輪の国びわ湖推進協議会・輪学「訪れてうれしい、暮らして楽しい これからの『まちと交通』について考える」開催報告2020.9.25

くうのる @kuunoru

正司氏＞もう一つは自動車交通の減少のために、道路空間の再配分をすること。車線幅を半分にして自転車道にするロードダイエット。日本でも京都市で四条通の歩道拡幅。姫路駅の北側は歩行者の空間に。物理的にクルマを使いにくく変えてしまう。#輪学2020第4回

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正司氏＞■5．ビジョンは実現するか■　現実と真摯に向き合い、建前論を打破する。考え方を転換する。例、コミュニティバスとは何か。既存の路線バスはコミュニティのためのバスではないのか？　既存のバスを支援しないで、なぜコミュニティバスはワンコインで乗れるのか？　#輪学2020第4回

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正司氏＞駅前広場の空間はなんのためにある？　例、六甲道駅、震災後に再開発された。かつては鉄道は地上、今は高架。北側がバスターミナル、南はタクシー乗り場、実際にはほぼ空き空間になっている。一等地に無駄な空間が出現。昔は駅から街がすぐだった。改悪では。#輪学2020第4回

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正司氏＞プランナーの陥りがちな罠。最悪は、環境変化に対応していない計画を見直さないこと。明白なリスクに対応案を内包していない計画書。地域の事情を知らないで計画。ハードやカネで問題解決できるという考え。ベストプランがあるとの思い込み。つまりは悪しき官僚主義。#輪学2020第4回

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正司氏＞（写真）フライブルグの路面電車の街、英クロイトンでの路面電車の復活、ボストンの高速道路を壊して地下に移し人間の空間に造り替え。 欧米をうらやましがっていては悔しいだけ。なぜ日本では実現しないのか！？　それが再生塾で考えていること。#輪学2020第4回 pic.twitter.com/hoshz0UUYY

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正司氏＞譲り合うことの大切さは誰にもわかっているはず。2009年リスボンでの写真。旧式路面電車の通過をタクシーが待っている。クルマをスムーズに通すには、街をつぶすか、電車をやめるか。ちょっと待ったらいいではないか。そういう精神で考えてほしい。#輪学2020第4回 pic.twitter.com/gLwZIIukbx

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正司氏＞ウィーンで見た譲り合いの例。車道が電停と兼用になっている。電車がとまって乗り降りしている間、クルマは待っている。#輪学2020第4回

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正司氏＞この機会にお伝えしたいこと。公共交通を事業者だけに任せる時代は終わった。お客さんを見て来た事業者と、行政、地域。主体間でしっかりとコミュニケーションをとる。関係主体の協働、試行錯誤、地域が主体となるのが大切。#輪学2020第4回

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正司氏＞本音の議論がブレークスルーのきっかけになる。建前論を破棄して、現実と真摯に向き合うこと。目を曇らせない、外的条件のせいにしない、エコノミスト的発想で、どっちがおトクか考える。#輪学2020第4回

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正司氏＞最後に、新型コロナの影響。JR四国の資料から。コロナ禍で、2月末に学校休校。乗客8割減、今も5割程度。JR西日本も月次決算をHPで公表、少しはまし。鉄道もバスも大変。昨年の黒字額に比較にならない赤字を四半期で出したなど、どこも本当に大変。#輪学2020第4回

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正司氏＞一方で、最近の都市交通に関するキーワード。コロナのおかげで、座れる通勤電車、リモートワーク、Web会議が体験できた。・リアルやりとりの価値がわかり、無駄な会議等も減った。新しい生活様式で残したいことは、快適でゆとりのある移動や生活、自らの判断で選べること。#輪学2020第4回

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正司氏＞ロックダウンで自動車交通が止まった欧州でのアンケート。 ・3人に2人は「きれいな空気を経験、元に戻りたくない」 ・4分の3は自動車から徒歩、自転車、公共交通、公共スペースへの再配分を要求。 ・3分2は市内中心部は車乗り入れ禁止にしても大気汚染からの保護を要求。#輪学2020第4回

