電車の型式番号から技術発達の話題まで(JR東海)
- warehouse_mgr
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@warehouse_mgr ご教示感謝。0.5 0.5 0.5 で一対一は分かった。となると、半分だけモーターのやつと一両まるごとモーターのやつは別の型番?あと、動力と経済性について、一両編成のやつと三両編成のやつはパワーの設計は違うんだよね?おもしろいな、合理的に考えると。
2011-07-18 19:58:12@warehouse_mgr ですね。ちなみに211系と313系については少し間違っている人が多いので解説文を出してみようと思う。
2011-07-18 20:00:08(その2)実は意外に知られていないのだが、211系の車両制御システムは非常に稀有なシステムである。そして、その発展が313系という車両を生み出している。
2011-07-18 20:02:40(その3)JR民営化後に作られた211系5000番台、6000番台は今まで補助制御装置で主流だったMG(電動発電機)からSIV(静止型インバータ)になり、今までの電源システムと変わる。
2011-07-18 20:04:03(その4)211系のSIVは直流1500Vの電源を交流・直流の600V&100Vの4つの電源を同時に作ることが可能である。それぞれの電源の行き先は大きく分けると交流100Vは室内の電灯や各種表示機に、直流の100Vは制御システムに使われる。
2011-07-18 20:06:23(その5)交流の600Vは室内のサービス機器(冷暖房)やコンプレッサーなどに使われている。では、直流600Vはと聞かれるとこれが211系の代名詞でもある添加励磁制御に使われているのである。
2011-07-18 20:07:59(その6)さて、211系ではユニット単位で動いており、2両を1つのユニット=制御することにより電車として動くように作られており、ゆえに3両が最小編成となったのである。
2011-07-18 20:09:18(その7)一方でJR東海では3両では過剰となる輸送線区もあり、特に静岡地区の御殿場線、身延線はその最たるものであり2両編成の1M1T方式が望ましく、ゆえに誕生したのが1M方式を採用した6000番台であり、213系5000番台である。
2011-07-18 20:12:21(その8)211系は最終ロットである6000番台をもって製造を終了しているが、実は211系5000と6000では一つ大きな違いがある。それは異常時対応能力である。
2011-07-18 20:27:17(その9)6000番台は当初から1Mでの運用が想定されており、なおかつ異常時には山奥で孤立する可能性もあった。そこでSIVが故障しても架線が生きていれば直流電源でも列車が運行できるようにシステムが変更となっている。
2011-07-18 20:28:39(その10)具体的にはSIVが故障した際には1~3N(=添加励磁非使用)ならば運行できるようになっているのであるが、これは311系には採用されずにいる・・・と思った(ここはウル覚えなのでごめんね)
2011-07-18 20:30:39(その11)その後JR東海は車両の製造を特急列車へとシフトし383系では史上初のシングルアーム、自己操舵台車、制御式振り子など破格のスペックをもちだした一方で373系ではシンプルな車両構造としたがこの2つにはのちの313系に繋がる重大な変更がある。
2011-07-18 20:32:26(その12)373系で語るが、373系は1M2Tである。つまり、1Mの車両でどちらかの台車が電気的に壊れると動かなくなる。そこで、JR東海は予想の斜め上の対策を施して373系をデビューさせた。
2011-07-18 20:33:55(自己操舵台車、制御式振り子・・・カーブの多い山道をぶっ飛ばすために取りつけられた装置。383系は特急「しなの」(名古屋〜長野など)に運用されてます<その11)
2011-07-18 20:34:44(その13)なんと、JR東海は373系、383系については車軸単位でのモーターカットが可能なようにしたのである。つまり、2つある台車にある車軸が3つ壊れても走れるようにしたのである。
2011-07-18 20:35:03(その14)一方でJR東海は既存の113系の置き換えを目指すべく新型車量の製造を始める。そう、313系の製造である。この車両では2~10両までのさまざまな編成に対応するため初期は2,3,4両の車両を作ることになる。形式については割愛するのでご了承を。
2011-07-18 20:38:03(その15)313系は1M制御をベースに台車単位での制御を可能とし、実際には異常時では台車ごとのカットで性能を落とすことなく走行する事を主眼に置かれている。流石に車軸単位は金がかかりすぎたようである(笑)
2011-07-18 20:39:37(その15)これにより、313系は今までのように3両編成の場合M台車が4でT台車が2というM:T比率が1:1でなくなる事を解消できるようになったのである。ちなみにこれは初期ロットの313-1500番台(中央線仕様)で既に走行しているので実は何ら新しいことではない。
2011-07-18 20:41:29(その16)さて、ここまで話してきたが・・・実はVVVF制御車両にはとてつもない裏技がある。それは・・・編成中クモハの車両にある台車のうち片方が非常時には補助電源装置になるのである。これにより車内サービスや制御機器に影響なく車両は走ることが可能である。
2011-07-18 20:45:31