輪の国びわ湖推進協議会・輪学「訪れてうれしい、暮らして楽しい これからの『まちと交通』について考える」開催報告2020.9.25

神戸大学名誉教授、「NPO法人持続可能なまちと交通をめざす再生塾」理事長の正司健一さんによる交通まちづくりセミナーの内容をまとめました。
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くうのる @kuunoru

輪の国びわ湖推進協議会主催、オンライン輪学(公開学習会)2020年度の第4回「訪れてうれしい、暮らして楽しい これからの『まちと交通』について考える」は本日19時から始めます。#輪学2020第4回 biwako1.jp/news/202008021…

2020-09-25 18:26:50
くうのる @kuunoru

2020年度の第4回オンライン輪学「訪れてうれしい、暮らして楽しい これからの『まちと交通』について考える」、ただいまよりプレイバック投稿を始めます。講師は神戸大学名誉教授でNPO法人持続可能なまちと交通をめざす再生塾理事長の正司健一先生。交通まちづくりのエキスパートです。#輪学2020第4回 pic.twitter.com/MG2oc3oyo8

2020-09-27 06:37:23
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くうのる @kuunoru

正司氏>■1.これからのまちと交通■ なぜ日本ではまちと交通の問題が解決できないのか。海外では人間中心に変わって行ってるのに。まちと交通の再生のために、訪れてうれしい、暮らして楽しい、そんな街をつくりたい。わかっちゃいるけどやめられない交通問題・行動をどうすれば? #輪学2020第4回

2020-09-27 06:37:55
くうのる @kuunoru

正司氏>まず現状は? 1960年頃の神戸は市街地が広がりニュータウン開発。旧市街は海岸沿い。北側は六甲山、裏に丘陵地帯。鉄道は東や西で中心に入れず途切れている。日本の自動車保有台数は60年代の500万台から1980年代末で4000万台、2015年度末で8090万台、ほぼ成人ひとり1台に。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:38:28
くうのる @kuunoru

正司氏>1960年からの我が国の各種統計を見ると。国道はほぼ100%舗装に。1960年にはなかった高速道も急速に整備。地下鉄や空港も整備され、GDPが増大。1980年頃は人口も増え、神戸は北にニュータウン、人口密集エリアに。市街地は広がり、鉄道網も広がった。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:38:56
くうのる @kuunoru

正司氏>神戸市は2010年頃には市街地は郊外にも広がった。その頃から人口は減り始めている。鉄道網とともに道路網も整備、交通インフラが整備された。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:39:56
くうのる @kuunoru

正司氏>ついこの前までの社会認識。 ・総合計画や都市計画に道路の記載はあっても公共交通に触れていなかった。 ・儲かっている公共交通へのサポートは不要、経済性や採算性が基本的な判断基準に。市場の支持がないサービスをむやみに供給しない。サービス休廃止になって初めて相談が。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:40:14
くうのる @kuunoru

正司氏>交通分野では、道路技術者は大勢いるが、公共交通については素人であることが多かった。今は?(大学進学時、文系か理系か、交通工学には道路工学しかなかった。経営学に交通政策が少し載っていたので選んだ)。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:40:23
くうのる @kuunoru

正司氏>神戸の交通計画。太線で示したのが出来上がっている道路。点線の路線は存在しない鉄道。道路整備は進み、幅の広い道が整備された。鉄道は駅の改良工事が進んだ。採算ベースで、事業者が事業判断で敷設するから。鉄道代わりにバスのルートができたところもあるが。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:40:34
くうのる @kuunoru

正司氏>交通問題=自動車交通問題? 懸命の道路整備や交通政策が行われ、「道路」は見えていたが、まちまでは視野になかったのでは……。ロードサイドショップが並び、商店街は閑古鳥。人の行き来が見えないまちになった。昔は道路がなく、まちを整備して道路を広げる必要はあった。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:40:44
くうのる @kuunoru

正司氏>しかし自動車保有台数が500万台→5000万台→8000万台となり、どこまで道路を増やすスタンス? ブレーキを踏むことが必要な時期だと思う。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:40:53
くうのる @kuunoru

正司氏>大都市郊外部での公共交通の疲弊。神戸電鉄粟生線のケース。赤字解消は困難、収支を見ると廃線しかない? 株主ならそう言う。利用者減少→収入減少→コスト削減→サービス低下→という「負のスパイラル」。  1970年代からずっとあちこちで起こっている。事態は悪化。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:41:02
くうのる @kuunoru

