【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第305話「石兵八陣」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第16巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」01】 第305話です。蜀軍をさんざんに打ち破った呉軍。魚腹浦の手前の古城まで呉軍が占領。陸遜大都督は、蜀軍75万の兵が散り散りになり、玄徳を捕らえるのも時間の問題となった、と勝利を確信しています。

2020-07-29 16:35:11
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」02】 これまでさんざん不平を行っていた韓当は、これだけの策があるとも知らず…、とお詫びの言葉を述べます。結局、部下を納得させるのは、地位でも名声でもなく、実績が一番ということでしょう。

2020-07-29 16:37:25
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」03】 陸遜は、済んだことだとして、それよりも全員よく戦ってくれたことを感謝している、と言います。これで部下の心はガッチリつかんだことでしょう。それよりも、陸遜には気になることがありました。

2020-07-29 16:38:33
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」04】 魚腹浦から凄まじい殺気を感じる陸遜。密偵を放って調べさせます。伏兵を警戒しています。しかし、密偵の報告では一兵も見えないと。それでもただごとでない鬼気、殺気に、もう一度老練な密偵を向かわせ調べさせます。

2020-07-29 16:40:19
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」05】 夜になると昼よりもさらに殺気が強く感じる陸遜。どんな兵が潜んでいるのか、とヒヤヒヤしています。しかし、戻ってきた密偵の報告では、やはり敵兵はいないとのこと。しかし、江岸から山と山の隘路に、大小数千の石が積み上げられていると言います。

2020-07-29 16:42:06
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」06】 そこに立つと冷気が立ち込め、鬼気迫る何かを感じるとの報告。陸遜はその意図がわかりませんが、どうしても気になってしまいます。翌日、部下とともに騎上の人となった陸遜は、付近の漁師に石が積んであるいわれを知らないか尋ねます。

2020-07-29 16:44:51
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」07】 漁師の話では、先年諸葛孔明が大勢の兵を連れてきて作らせたものと言います。孔明の名を聞いて顔色を変える陸遜。江の水も妙なところへ流れ込み、時々旋風が起こったりするので、今では誰も近寄らないという話を聞きます。

2020-07-29 16:46:44
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」08】 孔明の悪戯(わるさ)か、と、陸遜はつぶやき、どんなことをしていったのか見に行ってみることにします。見ると、たしかに沢山の石が積み上げられています。陸遜は擬兵、偽陣、詐術に過ぎないと判断します。

2020-07-29 16:48:30
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」09】 さらに進んでいく陸遜。風が吹き込んできたことで、これがあの殺気を出させるのか、と納得します。ところが先は行き止まりとなっています。引き返していきますが、元の位置に戻ったかと思ったらまた行き止まり。その後何度も行き止まりにぶつかります。

2020-07-29 16:50:21
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」10】 どうやら迷路になっていると見た陸遜は、出口を探すように言います。しかし、どこへ進んでも同じ所にでてしまい、陸遜たちは疲労困憊となってしまいます。しばらくすると、波の音が聞こえてくるように。もしやこの中に水が流れ込むかと恐怖に駆られます。

2020-07-29 16:52:03
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」11】 ここで陸遜は、孔明の擬兵とあなどって孔明の罠に陥ったことに気付くのです。このままでは流れ込む水に溺れてしまいます。絶体絶命のピンチとなった陸遜。するとその前に一人の仙人風の男が立っています。

2020-07-29 16:53:41
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」12】 自分は諸葛亮の舅、黄承彦の友で、久しくこの山に住んでいる者だと言います。孔明からしたら、まあ親戚の知り合い。なぜここに住んでいるのか、という細かいことはおいといて、この人物は、出口を知っていると言います。

2020-07-29 16:57:09
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」13】 陸遜が出口を教えてくれというと、この男は、ここに陸遜が入ったと聞き、迷っているだろうと思って山を降りてきた、といいます。自分のあとに付いてこいと言う男。

