「科学の近代史 発見と過ちの175年 過去の偏見を検証する」J.シュワルツ/D.シュレノフ

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走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「科学の近代史 発見と過ちの175年 過去の偏見を検証する」J.シュワルツ/D.シュレノフ(ともにSCIENTIFIC AMERICAN編集部)。SCIENTIFIC AMERICANの175年の歴史のなかにはまったくひどい記事もあった。それらは「科学の権威」に関係したより大きな問題を示している。

2020-11-29 10:35:11
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」創刊175周年にあたり、SCIENTIFIC AMERICAN編集部は過去記事を調べて最も代表的な過ちの例を探し出した。 #KeyConepts

2020-11-29 10:35:11
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」"科学の装い"がときに誤用されて、男女査閲や人種主義、優生学などの偏見を助長した。名声のあるエリート白人男性を過度に重んじた面もある。 #KeyConepts

2020-11-29 10:35:11
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」科学の権威を信頼するあまり、それにすがってはならないだろう。頑迷な思い込みを排して前を向く必要がある。 #KeyConepts

2020-11-29 10:35:12
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」1908年のSCIENTIFIC AMERICAN誌上では、Karl Drewsが女性が身体的にも精神的にも男性に比べ弱い、という主張を展開。自分の主張をデータで補強するために、選り好み調査の結果を操作して、調査で浮上した少数の優秀な女性技術者の技能を攻撃し、貶している。

2020-11-29 10:35:12
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」国勢調査で女性のボイラー技術者がいることを知ったDrewsは、それが事実か電気工事の業界団体に問い合わせている。彼らの答えは「女性を丁重に扱っているので」そんな事実はない、というものだった。そしてそれらの女性ボイラー技術者は仕事を続けられなくなった。

2020-11-29 10:35:12
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」現代の言葉で言えば、Drewsは女性技術者を直ちに抹殺する意図はなかったものの、わざと誤った情報を示して彼女たちが自分の経験を疑うように仕向けた。ガスライティングと呼ばれる心理的虐待だ。この記事は"科学の装い"が組織的な圧制を是認した教訓的な事例だ。

2020-11-29 10:35:13
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」1856年、当時の編集部は「調査と監察から引き出した事実を正しく整理したものこそが科学ではないか?科学は単なる推測や仮説ではない。明確な真実である」と主張している。しかし、万人が共有する実在性を確実に捉えて伝えることは決して簡単ではない。

2020-11-29 10:35:13
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」1863年のコラムでは"インディアン問題"が鉄道建設の妨げになっているとしたWilliam Tecumseh Shermanの報告について論評。Shermanは南軍とアメリカ先住民の両方に対して「焦土作戦」と呼ばれる容赦ない攻撃を加えたことで知られるが、編集部は手ぬるいと考えた。

2020-11-29 10:35:13
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」編集部は「インディアンは直ちに徹底的に叩き潰さねばならない。彼らは蛮族のなかでも最も狡猾かつ残酷である」とした。その後、同年のうちにShermanは多くの部族にとって重要な資源であるバイソンを何百万頭も殺してほぼ一掃するという凄まじい作戦を始めた。

2020-11-29 10:35:14
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」1861年、当時の編集者は、黒人は奴隷ではない自由黒人であっても「市民とは見なされない」から、特許を取得できないと述べた。市民ではないので特許侵害に対して法廷で権利を守ることができない、という理屈だった。

2020-11-29 10:35:14
走ざ(案山子のしもべ) @S_orza

#2020101ns 「過去の偏見を検証する」1895年10月5日発行の本誌は米国科学振興協会の会長Daniel. G. Brintonの発言を掲載している。「黒と褐色、赤銅色の人類は白人と解剖学的に大きく異なっており、同じ努力をしても結果は及ばない」。特段の根拠のない見解だった。体系的な人種主義を助長していた。

2020-11-29 10:35:15