日本の学界と軍事(安全保障)研究~多くの学者らが議論

今回の元の話題とは別に、派生の議論として。
20
前へ 1 2 ・・ 8 次へ
Makoto AKAI @mktredwell

加護野名誉教授に、神戸大学経営学部で初めて、経営戦略という授業をしようとしたら、 戦略というはいかがなものかと、文部省から指摘あったということを思い出したのでした。加護野先生は、無視して実行したらしいと。

2020-10-10 18:30:34
長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) @bu_bu_bu__

@Yuichi_Hosoya 責任の一部は研究者にもある気がします。私の専門とする戦史に限れば、国内では、研究者から研究分野とは見なされておらず、ポストもなければ、学位も取りにくく、学会誌に投稿しても掲載されないので、やる人は極めて少数です。学会誌で書評に掲載される専門書書いても、読む研究者が少ないのが現状。

2020-10-10 18:53:18
長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) @bu_bu_bu__

@Yuichi_Hosoya (承前)日本近代史に限れば、軍事学的知見に基づく戦史・軍事史研究は、多くの政治史研究者から無視される傾向があり、拙著『新史料による日露戦争陸戦史』で指摘した「研究者の怠慢」という状況がまだ継続している気がします。

2020-10-10 18:56:40
石井 顕勇 @IshiiAkio

@bu_bu_bu__ @Yuichi_Hosoya 戦史研究が学問として正当に評価されてこなかったために、創作・脚色だらけの戦記や「手記」に対するきちんとした批判が出来ず、結果として戦争の実態をきちんと把握できなくなっています。

2020-10-10 19:00:25
loser0125(沈思黙考中) @loser0125

@Yuichi_Hosoya イラク戦争の時も感じたのですが、軍事とか安全保障を扱っていらっしゃる先生方は同盟国との関係等を理由に軍事力を行使する事に「躊躇」が少ないのではないかと考えてしまうのですよね。

2020-10-10 19:12:08
部谷直亮 @a2ad_nh

@bu_bu_bu__ 作戦レベルから以下の研究は、長南さんや阿部さん等の登場によって改善しつつあるものの、一部を除く自衛官も「文民が研究すんな!」だし、一部を除く研究者も「それは自衛官か軍事マニアがやるもの!」みたいな不幸な行き違いが、実は戦前からの伝統としてありますよね。

2020-10-10 19:13:37
部谷直亮 @a2ad_nh

まさに多くの若手研究者を育成、庇護されている細谷先生ならではのご指摘で、平和研究だけでは、診察もできないし、べき論で間違った薬を投与する医者を量産するだけになりますよね。 軍事研究禁止がウイルスを研究したら細菌兵器を作っていると批判するような姿勢と同じだと広まってほしいです twitter.com/Yuichi_Hosoya/…

2020-10-10 20:31:16
Yuichi Hosoya 細谷雄一 @Yuichi_Hosoya

戦争や軍事を学ぶことを禁止して平和しか学んではいけないというのは、あたかも医学の学問において病気になるのが怖いから、病気の原因を学んではいけないとうようなもの。なぜこのような基本的なことさえ、日本では理解されないのか、理解できない。戦争の原因を理解できなければ、戦争は防げない。

2020-10-10 17:10:18
部谷直亮 @a2ad_nh

クラウゼヴィッツがそう見なしたように、戦争はつまるところ社会現象でしかない。 つまり、戦争は不況や疫病や政治不信と変わらない。 しかし、不況研究を禁止する経済学、疫病研究を禁止する生物学、政治不信研究を禁止する政治学なんてまったく意味がない。それと同じなのにね。

2020-10-10 20:35:51
長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) @bu_bu_bu__

責任の一部は研究者にもある気がします。私の専門とする戦史に限れば、国内では、研究者から研究分野とは見なされておらず、ポストもなければ、学位も取りにくく、学会誌に投稿しても掲載されないので、やる人は極めて少数。学会誌で書評に掲載される専門書書いても、読む研究者が少ないのが現状。 twitter.com/Yuichi_Hosoya/…

2020-10-10 20:59:25
Yuichi Hosoya 細谷雄一 @Yuichi_Hosoya

ロンドン大学キングスカレッジでWar Studiesの学部を創設した一人であるリデル=ハートは、健康になるためには健康を学ぶのではなく病気の原因を学べばならないように、平和を求めるのであれば平和についてではなく戦争の原因を学ばなければならないと述べたと言われます。

2020-10-10 17:08:17
梓馬恵比寿@二・二六の話ばかり @azumaebisu1936

戦後昭和では山梨勝之進・新見政一のような、元軍人であり一級の戦史研究者たちがいたけど、そうした方たちが亡くなると、人物史の分野から戦史を見るか、自衛隊出の人たちが安全保障学という名分で戦史を見ている感じがします。そう考えると長南先生は、正面から挑んでますな。 twitter.com/bu_bu_bu__/sta…

2020-10-10 22:29:54
Yuichi Hosoya 細谷雄一 @Yuichi_Hosoya

そもそも根本的な問題として、安全保障研究者や軍事史研究者、戦史研究者など、誠実で真摯に研究をして、国際的にも活躍するような研究者の学術活動を、2017年の声明は事実上否定している。その声明は、幅広い民主的討議の産物というよりも、一部の研究者の方々の政治的イデオロギーだった。

2020-10-10 22:30:57
長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) @bu_bu_bu__