正司氏>究極のコスト削減法は廃止。井笠鉄道・井笠バスは経営破綻した(他社が救済)。 これまでの交通政策は「個別対策」だった。鉄道、バス、自動車(放置)、歩行者、ばらばら。しかもまちづくりは別の部署。一緒にやらないといけないと、「再生塾」スタート。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:41:17
くうのる @kuunoru

正司氏>「持続可能なまちと交通をめざす再生塾」は2007年度から活動を開始。トラベルベイエリアの世界的に高名な研究者、北村隆一先生(故人)が呼びかけた。まちづくりや交通の問題の解決に取り組む行政、地域、企業等の実務者を対象にしている。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:41:58
くうのる @kuunoru

訂正! 北村隆一先生のご専門が間違っていました。 誤)トラベルベイエリア → 正)トラベルビへービア=交通行動分析 #輪学2020第4回 togetter.com/li/1598523

2020-10-11 07:53:46
くうのる @kuunoru

正司氏>再生塾は、ビジョンと夢を共有し、人的ネットワークを構築する。まちづくりの理論と技術を学ぶ場であり、まちづくりの支援や提言を行う。基礎編セミナーとアドバンスドコースを開催。アドバンスドでは現場のフィールドへ5,6人(+LF3人程度)のチームで入って考える。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:43:16
くうのる @kuunoru

正司氏>まちと交通のよりよい形をつくるにはどうすればいいか。再生塾ではチーム学習の大切さなども学んでもらう。よければ来年以降は参加をしてほしい。仲間が増えるとうれしい。#輪学2020第4回 (※初夏頃に基礎編セミナー、続いてアドバンスドコースを開催) pic.twitter.com/MDvXMTrPsB

2020-09-27 06:44:46
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くうのる @kuunoru

正司氏>■2.まちと交通の問題は一心同体■ 問題が解決しない理由。パラダイム転換が必要。 現実は? 社会は未曾有の変化を続ける。 ・リニア中央新幹線開業、スーパーメガリージョン構想 ・インバウンド 2018年には3120万人 ・技術進歩 自動運転、ソサエティ5.0等 ・少子高齢化。 #輪学2020第4回

2020-09-27 06:45:04
くうのる @kuunoru

正司氏>日本の人口の推移。2016年の出生率1.44から回復せず。少子化が進み人口も増えない。高齢化率は28%の水準に。2065年には総人口が9000万人を割り込む推計。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:45:19
くうのる @kuunoru

正司氏>都市圏規模別外出率の変化を見ると、地方ほど外出率の低下が目立つ(特に平日)。不便だから出ていないのではないか。それなら大変だ。政策の議論が必要となる。実際どうかを検討すべき。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:45:31
くうのる @kuunoru

正司氏>年齢階層によって異なる外出の構造。10年に1度のパーソントリップ調査(今年は来年に延期)で京阪神都市圏を見ると、高齢者の外出は増加、若年〜中年層では減少。65歳を超えると外出率は急低下。世代による変化? 出にくい環境? #輪学2020第4回

2020-09-27 06:45:41
くうのる @kuunoru

正司氏>何が変わる? どう変えていく? リニアによるスーパーメガリージョンSMRの形成で67分で東京・大阪間がくっつく。京阪神間の移動と東京・名古屋圏との移動時間が変わらなくなる。他都市との魅力の違いを考える必要。楽しい街にしないと、京都→神戸に住まなくていい時代に。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:45:53
くうのる @kuunoru

正司氏>交通の意義と役割はおそらく変わりようがない。生活、社会経済活動そのもの。課題は距離の克服、交通はその手段。人は移動して、やりたいことを実現する。物流で運ぶ、人流、交通は血の流れ。重要性は変わらない。手段を便利にしないとまちは豊かにならない。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:46:09
くうのる @kuunoru

正司氏>何のためにまちのにぎわいをつくりだすのか。わくわくする街、それはにぎわいのあるまち。にぎわいは活動している人々でつくられる。時間的・空間的な集中(混雑)は不可避、ある程度集まらないと楽しくない。今、大転換のとき。#輪学2020第4回

2020-09-27 06:46:25
くうのる @kuunoru

正司氏>クルマ中心思想からの脱却を。もう無理だ。自動車のための空間整備はまちを破壊する。これ以上自動車交通量が増えても対応できないし、しない。道をみんな(公共)のものに、クルマ(私)のものではなく。#輪学2020第4回 pic.twitter.com/jSbc2CrQR8

2020-09-27 06:47:00
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