2020-07-29 16:58:47
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」14】 この仕掛は石兵八陣と言って、知らない者が入ったら二度と出られない、と解説しながら出口へと案内します。無事に脱出した陸遜。見ると後方の石積みの間には大量の水が入り込んでいました。もう少しこの男が現れるのが遅れたら、陸遜は溺れ死んでました。

2020-07-29 17:00:52
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」15】 自分が石兵八陣から救い出したことは言わないでくれ、という男。孔明の舅の黄承彦に悪いから、と言い残して立ち去っていきます。黄承彦には義理立てしていますが、孔明そのものにはあまりいい印象を持っていないのでしょうか。

2020-07-29 17:02:31
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」16】 孔明が一年も前から工事をしていることは知っていた男。その策に嵌った人は誰であっても救おうと決めていないと、この行動は出来ません。孔明を快く思っていないか、孔明が仕掛けた石兵八陣が気に入らないのか、とにかくこの男に陸遜は救われました。

2020-07-29 17:05:00
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」17】 陸遜は、一年も前からこのような備えをしているとあらば、蜀の国内はもっと固めているだろう、と考えます。自分がここまで深入りしたのは大きな誤りだったと考え、すぐに引き返そうと決意します。

2020-07-29 17:06:13
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」18】 陸遜を助けることで、呉が引き返すという判断をするだろう、ということまで孔明が見抜いていたとなれば、むしろ、仙人の男は孔明を嫌っていたのではなく、孔明の考えをアシストしていた、と見ることもできそうです。果して真相はいかに…。

2020-07-29 17:08:13
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」19】 さて、陣に戻った陸遜は、速やかに呉に引き返すことを諸将に告げます。韓当も不平ではありませんが、一気に白帝城を攻め玄徳を打ち取るべきだと主張します。

2020-07-29 17:09:57
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」20】 しかし、蜀はまだ孔明が健在。孔明の石陣で孔明に恐れを抱いたのかと言われ、陸遜は否定はしません。一年前に造った石兵八陣を見ても、蜀は国内の守りはしっかり固めていると見なければならぬと言います。それに、と呉の敵は蜀だけにあらず、と陸遜。

2020-07-29 17:12:02
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」21】 天下統一を狙うのは玄徳だけでなく、魏もそうです。呉の主力がここにあるので、呉は空き家同然、これを魏が狙わぬわけがないと。魏とは不可侵条約を結んでいるとはいえ、そのような約束はどれほど信じられるか。弱気は滅ぶ、それが戦国の掟だ、と陸遜。

2020-07-29 17:13:59
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」22】 蜀は玄徳が生き残ろうと、孔明がいようと、これだけの大惨敗を喫したので、立ち直るにはかなりの年月がかかる。むむむ、と韓当。急いで戻らねばならぬという武将も出ますが、もし魏が動かなければみすみす玄徳を見逃したことになる、と諦めきれぬ様子。

2020-07-29 17:15:55
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」23】 しかし、陸遜は、蜀はもはや天下統一は望めぬ、それよりも天下統一の野望を持っている者に備えるべき、と速やかな引き揚げを命じます。こうして呉軍はいっせいに引き揚げ開始。それはまさに疾風迅雷の速さでした。

2020-07-29 17:17:15
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」24】 引き揚げをしている陸遜に、早馬が危急の知らせをもたらします。魏の大軍が三路より呉に向かってくるという情報が。陸遜の心配が的中しました。諸将は陸遜の推察に恐れ入りますが、陸遜は速やかに魏軍の進撃を防ぐと言います。

2020-07-29 17:19:42
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【横山光輝「三国志」講座305「石兵八陣」25】 一方、魏の曹丕は、陸遜が蜀に攻めいらずに呉に引き返し、魏軍と戦闘を開始したという報告を受けます。当てが外れた曹丕は信じられぬ様子。どうやら形勢は互角と聞いて、むむむ、と考える曹丕。そして、自ら大軍を率いて参戦すると言います。

2020-07-29 17:21:53