7月からの朝日新聞さんの「いま伝えたい被災者の声」

7月からの朝日新聞さんの「いま伝えたい被災者の声」をまとめたもの。
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朝日新聞社会部 @Asahi_Shakai

2日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。福島県の女性(84)は「60歳の息子と土建の仕事をしてきた。うちは下請けで、発注してくれるのはほとんど浜通り地域の会社。原発事故のせいでこれから先、仕事は入ってこない。11人いた社員もバラバラで、会社を再開なんて到底無理だ」

2011-07-02 07:00:26
朝日新聞社会部 @Asahi_Shakai

2日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。宮城県の男性(55)は「子ども野球チームの監督をしている。被災地では多くの少年野球チームが練習場所に困っています。先週、岩手県の人たちの招きで練習試合ができ、来月から近くの中学の校庭を使わせてもらえることに。とても感謝している」

2011-07-02 07:30:12
朝日新聞社会部 @Asahi_Shakai

2日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。岩手県の女性(65)は「自宅を流されて町内の民家に移ったので、周囲は知らない人ばかり。料理をしたりお茶を飲んだりしていると、あの時のことを忘れられるのよ。いつになったらこの恩を返せるかわからないけど、ともかく忘れないようにしないと」

2011-07-02 08:00:21
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5日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。福島県の女性(58)は「6月中旬、ようやく仮設住宅に入れた。落ち着くし、雨でぬれないだけいいよ。ただ、避難所には救援物資がくるが、それ以外だと何の情報もなく、どこに行けば(物資が)あるのかわからない。平等に支援が行き届くように考えてほしい」

2011-07-05 07:00:15
朝日新聞社会部 @Asahi_Shakai

5日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。岩手県の男性(82)は「震災翌日に自宅に戻ったら、目の前に230㌧の船が流れ着いていた。市が解体することになったが、役所に何度行っても『まだ分かりません』ばかり。年内に自宅の掃除を終えて住みたいけど、この船が大迷惑。役所はホントに遅い」

2011-07-05 07:35:03
朝日新聞社会部 @Asahi_Shakai

5日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。宮城県の男性(53)は「幼稚園にお願いし、園児に自由に絵を描いてもらいました。店のショーウインドーがあった所に約60枚掲示しています。津波が2・3㍍の高さまで来てガラスは破損。板を張ったけれど、なんだか殺風景でね。赤や青、緑で鮮やかでしょ」

2011-07-05 08:05:06
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6日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。農業と畜産をしていた福島県の男性(73)は「春は種もみをまき、秋は米を取り入れる生活だった。自宅が警戒区域となり立ち入り禁止になる直前、写真を撮った。戻れないままどこで死ぬかわからないから。20年前に植えたしだれ桜がきれいに咲いていました」

2011-07-06 07:00:18
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6日朝刊「いま伝えたい 被災地から」より。気仙沼市で20年以上パブを営業する女性(47)は「100円均一ショップでグラスをそろえ、5月下旬に店を再開した。お客さんはみんなストレスをため込んでいるのがわかる。ふっと力を抜いてもらえるよう、笑顔で話を聞くのが私の仕事だと思っています」

2011-07-06 07:35:06
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6日朝刊「いま伝えたい 被災地から」より。岩手県釜石市の病院長の男性(64)は「病院は2階までやられたが、入院患者は3階にいて助かった。プレハブの新しい診療所が完成して、内科や外科、眼科も再開できた。診療室の仕切りがあってプライバシーも確保できるので、安心して受診して下さい」

2011-07-06 08:30:12
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13日朝刊「いま伝えたい 被災地から」より。岩手県久慈市の「もぐらんぴあまちなか水族館」に勤める男性(33)は「空き店舗を活用して再開することになりました。オープンは8月5日。生き物との触れ合いを通して改めて海の魅力を感じてもらえたら」。#jishin

2011-07-13 07:30:18
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14日朝刊「いま伝えたい 被災地から」より。岩手県大船渡市の女性(47)は、浸水した自宅のリフォームが終わり、まもなく避難所を出ます。2人の子どもは、震災当初は気持ちが不安定でしたが、避難所の人たちのおかげで、今は「家に帰りたくない」と言っているそうです。

2011-07-14 11:20:06
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14日朝刊「いま伝えたい 被災地から」より。福島県富岡町の8歳と5歳の姉妹は、地震の後、避難所で初めて髪を切ってもらいました。「早く友だちと鬼ごっこがしたい」と富岡に戻れる日を待っています。

