河合隼雄のことば

河合隼雄のことば
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河合隼雄のことば @hayaokawai

(1) 規則が問題になるのは、みんな、規則のうしろに隠れてしまうからなんです。規則を全面に押し出して自分は隠れてしまう。あれでは全然ダメです。 -略- いつも規則を盾にしてたら、子どもが規則を破るのは当たり前ですよ。だって、破らないと先生の姿が見えないんだから。

2011-07-01 22:27:43
河合隼雄のことば @hayaokawai

二人で生きている人は、一人でも生きられる強さを前提として、二人で生きてゆくことが必要である。

2011-07-01 07:46:19
河合隼雄のことば @hayaokawai

(8) 私は、普通の人を幻聴があるようにしたいとも思わないし、幻聴のある人を普通にしようとも思わない。大切なことは、「しよう」、「つくろう」としないことです。私たちの役目は、どちらの事情もわかった上で、その人と一緒にいて、その人の流れについていくことです。

2011-07-01 00:14:56
河合隼雄のことば @hayaokawai

(7) 普通の生活ができない苦しみと、普通の生活ができるようになった苦しみと、両方があるということを、私たちは常に念頭に置いてクライエントと接していかなければなりません。

2011-07-01 00:14:39
河合隼雄のことば @hayaokawai

(6) 私たちは、治ったら、治ったときのつらさもあるのだということを知っていないといけない。そのときに、こちらがまるで自分の手柄かなにかのように勝手に喜んで、「やった。よし、今度、これを学会で発表してやろう」などと考えていたりすると、その人が自殺したりすることもあるのです。

2011-07-01 00:14:25
河合隼雄のことば @hayaokawai

(5) そうしたところ、「しばらく考えさせてください」と言って、数日後に連絡があって、「よくよく考えてみましたが、もう少しこいつ(幻聴)とつきあってみることにしました」とのことでした。

2011-07-01 00:14:08
河合隼雄のことば @hayaokawai

(4) 「幻聴を取ろうと思えば取ることはできるでしょう。ただ、幻聴はなくなったけど、それによってあなたの芸術家としての独創性もなくなってしまったということになる可能性もありますよ」

2011-07-01 00:13:57
河合隼雄のことば @hayaokawai

(3) やはりがんこな幻聴に悩まされているという芸術家の方が来たこともありました。「先生、この幻聴をなんとかしてくれませんか」というわけです。そこで私はこう言いました。

2011-07-01 00:13:45
河合隼雄のことば @hayaokawai

(2) 以前、がんこな幻聴に悩まされていた人が私のところに来ていました。私と会っているうちにそれが完全になくなったらしく、「このごろ、幻聴がまったくなくなりました」と言うので、「それで、どんな感じですか」と聞いたところ、こう言われました。「年来の友人を失ったような心境です」

2011-07-01 00:13:26
河合隼雄のことば @hayaokawai

(1) 妄想のある人は、そのときは普通の人になりたいと思っているでしょうが、箱庭をつくっているうちに自分で治って、いわゆる普通の人になったときに、すごく悲しくなる人もいます。 -略-

2011-07-01 00:13:05
河合隼雄のことば @hayaokawai

だいたい人生で起こることに「原因・結果」という言い方をしても、ほとんど役に立ちません。「あなたが原因です」とその人に言っても、それだけでは何の解決にもならない。

2011-06-30 08:22:17
河合隼雄のことば @hayaokawai

現代において、不安なのは自分だけではない。それがわかったら、少しは安心できるんじゃないでしょうか。

2011-06-30 08:21:48
河合隼雄のことば @hayaokawai

(7) 恋人と待ち合わせをしてて私がこんなに待ちくたびれているのに遅れてやってきて「すまん」ともいわずに「よっ」なんて手をあげる男―そんな男をなんで自分は好きになったか(笑)。これまたあいつが悪いといっても始まりません。やはり「好きになった自分」というところから出発しないとね。

2011-06-29 23:29:30
河合隼雄のことば @hayaokawai

(6) やっぱり、そういう子どもが、今自分の子どもなんだというところから、まず受けとめて、相手に向き合わないと。

2011-06-29 23:28:44
河合隼雄のことば @hayaokawai

(5) しかし、そうはいかない。自分にも問題があるものです。成績ばかり気にする自分、顔を見れば勉強勉強と言って、子どもをうんざりさせ気力をなえさせてしまう自分・・・いやもっと深いところに問題は隠されていて、それを引き起こしているのはもしかすると自分かもしれない。 -略-

2011-06-29 23:28:29
河合隼雄のことば @hayaokawai

(4) たとえば(これだけ私が、成績の悪いわが子のことを心配しているのに、なんであの子は平気な顔をして遊んでいるのか)と自分が思ったとします。すると人はたいてい、わが子にだけ問題があるのだと思う。問題があるのはあっちで、自分にはなんの問題もないと。 -略-

2011-06-29 23:28:09
河合隼雄のことば @hayaokawai

(3) しんどいから逃げたくなる。で、逃げるためには「あいつが悪い」と、ほかのせいにしている。誰かのせいにしておく限り、自分はその問題に正面から向かわなくていいわけですからね。

2011-06-29 23:27:55
河合隼雄のことば @hayaokawai

(2) あいつが悪い、こいつが悪いと言っている間は、自分の悩みや苦しみから、ほんの少し逃げてるんです。しんどいからねえ、正面から苦しみを引き受けるというのは。

2011-06-29 23:27:38
河合隼雄のことば @hayaokawai

(1) 悩みとか苦しみというのは、それに本気で向き合わないと、いつまでもそこから抜け出せない、というところがあります。 ― 正面から取り組むというのかな。

2011-06-29 23:27:20
河合隼雄のことば @hayaokawai

犬は言語を持っていないからぱっとみてどっちが強いとか匂いとか、ありますね。人間もそれを持っていると思うんです。 -略- 僕ら臨床家はその能力をフル回転させないとだめなんじゃないか。動物的な勘みたいなところに頼る。それは訓練によって相当できるんじゃないかというのが僕の考え方です。

2011-06-29 08:15:28
河合隼雄のことば @hayaokawai

(10) そして、じつのところ、壁のなかに血が通っていることを感じとるからこそ、若者たちも、一見妨害者として立つわれわれの存在を許容し、爆発するエネルギーを建設的方向へと向けることができるのである。

2011-06-28 22:43:44
河合隼雄のことば @hayaokawai

(9) 壁としてそれを受けてみて、われわれは彼らの苦悩を知り、知りつつもなお退くことなく立っていなくてはならない。壁と言っても、われわれは人間であり、なかには血が通っている。

2011-06-28 22:43:15
河合隼雄のことば @hayaokawai

(8) 管理は子どもを自分の意のままに動かそうとする。しかし、壁はそんなことをしない。ただ境界を無分別に越えようとするものを拒否するだけである。 -略-

2011-06-28 22:43:03
河合隼雄のことば @hayaokawai

(7) さもなければ、自由には規律が必要だとか、青少年の非行をなくそうなどというスローガンによって、青少年をからめとるような管理が横行することになってしまう。 -略-

2011-06-28 22:42:49
河合隼雄のことば @hayaokawai

(6) 不退転の壁という表現をしたが、このことの意味を取り違えないでほしい。それはぶつかってくるものに対して、退くことなく立ちはだかるが、自ら動きだして相手をからめとることはしない。この点をよく認識しておかなければならない。

2011-06-28 22:42:31
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