毎年7月7日は『ツイノベ祭』 2011/07/07お題「七夕」

節句の中では取り上げられ数は多いようです。
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刹(*ノ・∀・)ノ @rainstarnight

のいたるところに笹が置かれ、色とりどりの短冊が風に揺らいでいる。今日は七夕なんだそうだ。一年に一度しか会えない二人に、どうして願いを捧げるのだろう。全く、人間ってものは分からないよ。目を細めて猫は思う。さて、あの子に会いに行こうかね。いつでも会えるけれど。 #twnovel

2011-07-07 08:40:32
鳩笛彬蒲 @frt62

えるかなぁ」どんよりした雲を見上げ呟く少女の声。「大丈夫、空には雨降らへんから」「そうなん?」やったら安心やな。ふわりと笑い、ほてりと俺の膝の上に。「ほなご本読んで?」昼寝の時間なんやけど。他の園児を見て、けれど結ばれない僕の姫様には逆らえずそれを開いた。 #twnovel

2011-07-07 08:52:23
鳩笛彬蒲 @frt62

姫さんみたい、と電話越しの声。寂しい筈の彼女は言う。大丈夫やで、頑張ってるん知ってるもん。受験が終るまでは逢わない約束を彼女は守ってくれていた。でも、柔らかな声が呟く。「うちらは来年からはずっと一緒やからちゃうね」電話の向こうの君に今すぐ逢いたくなった。 #twnovel

2011-07-07 08:52:23
鳩笛彬蒲 @frt62

わなきゃいいのに。彼女は雨空を見上げてぼそり。「え、なんで?」あの2人の幸せを願わない人がいるとは。「やって逢ったらまた仕事手に付かんくなるやん」恋愛なんてろくなことない。そう言った彼女の期末考査は珍しく赤点ばかり。不謹慎だけどそれが俺のせいなら少し嬉しい。 #twnovel

2011-07-07 08:52:50
鳩笛彬蒲 @frt62

年もまた彼に逢える。毎日毎日愛おしく想うこの日が、けれど怖い。まだ好きでいてくれるだろうか。私の手はあの頃よりずっと皺が寄っていて決して綺麗だとは言いがたいけど、それでも繋いでくれるだろうか。あの川を渡ったその先に、愛しい貴方は待っていてくれるだろうか。 #twnovel

2011-07-07 08:53:09
久遠 @kuon29102

の上には金銀砂子。天の川を渡すカササギの橋。一年に一度。せっかくの逢瀬だもの。二人きりになりたいの。呟いて、織姫は一年かけて織り上げた紗を空に広げる。・・・そうして、今年も七夕の夜は雨。 #twnovel

2011-07-07 08:58:23
鳩笛彬蒲 @frt62

には、年に一度がちょうどいいのかもしれない、と思い。秋にはやっぱり我慢し切れず涙を零し。冬には君との逢瀬を懐かしみ。春には胸が焦がれながら手を動かす。毎年毎年その繰り返し。そうしてこの日は必ずくる。毎日逢っていたあの頃よりずっと君が愛しく思えるこの日が。 #twnovel

2011-07-07 08:58:40
鳩笛彬蒲 @frt62

店街の所々に設置されている笹と、その下に添えられた短冊とペン。自由に飾っていいらしい。いつもなら通り過ぎるそれに、ふらりと近付いた。願いを叶える2人が空にいないことは知ってるけど。せっかくだから。今度は年に一度なんて言われないで。また君に逢えますように。 #twnovel

2011-07-07 08:58:52
刹(*ノ・∀・)ノ @rainstarnight

姫と彦星の距離は15光年。つまり光の速さでも15年かかる、ということだ。しかし、だ。この二つの星の寿命が100億年くらいと仮定し、これを人間の寿命に変換すると…、15光年はほんの5秒ほどの距離になる。教壇からあなたの声が聞こえてくる。あなたと私の距離も5秒。 #twnovel

2011-07-07 09:06:05
@icafestyle

#twnovelぇ、星への願い事は、自分では叶えられないと思うからお願いするのかな」「ん~、そうかもね。短冊書けた?見せて」「ダメ、雨…降っちゃったね」「織姫と彦星、来年は会えるといいね…」「うん…」二人は少し笑ってkissをした。『二人の心が、ずっと、かわりませんように…』

2011-07-07 09:25:53
あかね @akane2003

いに行ってもいい?』彼女からのメールにため息。大学生はお気楽でいいよな。『七夕って織り姫と彦星が一年に一度会える日だけど、それは自業自得で仕事サボってデートしてて怒られたんだよ。知ってた?』って返信した。会いたいのは俺も一緒。仕事が終わったらデートしような。 #twnovel

2011-07-07 09:26:15
みずしま @aya_mizushima

#twnovel 年に一度、一日だけ。伝説になった恋人たちに比べれば、私は恵まれているんだろう。大好きな人と過ごせない日は、必ず一年に一日だけ。それと知っていて好きになったのだけれど、寂しいことに変わりはないから、今年も同じ短冊を書く。クリスマスをサンタさんと過ごせますように。