2011-07-14 13:05:03
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14日朝刊「いま伝えたい 被災地から」より。宮城県気仙沼市のマグロ漁船船頭(67)は震災時、1600㌔沖で操業していたそうです。無線も衛星電話も通じず4日かけて港に帰ってきました。「早く魚市場を再建したい」と願っています。

2011-07-14 15:30:07
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15日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。福島の男性(60)「ここら辺は桃の産地。今月下旬から出荷の最盛期を迎える。色も良いし、雨が降っていないから甘みもある。震災さえなければ最高の年だった。放射能の問題はいつまで続くのかわからない。それでも出て行くわけにはいかないから頑張る」

2011-07-15 07:00:29
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15日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。岩手の中2女子「学校が津波にあい、芝のテニスコートが使えなくなり、ずっと練習できませんでした。4月末に、町内にある会社のコートを借りることができて、部員13人で練習に励んでいます。再開できたときは、やっとだなって、うれしかった」

2011-07-15 07:30:17
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15日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。宮城の男性(61)「カキの養殖いかだやホタテのロープも全部流された。昨年のチリ地震の津波で全滅したばかりなのに。ボランティアの方が、カキの稚貝がついたホタテの貝殻をロープに挟み込むのを手伝ってくれています。頭の下がる思いです」

2011-07-15 08:00:26
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20日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。 岩手の女性(30)「全国から物資が届くので、おむつなどは十分足り、感謝しています。子どもが通っていた保育所が津波で流され、今は避難所の中にあります。トイレの目の前なので、衛生面がとても心配。独立した場所に移してもらえないのでしょうか」

2011-07-20 09:00:16
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20日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。 福島の男性(61)「自宅は原発から3・5㌔にあります。3月11日の夜、一家で郡山市に避難しました。ホウレンソウを収穫する目前でした。今もビニールハウスの風景が夢に出てくるんです。余計なことを考えずに済むようにこちらでも畑を借りています」

2011-07-20 12:00:11
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20日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。 宮城の男性(69)「近くのスーパーが津波で流されたので、経営する民宿前で『復興商店』を開きました。パンや漁師さんが釣ってきた魚などを置いています。かき氷機も借りてきました。みんなが安心した顔になれる広場にしたい」

2011-07-20 17:00:11
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21日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。岩手の男性(88)「あそこに船が見えるでしょ。以前は小麦を作っていたうちの畑だ。津波で何もかもが変わってしまったが、おれの晩酌だけは変わらない。今の最大の楽しみだ」

2011-07-21 07:00:18
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21日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。岩手の女性(76)「45年ほど続けてきた理容店が全壊しました。『さよなら』しようと決めました。でも、仕事道具とはどうしても離れがたくて、津波で無くしたはさみを買い直したの。仮設住宅の集会所を借りて1日限りの散髪ボランティアをやりました」

2011-07-21 08:00:18
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28日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。宮城の男性(61)「避難所で暮らしながら、毎日400食の弁当を在宅被災者に配っています。心配なのは、この配給がいつストップするかということ。電気、ガス、水道が復旧すれば支援が打ち切られると聞いたが、少しでも長く続けてもらいたい」

2011-07-28 08:00:17
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28日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。岩手の女性(40)「同級生や親類を何人も亡くしました。勤務先の浄土ケ浜ビジターセンターでは、陸中海岸国立公園の素晴らしい自然や暮らしを展示しています。被災地に足を運んで、津波の爪痕を自分の目で確かめ、防災の大切さも感じてもらいたい」

2011-07-28 08:33:46
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28日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。福島の男性(41)「創業140年を超す蔵元ですが、震災後は地下水が泥水になり約2週間、生産できませんでした。今は放射線の影響が心配です。でも『だめだ』と思ったことはありません。自分たちの努力が街を元気にすることにつながると考えています」

2011-07-28 08:35:47
朝日新聞社会部 @Asahi_Shakai

29日朝刊「いま伝えたい被災地から」より。福島の仮設住宅で暮らす75歳と74歳の夫婦「本来なら田んぼや畑の仕事で忙しいのに、今は何もすることがない。早く地元に戻りたいです。政府の対応は後手後手。党派で争っている場合じゃない。生活費にだって困っている。政治は親身に考えてほしいです」

2011-07-29 11:55:03