”原作の漫画や去年放送されていたアニメがすでに幅広い世代から人気を集めていたことに加えて、コロナ禍で映画上映の数が全体として少なくなっているため多くのスクリーンで上映できていることが” 映画「鬼滅の刃」 歴代最速 興行収入100億円を10日間で突破 NHKニュース www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
2020-10-26 18:40:52「鬼滅の刃」大ヒットに、「現代の若者たちに、この作品に込められたメッセージが響いて…」みたいな解説をする人もいるんだが、そういうベタな社会反映論(ヒット作は現代の世相を表している、といった立論)には慎重になっておこう。 (つづく)
2020-10-26 21:43:20(ちょうどNHKニュースで、アニメ評論家の氷川竜介がそういうことを言ってたんだが、氷川氏をディするつもりではないよ~。) 何度か行ってきたように、いったんヒットすると「ヒットしているから見てみよう」というミーハーだったり野次馬的な層も加わってヒットがヒットを呼ぶし、 (つづく)
2020-10-26 21:44:04特にSNS隆盛の現在、「自分のSNSアカで話題にするため、ヒット作を見てみる」という心理だって働くだろう。(いや、ほかならぬ俺が、そういう話題作に便乗してバズり稼ぎしたいタイプなんだワ)
2020-10-26 21:44:43SNSでは他に、「エコーチェンバー現象」ってのもあってな。 ツイッターは特に、自分がフォローしたり「いいね」した情報に近しいツイートが、またタイムラインに集まってきたりして、鬼滅の情報を集めれば、こだま返しでさらに鬼滅の情報が集まってくるって寸法よ。 (つづく)
2020-10-26 21:50:06はまったばかりで元気のある若者なら、一日中好きな作品の情報を集めていられる。 私の若いころや、その前の世代なら、本・雑誌の情報は限られていたし、同人誌即売会などは気軽に参加できるものではなく、さらにテレビや新聞も漫画・アニメをそれほど取り上げなかった。 (つづく)
2020-10-26 21:51:57同じジャンプ漫画でいうと、「キン肉マン」「北斗の拳」「ドラゴンボール」が大ヒットしてた時は、「なんであんな戦いの繰り返しの、暴力的でワンパターンな漫画が面白いのか…」と冷ややかだったような気がするが (つづく)
2020-10-26 21:55:35(うちの母親がそういうタイプだった。ドラゴンボール初期の、緻密な書き込み、ポップなセンスだけは評価している)今ではワンピースに対して、「若者がつながりを求めているから」なんて大真面目にNHKクロ現で解説される時代になった。
2020-10-26 21:57:51#鬼滅 「絵が下手」とか、「封建的、復古的価値観」とか、それは完全に大人目線の評価であって、今「キン肉マン」をそういう風に力説しても的外れだろう。
2020-10-26 22:00:05今年2月の記事。 「鬼滅の刃」聖地が別府に? 人食い鬼、かまど神楽…:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASN21…
2020-10-28 21:14:51『鬼滅の刃』の世界では「鬼」と「悪鬼」が微妙に異なる。この点が大事だと思う。「鬼」は悲しく虚しい生き物。「悪鬼」は、自己欺瞞の権化であり、他人の命や幸福を踏みつけても全くの無感覚。むしろ被害者意識さえ抱いている。それが「悪」。善悪の決定不能や相対化を超えた「悪」。 twitter.com/sssugita/statu…
2020-10-30 01:31:02「鬼」が自らの虚しさや罪深さに苦しんでいる限りは、(容赦なく刃を振るうとしても)決して「鬼」をも踏みつけにはしない。それが『鬼滅』の倫理。「鬼」には、人間の記憶を取り戻し、家族と一緒に地獄へ行く、という救済が許される。しかし「悪鬼」たちは、地獄へすら行けず、この世からただ滅し去る。
2020-10-30 01:40:18”そして、鬼の頭領である鬼舞辻無惨による部下たちへの「パワハラ」の場面は、子供たちに奇妙な人気を得ている場面だ。” 大人こそが面白がっていると思う…(ネットを見る限り)。 大ヒット『鬼滅の刃』の隠れた凄まじさ…「男らしさの描き方」の新しさに注目せよ@gendai_biz gendai.ismedia.jp/articles/-/768…
2020-11-01 20:52:29#鬼滅の刃 「後でまとめる」といっておきながら、鬼滅感想まとめてないけど、さらに雑感。 鬼滅人気には二層構造があると思う。子供は「水の呼吸」といった必殺技をかっこいいと真似し、大人は無惨様の「パワハラ会議」「小物っぷり」なんかをネタ的に楽しむ。 (つづく)
2020-11-01 21:12:32(鬼滅ブームを取り上げるテレビでは、子どもが「水の呼吸 壱の型」と必ずやってる。言わされてるっぽさもあるのだが、大人もSNSで水の呼吸を真似してる子供を見かけた、と書くし、やっぱり流行ってるんだろう。 弟Aは、電車で女子学生数人が鬼滅と呪術を延々話しているのを見た。) つづく
2020-11-01 21:13:36鬼滅のバトルそのものは、前にも言ったように「ジョジョ」とか「ブリーチ」、さらに「うしおととら」など先行作品の組み合わせであり、大人からすれば「新しいものはない」という感想が出てくるのだろう。 しかしそれは「王道の強さ」でもある。子どもがマネしたくなる必殺技があるのは強み。
2020-11-01 21:14:32「新しさ」でいえば、「科学を駆使して戦う」という新しさで「dr.stone」(ドクターストーン)が面白かった。 主人公が平凡な高校生か、それ以下の体力の「ヒョロガリ」で、パワー面はほかのキャラクターが担当するのも新鮮だった。 (つづく)
2020-11-01 21:21:02ところが「dr.stone」には、キャッチーな必殺技がなかったし、なんかもっとバトルや必殺技があれば、「彼方のアストラ」や「スパイファミリー」も、マンガ大賞とこのマンガがスゴイ! と評論家受けで終わらず、社会現象になってたかもしれない。
2020-11-01 21:28:19ほらあれだ、昔AAのコピペであった「良い子の諸君! はねっ返りのガキがよく『今まで誰もやらなかったことをやりたい』とか言ってるけど、それは大抵先人が『思いついたけどやらなかったこと』だ」というやつで、新しいことをやれば、万人に受けるかどうかわからないんだよ。
2020-11-01 21:28:45漫画オタクの間では、いまさら言うのも恥ずかしい陳腐なことだが、「必ずしも売れているものが面白いわけではない」。「鬼滅はヒットしているけどマッチョイズムだ」というのは、もともと左翼は資本主義を全肯定していないし、 (つづく)
2020-11-01 21:40:42「やっぱり資本主義社会で売れるものは正しくありませんでした」という自己確認に過ぎない。 それよりも、左翼は欧米ではやり始めている「倫理的に正しいものを買おう」運動のように、「フェミニズム的に正しい漫画を買おう」運動でもやった方がいいんじゃないっすかね。 (つづく)
2020-11-01 21:41:35ワイも鬼滅の「男なら」とか好きじゃないんだけど、それを批判してるばっかりだと、なるべく客観的に見ても「批判ばかりの野党」みたいなもので、分が悪い…。
2020-11-01 21:42:35追加
「鬼滅の刃」ブームについてNHKさんの取材にオンラインで応えました。総合テレビ9時のニュース(もしかしたら7時のニュースにも)に流れるそうです。
2020-10-20 14:54:59