【アニメ産業調べ物１～５】「人材不足・労働環境・収益」一次調査

日本のアニメ産業を考えるシャベル @Anime_Syaberu

funda.jp/accounting/net…

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もちろん、上場企業であれば企業ＨＰのＩＲページにて財務諸表を直接確認することができます。

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さて、ここまで挙げておいてなんですが、端的に言えば情報としては完全ではありませんでした。 「アニメ制作会社の収入と支出」について人件費などの項目別、状況別に一覧化できるのが理想ですが、それが叶うのはごく一部の財務諸表を公開している上場企業のみ。

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アニメ産業の大半を占め、問題を抱えている中小規模の制作会社・スタジオの収入と支出を対比した形の資料は確認できませんでした。 まぁもっとも、収支バランスは企業ごとに差が大きいため仮にすべての企業が財務を公開していてもモデル化が容易であるとは言えませんが。

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そしてその上で繰り返しになりますが、そうした情報不足を確実に解消できる方法があります。 日本には企業情報の調査と集計を専門とする企業があり、その企業では誰でも有償で具体的な企業情報の詳細、もちろん収支を含めた内容を確認、閲覧することができます。 それが帝国データバンクです。

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というわけで原点に戻り。 もちろん個別事例を紐解くこともできますし、そもそも分析対象のデータが同様であるならば、どちらにせよ現時点では国内で最も信頼できる「アニメ制作産業に対する財務分析」は、前述の帝国データバンクの『アニメ制作業界動向調査（2020年）』であると言えるでしょう。

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(流石に帝国データバンクの調査対象範囲である255社の財務情報を個人で購入して再分析、というのは現実的ではないのですが、例えばもしこのうち一社でも購入してみて閲覧した結果をご報告して下さる方がいればその内容を追記してみたいと思います。)

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さて、以上の調査からアニメ産業の収益状況についてまとめると、想定していたよりも悪くない状況だったと言えます。

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全体では増収増益傾向。過剰な新規参入による過当競争化は、競走に晒されることで適正化の流れもある。デジタル化も進みつつある。 円盤収益が半減した代わりに、Web配信や海外市場がその穴を埋めてなお成長している。

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前向きな展望を感じられる結果であり、やはり様々な場で業界の課題解決に尽力している人々の力があるのだと思います。 では、このまま待っていれば、日本のアニメ産業の諸問題はすべて解決される過程なのでしょうか？ あるいは何かが解決されないのだとすれば、それは何で、何が理由なのでしょうか？

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次回はそれを考えてみたいと思います。