか。

2011-07-01 14:37:55
yyyy/mm/dd @Zahlangabeheft

@ytb_at_twt そうでしたっけ。証明の集合を割り当てるとか、帰結の集合も割り当てるとか、ありそうな路線と思いますが。知らずに言ってますけど。知ってる人のコメントに期待。

2011-07-01 14:45:38
大西琢朗 @takuro_onishi

.@Zahlangabeheft @ytb_at_twt 呼ばれた気がしたので横から失礼します.ダメットの証明論的意味論の場合,論理式に対してある種の「値」を(実質的に)割りふると言ってよいと思います.簡単に言うと,その値とは証明の集まりです.(続く)

2011-07-01 17:19:11