2019-2020 ECF MIAvsBOS Game 1 レビューまとめ - Match Up Making, Blitz, Zone...

①BOSのMatch Up Making ②MIAのBlitz ③MIAのMatch Up Making ④MIAの2-3 ZoneとBOSのゾーン・オフェンス ⑤その他のコンセプトピックアップ Game 2: https://togetter.com/li/1595740
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Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOSvsMIA Game1から、BOSのMatch Up Makingをピックアップ。 以下はStack Out PNP FlareからのSide PNR。 最初のPNP Flareでインスタントにテイタムvsバムになれば御の字。 ならないならならないでスマートvsバムにする、という構図。 Hitbackを挟みつつ、スマートがPull-Upをヒット。 pic.twitter.com/jXjG8w4t7C

2020-09-19 22:02:38
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参考までに、Stack Out PNP Flareを図示しておく。 その他、"Stack Out"シリーズについては、3年前に mbtr.hatenablog.com/entry/2017/12/… でBoisvertの記事を紹介しているので参照されたい。 twitter.com/MBTResearch/st… pic.twitter.com/DNzFSvWAHf

2020-09-19 22:07:41
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引き続きBOSのMUMを見ていく。 まず、Twist PNR(二回別々にピック)でオンボールDFのメンツをより好ましいプレーヤーに寄せていく。 最後のケンバvsオリニクを嫌ってMIAがBlitzを仕掛けたので仕切り直し。 WeaksideでDHO+PNRを行い、ジェイレンvsオリニクを作り出し、最終的にFT奪取まで持ち込む。 pic.twitter.com/vHAhnPLyUD

2020-09-19 22:15:01
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ちなみに、「Twist PNRでオンボールDFのメンツをより好ましいプレーヤーに寄せていく。」というのは要するに以下のようなこと。 総合的なオンボールDF(ピック対応の上手さも含めて)がx1>x3>x5なら、2回のBall Screen Switchを誘うことで、よりオフェンスを有利に出来る。 twitter.com/MBTResearch/st… pic.twitter.com/gqoM6Gbfk4

2020-09-19 22:22:22
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ここではジェイレンvsヒーローをMaking。 特別ヒーローが穴という感じはそもそもしないので、このMakingはちょっと不思議。(バトラーとかを剥がそうとした結果としてのvsヒーローなら分かるのだが、デリック・ジョーンズJr.と交換する意義はあまり大きくないように見える) pic.twitter.com/YfSpsQ6Klx

2020-09-19 22:30:43
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最初のStack OutはパサーDFのイグダラのStuntingにより不発。 仕切り直してテイタムに入れた後、テイタムはvsバムのピックをなんと拒否して、vsドラギッチのピックを選択。 結果的に正解だったのか、サイズミスマッチを活かしてペイントに入り込み、バトラーのヘルプに苦しみながらもねじ込む。 pic.twitter.com/MTLkY3fhbt

2020-09-19 22:35:19
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このシーンは少し複雑。 ①最初のピックでテイタムvsヒーローが出来てる。 ②続くDHO+PNRで、スマートvsバム、タイスvsバトラーが出来た。 その後、一旦ケンバに入れてどっちのミスマッチを使うか吟味。結局スマートvsバムを選び、Drive→Kick Out→Extraの形へ。 ドラギッチのDFでMIAは何とか凌ぐ。 pic.twitter.com/K7PnlbyPgT

2020-09-19 22:57:09
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再びBOSのTwist PNR。 この時点で3ファウルのダンロビとバムをピックアップして、ケンバvsバム、タイスvsダンロビとする。 最終的にはケンバがドライブからのショットフェイクでバムからファウルを引き出してFTへ。 pic.twitter.com/RhIMjrZdCI

2020-09-19 23:08:30
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※謎シーン せっかく目論見通りケンバvsバムに仕立てたのに、なぜかワナメイカーがStep-upしようとした結果、ターンオーバーとなってしまう。 ジェイレンはきちんとカットアウトしてるので、チームの意思としてもケンバvsバムを見守る約束になっていそうなのだが。 pic.twitter.com/R7gOoKYeWA

2020-09-19 23:12:11
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BOSの最初のDouble Dragに対してはオリニクはスイッチして来ず。 次にテイタム/タイスのPindownへ。 バトラーのTop-Lockに対し、テイタムはReject。合わせてタイスがポップし、結果的にテイタムvsオリニクが出来る。 テイタムにボールを入れてのStationaryでは、テイタムがあっさりStep Backをヒット。 pic.twitter.com/lYZgNRyNIG

2020-09-19 23:18:50
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ここはワナメイカーが見事。 Transitionでオリニクが自分をピックアップしたと気づいたワナメイカーは、イグダラに付かれているタイスにcancelを指示して、自分がテイタムをピック。 先程に引き続いてのテイタムvsオリニクは、再びテイタムがStep Back(今度は3pt)を決める形で終わる。 pic.twitter.com/OdzXHCiaoP

