宇都宮泰さんによる、収録時のピッチ修正と同期について。

高性能なハンディレコーダーが普及してきましたので、自宅だけでなく、外出先…例えばホールのピアノを録音して持ち帰り、他の楽器と同期させる等の作業の時、ホールのピアノがA=440で固定されているなんて稀で、A=442なんて普通に。そんなときどうするのか。音質の劣化なく問題をクリアするためと尺の合わせ方等、氏がつぶやいていたのでまとめました。
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com

作業する場合、頭カチンコを合わせ、カチンコ以前を削除。 ケツのカチンコが見えている状態にし、画面いっぱいになるよう拡大。 もし、サブのカチンコがメインのカチンコより右にある場合は遅れているので、サンプリング周波数を上げます。 元が48000なら48005とかに。

2020-12-05 13:10:11
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

数値手探りでもそのうち合いますが、メインとサブのカチンコまでの時間の比率から計算もできます。 メインが600秒のところサブが601秒なら、48000×(601/600)=48079.99(=48080)のように。 最良でも多少のずれは残ります。これはサンプリング周波数が整数のみだから。

2020-12-05 13:17:34
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

これでヨシ、になったら、サブのトラックを選択し、画面上のトラック⇒リサンプルで、48000Hzにリサンプルします。ここで始めて損失が発生します。わずかですが、、、、リサンプルは極力避けるべきたしなみ。

2020-12-05 13:20:30
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

もっと高い精度で合わせたい場合・・・ サブのトラックのサンプリング周波数を8倍とか16倍にアップコンバートします。元がサンプリング周波数48000Hzなら、16倍で768000Hzのように。 その状態で微調整すると、誤差は1/16にまで減らせますが、2度のリサンプルが加わるため、損失はかなり大きくなります

2020-12-05 13:25:52
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

Audacityの場合、サンプリング周波数は最大で1000000Hzまで使用が可能です。ただ、動作の補償は無いので自己責任で。 また、アップコンバートする際は2のn乗が損失は多少マシ。

2020-12-05 13:29:15