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サム・J・ミラー関係ツイートまとめ

2020年11月に新☆ハヤカワ・SF・シリーズでサム・J・ミラーの長編小説『黒魚都市』(中村融・訳、早川書房)が出ると知り、過去ツイートをまとめてみました。
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T. Hashimoto @biotit

今年1月26日、作家のサム・J・ミラーが「自分はSFやファンタジーよりホラーを書いてしまうことに気づいた。近頃はホラーこそが自分にとって"本物"(TRUE)に感じられる。ホラー以外は、このひどい世界で自分が経験したことに実直でない(dishonest)ように感じる」とツイートしていた。

2020-06-28 15:19:19
T. Hashimoto @biotit

このツイートはすごく共感できて、半年経っても残響のように私の中に残っている。 この投稿に対して、チャールズ・ストロスは「今日の世界において、ホラーは風刺でしかない」と、サラ・ピンスカーは「わかります。私の最近の自作もホラーよりのダークファンタジーばかり」とリプライしていた。

2020-06-28 15:23:37
T. Hashimoto @biotit

ライトスピード誌2020年8月号に再録された、サム・J・ミラーの2018年の短篇を読んだ。 不法に採取されたセレブのDNAが売買され、クローンもどきとして出産される例が続出した近未来。語り手の男は、ある街にクローンもどき同士の格闘を楽しむ地下闘技会を追ってやってくる。 lightspeedmagazine.com/fiction/my-bas…

2020-09-02 23:28:15
T. Hashimoto @biotit

すべては最愛の親友ケンジに会うため。 アジアンノワール風味。この作者らしく、底冷えするような絶望とほの暗さが発揮されている。クルーズと通称されているということは元祖はトムか。 非行の限りを尽くした友人が忘れられない主人公は、彼の属性(クローンもどき)に捕らわれる。

2020-09-02 23:33:51
T. Hashimoto @biotit

オチの納得感、異なる存在へ寄せる思いの独善性、主人公が受ける"報い"の書きかたも巧い。 実際に起こりそうな(いやな)問題にも現実味がある。セレブ遺伝子をネタとして試した結果できたと言われた子供。セレブ遺伝子を注文したのに届かなかった、だからあんたは普通の子だと母親に言われた男。

2020-09-02 23:42:04
T. Hashimoto @biotit

イーガンの「不気味の谷」(『ビット・プレイヤー』収録)と諸々の要素が重複しているがゆえに、どこに焦点を置いて書くかという作家性の違いが際立ちます。 サム・J・ミラーは暗くてうしろめたいSFの書き手としてずば抜けています。短篇がどんどん翻訳されますように。

2020-09-02 23:45:46