2020-09-19 23:22:08
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スクリナー主体でMUMするパターンもある。 テイタムは自らスクリナーとなってvsヒーローのスイッチを誘発。 タイスのスクリーンをキャンセルしてボールをレシーブしてvsヒーローの1on1。 対するヒーローはシュートになる前にファウルで止めて、何とか仕切り直す。 pic.twitter.com/WntbHVx2Bv

2020-09-19 23:30:14
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さて、こうしたBOSのMatcu Up Makingの攻勢に対して、MIAは2つのカウンターを用意した。 一つは、Show & Return ないしBlitzである。スイッチしないことによる隙をボールプレッシャーで埋め合わせる形だ。 もう一つは、周知の通りゾーンDFである。これで鈍重なリムプロテクターを引き出されずに済む。

2020-09-19 23:41:14
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MIAのShow & Returnをピックアップ。 テイタムvsドラギッチの形にさせないよう、ドラギッチ&バトラーでShow & Return。 BOSのMUMの目論見を阻止する。 (余談だが、最後は明らかにテイタムのオフェンスチャージに見える) pic.twitter.com/1kaXX9i0LA

2020-09-19 23:49:30
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MIAのShow & Returnをもう1つ。 テイタムがハンドラーではなく、スクリナーであるパターン万全のMIA。 Show & Returnで、テイタムvsバトラーの構図を保ち、最終的にはタフショットを強いる。 pic.twitter.com/ZKJU41cahB

2020-09-19 23:52:03
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スレッドの最後としてMIAのBlitz vs MUM。 スイッチせずにBlitzで目論見を崩す。 最終的にはワナメイカーのrescueからのExtraで3pt失点となるが、BOSの思惑を崩す形には持ち込めており、以降MIAはBlitzを好んで試みるようになる。(当スレッド:終) pic.twitter.com/Nym8HLlAZt

2020-09-19 23:59:29

②MIAのBlitzとBOS側の対策

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MIAvsBOS Game1におけるMIAのBlitzと、それに対するBOSの対応を見ていく。 先述した通り、オリニクによる失点を重ねてしまって「スイッチしたくない」(ミスマッチを突かれたくない)と考えたMIAは、BlitzでBOSのMUMを妨げる方向にシフトし、またBlitz自体が効いていると判断して何度か用いている。

2020-09-20 07:29:42
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ここもBOSが“チームの総意”でvsオリニクを作ろうとするが、Blitzでそれを回避。 グラント・ウィリアムスがポップで受けてからケンバに戻すが、どこもミスマッチにならず。 最終的にはケンバがFTをドローすることで事なきを得ているが、戦術的には手詰まりの状態。 pic.twitter.com/6bKSQpj9wF

2020-09-20 07:33:25
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BOSはこのシーン、使い古したRam DoubleでのMUMを試みるが、バムがそれを読み切ってSwitch in advanceからのBlitzを仕掛ける。 グラント・ウィリアムスがrescueして仕切り直すが、バムがペイントに駆け戻ってリム周りをLock Down。最終的にターンオーバーを誘発する。 pic.twitter.com/VDdoHdAvHd

2020-09-20 07:38:11
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BOSのChicagoによるMUMに対してもMIAはBlitz。 流石にBOS側もそこは読めてきて、スマート経由のAngle Change→Skip Pass→Extraで3ptをヒット。 pic.twitter.com/VGQuP7dlJs

2020-09-20 07:41:27
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MIAのBlitzにはこういうミスもあった。 Blitzの際、パスコースを制約し、パスを遅らせるようにBlitzしないと、PNPにあっさりパスが通って、オフボールDFがStuntする間もなくオープン3ptを打たれてしまう。 pic.twitter.com/VEJwax0usw

2020-09-20 07:46:58
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MIAのBlitzとBOSのPNP。 クラウダーがExtraまで読み切った見事なStunt & Deflectを決める。(最終的にはドラギッチvsタイスのファウルとなるが) Popからの展開は幅が狭く守られやすいので、個人的にはShort Rollをもっと活用すべきであるように見える。 pic.twitter.com/Y8rNpypdCL

2020-09-20 07:51:59
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MIAのBlitzと、BOSの“Angle Change” Approach。 Angle Changeで対策しようとすると、このようにワンテンポ遅れるとセパレーションが凄く小さくなってしまうのが問題。 この点はShort Rollでアプローチした方がよりDFにとっては厄介になるのだが、タイスの位置取りが深すぎてShort Rollにはならない。 pic.twitter.com/waa2J2HQKK

2020-09-20 07:58:12