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(10) ここがハイライトでして、そこからよくなるんだけども、これが、子どもの一番見たかったことなんです。なぜなら、先回りすることのできないお母さんだからです。
2011-07-03 22:41:59(9) それで、電話もうまくかからず、お母さんは電話の前で、立ちすくむわけですが、そのときに子どもが、ものすごく感激して、「お母さん、すみません」と言うんです。そして、お母さんと二人、抱き合って泣くんです。
2011-07-03 22:41:43(8) それで、お父さんに、子どもが変なことをしたと言って、電話をかけようと思うんですが、お父さんのところの電話番号が、もう思い出せなくなるんです。
2011-07-03 22:41:28(7) さて、先ほどの子どもが万引きをしだしたわけです。そして、それをお母さんは長い間知らなかったわけです。ところがあるとき万引きして捕まって、警察から電話がかかってきたわけです。お母さんは飛んでいって警察の人と話をしたんですが、何でも先回りをするお母さんが、茫然自失なんです。
2011-07-03 22:41:17(6) それで、お母さんのできない先回りとなりますと、盗むことぐらいしかないということなんです。お母さんもやってないからちょっとやろうかという、これは、私の解釈なんですけれども。
2011-07-03 22:40:53(5) そして、先回りするお母さんよりも、もうひとつ先へまわらなければならないと思うわけです。しかし、いいことでは、先回りができないんですね。というのはいいことは全部お母さんが先にやってしまいますから。
2011-07-03 22:40:38(4) なぜかと言うと、それは、自分の人生というものを、子どもは生きていないわけで、自分の人生のいいところをお母さんが、先に食っちまうみたいなもんですから、子どもは、よくわかりはしないんですけれども、これはおかしいと思うわけです。
2011-07-03 22:39:59(2) つまり、子どもが、学校へあがると、こういう本を読んだらよろしい、と言って買ってくれるし、あるいは、ちょっと子どもが大きくなっていくと、家庭教師をつけたほうがいいんじゃないかとお母さんが考えて家庭教師をつける。というように、お母さんが、子どもの先へ先へ回ってくれるんです。
2011-07-03 22:39:25(1) ある子どもさんですけれども、お母さんが非常にしっかりした方で、この頃、しっかりしたお母さんというのは、子どもの先回りをするお母さんが多いようです。
2011-07-03 22:39:07そういう人にお会いすることによって、ぼくの病いも癒されているということがたいへん多いと思いますね。この仕事をしなかったらぼくはおかしくなっていると思います。
2011-07-03 12:08:04(5) こういうことを、お互いある程度了解しておいたほうが、男女の関係も豊かになるし、思い込みが少ないぶんだけ男女の危機も避けやすいのではないでしょうか。もっとも、いったん恋をすると、そんな知恵はどこかへふっとんで、何もみえなくなる(笑)。それが恋だとも言えるけど。
2011-07-02 23:15:47(4) 同じ男女でも、出会ったその時その時、お互いがどの部分で出会っているかで、関係が変化する。同性同士みたいな時もあれば、男女の役割が入れ替わる場合もありうる。
2011-07-02 23:15:31(2) だから、いってみれば男と女はいつも「四人」の関係なんです。それぞれに「内なる異性」がいる。この話をしたら、多くの方が共感されました。「・・・実はそうじゃないかと、これまで密かに思っていたのです」と、ほっとした方も多いようで(笑)。-略-
2011-07-02 23:15:08(1) 男と女の関係というのは、ユングが言っていますが、「ふたり」の関係ではないというんです。男に生まれたら100パーセント「男性的」かというと、そうではない。男の中に女性的な部分もあり、女の中に男性的な要素も含まれている。
2011-07-02 23:14:35ぼくなんか時代遅れと言ってもいいかもしれないけれど、思い通りにならないことこそほんとにおもしろいことだと思ってるんです。というよりも、ほんとは、思うようにならないことほどすごいことはないんですよ。それこそが人生、そこでこそ、その人の個性が生きるわけですから。
2011-07-02 09:23:49(10) それでも絶対逃げた方がいいときもあります。ほんとうに危ないときは、徹底的に逃げる。なにもかも放り出して逃げるんです。そういうこともありました。
2011-07-01 22:33:37(8) でも殴るとか、やってはならないことに関しては、ぼくは絶対に許しません。「親父にも殴られたことないのに殴られてたまるか。やってみろ。訴える?そんなことせえへんで。殺す」。そう言ってました。それぐらいの覚悟がないとできません。それは学生にも伝わるんです。
2011-07-01 22:33:26(7) それもみんな教育やね。学生には、カワイが自分たちをバカにしてるわけでもないし、嫌いなわけでもないことがわかるでしょ。「またやろう」と言ってるんだから。
2011-07-01 22:33:09(6) めちゃくちゃ怒鳴りあったあと「しかし今日はすごかったなあ。こんだけ怒鳴りあうっちゅうのは、普通は甲子園に行って金払うて『巨人、死ねーっ』とかやってるけど、今日なんかぼくら、ただでやってるもんなあ。すごかったなー、またやろうな」なんて言うと、学生は「ちぇっ」とか言ってる。
2011-07-01 22:32:53(5) そういうときに正しいことを言ってその陰に隠れてしまわないで、カワイという人間が出ていく。そしてこっちも「じゃかましーっ」とか言ったら、感情がワーッと盛り上がって、お互いがぶつかりあうことで解決に向かっていくんです。それも人生の楽しみみたいなものでしょ。
2011-07-01 22:32:01(4) 「理由は一切ない。僕が決定したいうだけが強いて言えば理由であります」。そうしたら学生は「バカヤローッ」って言えるでしょ。そこがいいところなんですよ。ところが、だいたいは先生が正しいことを全部言ってしまう。そうしたら、学生が何をするかといったら、もう殴るしかない。 -略-
2011-07-01 22:30:33(3) こういうときに、何か理由を言ったら絶対負けるんです。「安全のために10時」、そしたら「なら11時でもええんとちゃうか」、こう言われるわけです。論理で負ける。それと、10時の門限に、理由はいっぱい言えるんですが、それを全部言ってしまったら、学生が怒れなくなる。
2011-07-01 22:29:26(2) 大学で学部長をしていたころ、寮の門限を夜10時にしたら、学生がみんなで「なぜ10時にした!」って押しかけてきたことがあります。「理由はありません。私が決定した、というだけであります」。ぼくが規則の前にでるわけです。
2011-07-01 22:28:26