今あなたが書いた一行、「なんとなく」じゃないですか? ちゃんとその「狙い」を説明することができますか?

皆さんの原稿を拝見していると「たまたま●●なことがあったよね」とか「なんか●●だったよね」で済ませてそれが本筋にいっさい絡んでこない、ということがよくあるんです。それがとてももったいない!
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編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

以前も書いたかもしれませんが、今回もやっぱり気になったのでちょっと書いてみます。

2011-07-04 10:34:02
編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

物語の中で「なんとなく」書いているところはありませんか? 「こんな流れの作品が多いから(無意識のうちに真似して)なんとなく」とか「このシーンとこのシーンのつなぎになんとなく」とか。

2011-07-04 10:34:20
編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

極論すると、物語世界(=フィクション)には「なんとなく」や「たまたま」は必要ありません。現実世界(=リアル)には「なんとなく」や「たまたま」が、それこそ山のようにありますが、それをそのままの形で物語世界に持ち込むのはNGということですね。

2011-07-04 10:34:41
編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

たとえば「たまたまバスが遅れる」ということは現実世界ではごく普通にあることです。でも物語世界でそれをやったら、「なんとなく」や「たまたま」では済まさず、ちゃんと物語の本筋に、効果的に有機的にからめないといけません。

2011-07-04 10:34:57
編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

「バスが遅れる原因となった道路工事に隠された秘密が主人公のこれからに絡んでくる」とか「ある目的のためにそのバスはわざと運行を遅らせられていた」とか、その辺りはなんでもいいんですが……。

2011-07-04 10:35:15
編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

とにかく皆さんの原稿を拝見していると「たまたま●●なことがあったよね」とか「なんか●●だったよね」で済ませてそれが本筋にいっさい絡んでこない、ということがよくあるんです。それがとてももったいない!

2011-07-04 10:35:35
編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

そういう原稿を読んでいると「ああ、ここにも、ここにも、ここにも、いっぱい仕掛けを仕込む余地があるのになあ……!」とおしりの辺りがむずむずしてしまいます。

2011-07-04 10:35:52
編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

最初のうちは、ひとつひとつのシーンについて「このシーンの狙いは●●」と狙いを明確にして、物語のパーツ構成に無駄がないように意識することが、実はとても大切なことなのではないかと思います。

2011-07-04 10:36:13
編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

今あなたが書いた一行、「なんとなく」じゃないですか? ちゃんとその「狙い」を説明することができますか?

2011-07-04 10:36:31
編集T(GA文庫編集部) @GA_hensyu_T

 それを常に念頭に置くだけで原稿の精度もかなり違ってくるのではないかと思います。

2011-07-04 10:36:52