- Dam_midorikawa
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それでは、本日のマガジンのお時間です! / 白饅頭日誌:11月8日「宮崎勤の亡霊」|白饅頭 @terrakei07 #note note.com/terrakei07/n/n…
2020-11-08 17:04:36昨今のさまざまな炎上案件に乗じて「オタクは弁えろ、また宮崎勤のころに戻りたいかァ?!」と凄んでいる人がしばしば登場しはじめたのですが、そもそもいまの若い世代は、宮崎勉の名前すら知らなくなりつつある――というお話。
2020-11-08 17:06:07オタクと聞いて「宮崎勤」が強く内面化されてしまう世代と、そうでない世代の認識の決定的なズレが、おそらく昨今ネットで頻発している「オタク・バッシング」あるいは「萌え叩き」の遠因のひとつを作り出しているであろうと。
2020-11-08 17:07:06いまの若い世代(ざっくり定義すると、宮崎勤と一連の事件のあった当時まだ生まれていなかった世代)にとっては、オタク文化はもはや「オタク文化」などといちいちカッコつきで呼ばれるものではなく、ありふれた数ある文化のひとつでしかなくなりつつあった。
2020-11-08 17:08:17一方でそれ以前の「宮崎勤」の社会的インパクトを知る世代の人びとからすれば、オタク文化とは用心深く「弁(わきま)えて」「隠して」いなければならないものであり、他の文化とは併存も並立もしていない、よくもわるくも特別なものであると認識されていた。両世代の間に大きな断絶がある。
2020-11-08 17:09:23インターネットやSNSで、いわゆる「オタク第一世代」から「オタク第二世代」のオタクたちのなかには、「萌え」を過剰に嫌い、バッシングする人びとも少なくない。彼らのなかには、ツイッター・フェミニズムに合流する人もいる。この理由も「宮崎勤」というターニングポイントからみれば理解できる。
2020-11-08 17:10:49いまインターネットやSNSで吹き荒れる「萌え叩き」あるいは「性的搾取」などのジャーゴンをもとに展開される「表現規制論」の背景にある、巨大な亡霊の姿を描き出すダーク・テキストです。なぜいまオタクコンテンツがますます叩かれるのか、その理由の大きな一端が分かるお話です。
2020-11-08 17:12:06スキ&シェアで、左手のすべての指の爪から小さい爪がニュッと出てきてて痛い饅頭先生を応援しよう
2020-11-08 17:13:16ミリタリー、SF、特撮、鉄道などの「古参オタク」の皆さんが、しばしば萌えを叩き、リベラルしぐさをしながらフェミに合流していくのは、彼らがそういう対外的シグナリングをしなければ迫害されていた時代を生きてきた名残でもある。
2020-11-08 17:14:30そして彼らのような「古参オタク」から若い世代のオタクカルチャーへの受容と消費の態度を見ると、自分たちが社会に対して「品行方正」にふるまうことでコツコツ積み上げてきた「オタクへの信頼・市民権」を踏みにじりながらフリーライドされているような腹立たしささえ感じてしまうのだ。
2020-11-08 17:15:15たぶん20代から30代が多いであろう表現の自由戦士を叩いている「自らこそがただしいオタクである」と自負する皆さん、おそらく40代~50代が多いと思うのですが、それは偶然ではないです。
2020-11-08 17:18:28「なぜ社会学者は萌え絵を目の敵にするのか」 「なぜフェミは表現規制をしたがるのか」 「なぜSFや特撮オタクは、萌え文化を叩くのか」 ――こうした謎に共通するマスターキーをご紹介するのが、本日のダーク・テキストです。とても面白いと思います。
2020-11-08 17:21:03逆にいえば、表現規制反対論で若いオタクがいくら「論陣」をフェミや社会学者に張ったところで、これは思想的対立というより、一定の年代以上の人びとの抱える「歴史的爪痕」との対峙である(ことに若いオタクは気づいていない)から、あまり意味がないのではないかという。
2020-11-08 17:26:02