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正司氏＞とはいえ、スイスのGPSで計測した移動データを見ると、 ・自転車はロックダウン後は増えた ・クルマは戻りが早い ・公共交通は遅い 政策はこのとき打つべきだという議論が起こっている。SDGs実現のための政策が必要。 #輪学2020第4回

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正司氏＞この文章どこかおかしくないですか？ 「人口減少、少子高齢化が進行しており、交通事業者や行政だけでは公共交通サービスを維持できなくなってきている」#輪学2020第4回

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正司氏＞議員、利用者等の存在は？　公共交通に期待する社会的目的は？　公共交通に期待することは正しい？　利用者数の形でしか公共交通を評価しないことは？　公共交通の問題を政治上の課題として捉えてもらうには？　それは正しい？　こういうツッコミをできるようになりましょう。#輪学2020第4回

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正司氏＞おまけの写真。電停と自転車道の共有：ベルリン。路面電車の向こうに自転車走行空間が。バスレーンを自転車も走行OKに。ロンドン、バスレーンを自転車で走っても歩道は走らない。（了）#輪学2020第4回 pic.twitter.com/RfRMCKnaIw

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質問＞空間が再配分された姫路駅前のバス乗り場の工夫は？　正司氏＞バスの案内システムはわかりやすくなった。バスには乗りやすいけど普通。タクシーも普通。配車待ちのタクシーは外へ置いている。#輪学2020第4回

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質問＞交通至便なら都会に人が流出。地価の負担能力ある都市だけが元気になる？ 正司氏＞リモート等で便利なら都心にいる必要はない。ストロー現象を実証した研究はない。大阪は新幹線できて東京へ支店が統合の例はある。仙台が地盤沈下はない、名古屋も元気。どう誘導するのかが大事。#輪学2020第4回

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質問＞電動キックボード等の新モビリティ、自動運転、MaaSによってどう変わる？ 正司氏＞欧州ではキックボードの駐輪でもめている都市が多かった。どう規制するか。自動運転は混在する段階でどうするか。使える場所が限られ、少ない交通量にコストは見合うのか。数十年かかりそう。#輪学2020第4回

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正司氏＞MaaSで便利にはなるだろう。しかし空間のサイズは変わらない。新しいモビリティは一人乗りならすごい空間が必要になる。使えるのは遊園地の中だけかもしれない。#輪学2020第4回

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参加者＞わがまち長崎ではワーケーションを大歓迎、ぜひいらしてください。 正司氏＞ぜひ行きたいね。ワーケーションの費用は会社か個人か、どっちがどこまで負担するかのルールが決まっていけば。#輪学2020第4回

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質問＞滋賀は土地が余っていて空間に余裕がある。皆クルマで動く社会だが。正司氏＞「皆クルマで移動」は本当？　免許ない人は？　その人たちの声が届いてない。誰かが乗せればいい？　相手の都合に合わせて乗せますか？　見えてない人がいる。「みんな」という言葉に気をつけて。（了）#輪学2020第4回

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#輪学2020第4回「訪れてうれしい、暮らして楽しい　これからの『まちと交通』について考える」終了。 懇親会で「公共交通とは何か」と本質的な質問もあり、これまでクルマを当たり前と考えていた人たちから街の問題について気づいたという感想が上がりました。次の活動を考える良い機会になりました！ pic.twitter.com/ZBIkjDyq6v

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再注目されているのでご案内。クルマのためのまちをつくれば、人のためのまちはなくなってしまう。クルマはまちを破壊する。 「訪れてうれしい、暮らして楽しい　これからの『まちと交通』について考える」輪学2020第4回開催（＋次世代モビリティ社会を考える夕べ第3夜） kuunoru.blog.jp/archives/75580…