拙著『児玉源太郎』(作品社)で詳細に史料を挙げて指摘しましたが、戦史・軍事史を知らないので、近代史研究者が書く明治軍事史の論著には、基本的間違いが多く出てくるのでは。某評伝、二百三高地で重砲移動が2回あったとか児玉が「そこから旅順港は見えるか」と絶叫したとか事実に反することばかり

2020-10-10 22:57:08
Mouming87 @Tsuchiy3787

@Yuichi_Hosoya 個人の良心的・自発的な意見が結果的に集約されたならまだしも、党の指令によるものなんだろうなぁ、と疑っている人が多いのでは。

2020-10-10 22:57:44
sunny.w @sunnyw25058067

@Yuichi_Hosoya シビリアンコントロールも含め戦争抑止のために何が原因か外交も諜報も含めてあらゆる角度から研究して欲しいし、防衛力を高めそうなことはどんどん研究して精査して欲しいです。また、紛争後の処理や関係構築、軍隊の在り方、必要な事は多いです。イデオロギーによる空白の方がずっと怖いです。

2020-10-10 23:07:48
Suzuki Tsutomu @snatool

安全保障技術研究推進制度の助成対象となる研究テーマは公募要領で具体的に示されていて、工学、化学、生物、情報分野等に限られているので、学術会議がこれに批判的だったからといって、軍事や戦争に関する政治学的、歴史学的研究まで否定されたことになるのでしょうか? twitter.com/Yuichi_Hosoya/…

2020-10-10 23:53:16
おきさやか(Sayaka OKI) @okisayaka

細谷先生、これはさすがに2017年の声明の拡大解釈ではないでしょうか。軍事史、戦史の研究者は西洋史の大学教員でもいます。また、自分は軍事技術史研究をテーマにする修論生にも会ったことがあります。あと、安全保障の専門家は平和学のジャンルで割と重宝されていませんか? twitter.com/Yuichi_Hosoya/…

2020-10-11 00:16:07
164k @kkzzalfa

@Yuichi_Hosoya @Eimi1003 「軍事研究」を禁じ、平和平和と叫ぶけど「平和学」なんて影も形もない不思議な「平和」国家...日本。 結局は直近の悲惨な敗戦から、何の痛切な教訓も学んでないということではないでしょうか。

2020-10-11 00:20:14
Yuichi Hosoya 細谷雄一 @Yuichi_Hosoya

@okisayaka 問題の本質は、どちらかというと理系の研究です。軍事転用可能とみられるだけで、広範囲の研究開発に支障が生じ、日本の国際的競争力が低下しています。技術イノベーション国際ランキングで、今日本は34位です。「マラソン選手」に、鉄アレイを持って走らせることはやめるべきです。

2020-10-11 00:22:15
Yuichi Hosoya 細谷雄一 @Yuichi_Hosoya

@okisayaka ちなみに、私が指導する大学院生で、軍事史研究や外交史研究というだけで、方法論上問題があり望ましくないという理由で、歴史系の日本のジャーナルで査読を落とされたことも複数あります。これは一部であり、あくまでも多くの歴史学者の方はより公平な視点を持っておられると考えていますが。

2020-10-11 00:23:42
おきさやか(Sayaka OKI) @okisayaka

@Yuichi_Hosoya はい、理系の議論はある程度聞いていました。まず、当初想定されていなかった軍事利用可能性がわかる場合(例:被介護者をベッドに乗せる装置開発→ミサイル装填装置への応用)は、問題になりません。問題は応用性がわかりやすい研究開発だと思いますが、この場合機密保持が大事になります。

2020-10-11 00:30:59
Yuichi Hosoya 細谷雄一 @Yuichi_Hosoya

@okisayaka 私が問題だと思っているのは、そのような最先端の軍事技術や安全保障研究に関する重要な決定に、なぜその安全保障研究の専門家が一人もいないのか、ということです。ロンドン大学キングスコレッジでもハーバード大学でも、安全保障研究で博士号を取得している専門家の方が、多くおられます。

2020-10-11 00:34:48
篠田英朗 Hideaki SHINODA @ShinodaHideaki

!「安全保障の専門家は平和学のジャンルで割と重宝される」ことだけは、地球がひっくり返ってもないです。 twitter.com/okisayaka/stat…

2020-10-11 01:51:10
開田あや @ayanekotunami

@nihondaemon4sei @atsuji_yamamoto ありえます。公立の美術館などに寄贈できれば何とかなりますが、今時、どこの美術館も収蔵庫がいっぱいで寄贈お断りらしく…。公立以外の施設や団体に寄贈するには贈与税がかかりますし…。

2020-10-11 01:54:11
nony @sekai_kakera

@Yuichi_Hosoya 学者の研究に大きな影響を及ぼせる組織という意味で、政治が侵食して歪められた場合の被害が大きそうですね。 自然科学系の多くの学会が任命拒否を批判する声明を出す中で、政治系の学会の声明が少ないように感じられるのですが、政府の任命拒否を支持する構成員が多いのでしょうか。

2020-10-11 01:58:21
あらやん @arayang

@Yuichi_Hosoya @May_Roma 軍事学・戦争学のある大学は稀で講義名を国際関係論にしてその一分でするのが無難な選択になる。安全保障論ではストレート過ぎて公立大学で講座を開設しようにも横槍が入る。 これらは防大で学べるが一般人には開放されていない。在野で好きで独学する学問の自由だけが残されている。

2020-10-11 02:01:25
前へ 1 2 ・・ 8 次へ