2011-07-07 09:45:29
たくわん @takuwan_takusan

夕の星合いは有名だけれども、その話の陰にはデネブが居たんじゃないかと私は思う。デネブは女の子で、アルタイルに恋心を抱いていた。けれども親友のベガのために潔く身を引き、その後は彼らの仲を取り持つために天の川に留まった。この雨は二人の催涙雨ではなく、デネブの涙だ。 #twnovel

2011-07-07 09:56:45
nishioribesh @nishioribesh

たちは大事な点を確認していなかった。彦星と織姫は働くなくなった咎ゆえに年に一度しか会えなくなったわけだが、二人がその後働き者になったかどうかは伝えられてない。むしろ今年も年に一度しか会えないということを鑑みるに奴等は駄目夫婦なままなのだろう。 #twnovel

2011-07-07 09:57:20
Hiroyuki inoue @hiro_kinako

#twnovel らは七夕の日に出会った。付き合いだしたのは翌年の七夕。七夕は僕らの記念日だった。だから入籍日を七夕に合わせたのも自然な流れだろう。でも離婚届けまで七夕の日に出すのはどうなんだ? 今年もこの日が来た。今では七夕は、年に一度子供達に会える日になっている。

2011-07-07 10:19:12
nico @nico_at_hatena

星になる、あなたに会いに行きたい」と今年の短冊に書いた。もう二度と会えないことはわかっている。親友は3月11日に亡くなった。あの世も来世も私は信じていない。 #twnovel

2011-07-07 10:27:05
松井理生 @matsui_rio

夕だね」「七時に行ったけど開いてなかったよ」「開いてたからって揃うとは限らねぇよ」 #twnovel

2011-07-07 11:06:14
松井理生 @matsui_rio

夕だね」「はいこれ手伝って」「土嚢なんてなにに使うの」「塞き止めないと渡れないでしょ」「…ロマンチックの方向性がおかしいだろ」 #twnovel

2011-07-07 11:09:09
松井理生 @matsui_rio

夕だね」「あ〜い〜たくて〜あ〜い〜たくて〜あ〜え〜なくて〜」「誰に」「それはもう恋しいひとにだよ言わせるんじゃないよ」「会えてるじゃん、ほら」「…やだなにそれときめくし」 #twnovel

2011-07-07 11:12:10
松井理生 @matsui_rio

夕だね」「間に合わない…」「なにが」「この日のために最高級の短冊を自作してきたんだけど、ほら」「自分で紙から作ったのかよ」「れーげんあたらかな木から作ったよ」「間違ってるし罰当たりだし」「願い事が決まらないんだよ…」「決めてから作り始めろよ」 #twnovel

2011-07-07 11:21:17
高良 志乃☀/💗🍼 @TaKaRaSHINO

月七日、邂逅の日。眺める空には雲が厚く、光はない。今日、久しぶりの面会に来るはずだった父母も急に都合が悪くなり、次はいつ会えるかわからない。寂しさを抱えてベッドに戻ろうとして、『…幸せを、分けてあげよう』そんな声を聞いた。同時、個室の扉から知った顔が覗いた。 #twnovel

2011-07-07 11:24:31
@dropletter

くから、手を振る君がゆっくりと近づいてくる。次会えたら、笑顔でこんな話をしよう。何度も何度も想像していたはずなのに、緊張と嬉しさで上手く笑えない。足元には色とりどりの願いの紙。その想いに背中を押され、私も一歩ずつ前へ。「一年ぶりだね。」笹が揺れる、私に似て。 #twnovel

2011-07-07 11:28:34
みお @miobott

節の変わり目、彼女はいつも風邪を引く。熱を出した女の額に冷えたタオルを置きながら、男は笑った。「こうして世話ができるなんて夢みたいだ」「昔は年に一回しかお会い出来ませんでしたもの」「昔はね」長い呪縛から解き放たれて、二人はやっとひとつになった。 #twnovel

2011-07-07 11:47:11
本城沙衣 Honjo Sae @honjosae

#twnovel 然の夕立に駅まで走った。「ごめんね」と隣にいるアイツの腕に手をまわした。夢中で走って、やっと辿り着いた場所にはアイツの笑顔があった。走った後の鼓動とは別の鼓動で胸が苦しく……熱い。「今年は逢えるかな」アイツの隣で雨上がりの空を見上げたあの年の七夕の日。

2011-07-07 13:12:11
Hiroyuki inoue @hiro_kinako

#twnovel夕貯金をしているんです」逆さに吊されたてるてる坊主を訝しむ僕に、彼女は言った。「雨でもいいやという日は逆さにして雨を願うんです。そうして貯めた一年分の晴れを、七夕の日に下ろすんですよ」子供みたいでしょ、と照れくさそうに笑った彼女は、天文台で働く学芸員。

2011-07-07 13:58:46
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