ブーブス・アークティック!!!
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2020-11-26 20:06:00ダカダッダッ、ダカダッダッ、ダー、ダカダッダッ、パッパパーパパパパー、パパパパー、パー、パー KADOOOOOOOM! (ダミ声)荒野を旅するセクシー美女バンド軍団、我らが女神、ブーブス・セクシー・ストライキング・バンド、BSSB!
2020-11-26 20:15:00フォクシー!「アーハ? 今日のサンドバッグはアンタってわけ?」セクシー!ソー・セクシー・エクスプロイッティン・ブルネット・ビューティー! 知性とウィットと強い意志を備えた我らがリーダー!ギターリスト!
2020-11-26 20:18:00ブロンディ!「ねえ、いい事考えた!あなたが私のかわりにトイレに行ってくればいいのよ」ソー・テンプテイティン・ブロンド・エアーヘッド! とにかく頭が悪いが金髪で美女! 歌は歌える! 難しい歌詞はやめときな!
2020-11-26 20:21:00ドールハウス!「まだダメ……まだ降りてこないの……トマトジュースちょうだい」ソー・エキゾティック・ダークヘアード・ゴシック! ゴス! ゴシカル! ソー・ゴシック・キューティー・スプーキー・ビューティー・ベーシスト! 小さいが年齢はリーガリー・ノープロブレム!
2020-11-26 20:24:00ジェーン9!「……ファック?」ソー・リアリスティック・シルバーブロンド・ミスティック・バイオレント・ファム! パンチりょくはメンバー最強! マシンガン? アタイのマーシャルアーツにまかせな! その腕力でボーンナム並みのドラミング!
2020-11-26 20:27:00キューティービューティーハニービー! バン(盗品)に楽器(盗品)を詰め込み、四人のビューティフル・ガールズ・ソー・セクシーがトラベリング!「フォクシー! 次のヴェニューはどこ?」「ファック!」……ブーブス・バンド・シリーズ最新作!「ブーブス・アークティック!!!今度は南極だ!!!」
2020-11-26 20:30:00◇おうちのかたへ:これから始まるのはニンジャスレイヤー本編とは特に関係のないボーナスプログラム販促小説です◇
2020-11-26 20:33:00ブロロロロー。寒冷地仕様のブーブス・バンが真っすぐに走ってゆく。一面の真っ白な世界。空は真っ青だ。視界を遮るものは何もない。見てのとおり、ここは南極大陸だ。外に出たら寒くて相当大変な事になる。バナナで釘も打てる。しかしバンの中は、ひとまず安心な気温に保たれているんだね。 1
2020-11-26 20:39:00「アッ!旗が立ってるよ!」「それは南極大陸の昔の探検隊のやつだな」指さしたブロンディにフォクシーが答えた。「エスキモーが住んでるの?」「それは違う場所だな」「氷に穴を開けて、釣りをするでしょう!」「それも違う場所!」「ずっと変わり映えしないから、もう飽きてきちゃった」 2
2020-11-26 20:42:00真っ白な世界が珍しくて、ブーブスはみんな楽しそうだね!「アッ、危ない!」助手席にいたドールハウスが、突然何かに気づいた!「「「ユピユワー!ユピユワーーーイ!」」」ペンギンだ!大きなペンギンが列をなして歩き、バンの進行方向に!「クソッ!間に合わないぞ!」ジェーン9が舌打ちする! 3
2020-11-26 20:45:00「ひいちゃダメ!」ドールハウスがハンドルを奪おうとする!勇敢!でもさっきまでハッパでラリっていた彼女は思わずアクセルを踏み込んでしまった!ギャギャギャギャギャ!「「「「ウワーーッ!」」」」バンは猛然とドリフトしながら横滑りし、ペンギン列に突っ込んだ!「「「ウワーッ!」」」轢殺! 4
2020-11-26 20:48:00キュキュキュキュキュ! 3回転しながらようやくブーブスバンは止まった。ペンギンたちは恐れをなして逃げていった。「参ったね。今のでタイヤまわりがおかしくなっちまったみたいだ」フォクシーが舌打ちしながら降りてくる。そして見つけた。1匹の真っ白な奇形ペンギンを。 5
2020-11-26 20:51:00「白い!マシュマロみたい!」ブロンディが目を輝かせ白ペンギンに抱きつく!大きさは小型のパンチングボールくらいだ。「ユピユワー!?」白ペンギンがバタバタと暴れる。「さっきの長い列は、その白ペンギンをいじめていたの……」ドールハウスが日傘をさしながら降りてきて言った。 6
2020-11-26 20:54:00結果オーライでよかった! 四人は車の外で白ペンギンと戯れ、しばらく楽しんだ。すると、BOOOOM!バンのボンネットが爆発し、火を噴いた!「アーッ!」「整備不良だ!」「おッかしいな」ジェーン9が頭を掻いた。「ちゃんとやったぜ?」「これは、絶対南極の気候のせいだよ!」ブロンディが言った。 7
2020-11-26 20:57:00「すごく寒いから、オイルとかが凍っちゃうんだって!そして、バナナで釘が打てるようになるから、車が硬くて壊れちゃうの!」「ちょっと!あんまり近づくと危ないよ」フォクシーが他の皆を下がらせた。 8
2020-11-26 21:00:01「私のブードゥー人形が!」ドールハウスがバンに近づくが、フォクシーは「ダメ!」と厳しい。「楽器が!」ジェーン9が叫んだ。それもそうだ!KA-BOOOOOM!「「「「アーッ!」」」」ブーブス・バンは大爆発!そして荷台からギターやベース、ドラムセットとかアンプが氷の上にスポスポと飛び出した! 9
2020-11-26 21:03:00「GRRRAYAAAYAAA」ブードゥー人形が炎で燃えて溶けた関節を動かしながら叫んだ!「怖い!」「不吉よ!」ドールハウスが指さした。「何でこんなもの持ってきたんだよ!」ジェーン9が怒ってブードゥー人形を蹴飛ばし、踏みにじって破壊した。 10
2020-11-26 21:06:00「とりあえず歩くか。フェス事務局まで行けばなんとかなるだろうしね」遠巻きに見ていたフォクシーが、肩をすくめながら咥えタバコで言った。「でも事務局はどこにあるの?」ブロンディが質問する。「とりあえず人のいるとこまで行けば何とかなるさ」「人のいる所ってどこ?映画館とか?」その時! 11
2020-11-26 21:09:00「ユピユワーーー!」白ペンギンが突然何かを訴え始めた。「ついて来いって言ってる……」ドールハウスが翻訳を試みる。ハッパ中毒者の言うことだから怪しいものだ。だが今はそれくらいしか手立てがない。ブーブスは歩き始めた。 12
2020-11-26 21:12:00「寒い!」「コートだけじゃ足りなかったな」ブーブスは代わり映えのしない雪原を歩き、灰色の建物の並んでいる場所にやってきた。「ここがフェス事務局?」ブーブスたちは呼び鈴を押してみた。『誰だ?』中から陰気な声!フォクシーが答える!「アタシたち、ブーブス・バンドさ」 13
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