『魔女見習いをさがして』が刺さりに刺さったオタクの私見まとめ【2020.12.31追記】
- momonekopotte
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あいこが信子のウソを否定した理由は本人曰く「ウソで励まされなくても自分は大丈夫だから」であって「ウソはいけない事だから」ではない。なので和解後も信子は性懲りもなくどれみにウソをつくんだけど、それは前と違って「人を喜ばせるウソ」になっているんですよ。
2020-11-21 11:47:20言動だけで人を判断するのではなく、その裏にある感情にスポットを当てたら、逆説的に表面上の振舞いを個性として受容できるんじゃないの?という寓話。あるいは提案。そして受け容れられる側も当然ながら受け容れられるだけの努力をしなくてはいけないよねという話でもある。
2020-11-21 11:47:46さらに言うなら信子のウソの方向性が変わったのは彼女本人の意思に依るもので、別に他人から「どうせなら人を喜ばせるようなウソをつけばいいのに。お話を考える才能はあるんだから。」みたいな上から目線の指図を受けた訳ではない、という点も含めて女児向け教育アニメーションとして正しすぎる。
2020-11-21 11:48:38おジャ魔女1期で一番笑ったのは「あけましておめでとうございます!」からの「お父ちゃんのお見合い」 #バツイチシングルファザーの縁談にキレ散らかす一人娘の図 #正月早々これをお出しされた当時の女児の感想が知りたい pic.twitter.com/7IyI86iL9f
2020-12-04 00:57:40正月早々、離婚した元妻の再婚を一人娘から聞かされた挙句、数日後に「勘違いだったアハハ!」とか言われる妹尾パパの情緒はもうグチャグチャよ。
2020-12-04 01:02:19おジャ魔女#見終わった。1話単体で見ると切れ味鋭い回も散見されたのだが、シリーズ全体を通しての感想としては「母と子」「人間界と魔女界」という二つの対比軸が上手く噛み合っていない様に感じられて、私は楽しめなかった。
2020-12-26 01:06:57「母が子に向ける無償の愛が人間界と魔女界の掛橋になりました」という話なのだが、そもそも袂を分かつ事になった根本的な原因が母性だの親子愛だのとは別の所にあるので、どれみ達が幾らハナに対する無償の愛を提示しても「人間界と魔女界」の問題に関しては何の解決にもなっていない。
2020-12-26 01:07:47国交断絶の原因として描かれているのは、人間と魔女の時間感覚のズレを魔女側が甘く見ていた事や、魔女界からもたらされた技術や資源を巡って人間同士が血生臭い争いを繰り広げた事で、その辺を上手く母性と結び付けて消化できれば良かったのだが、残念ながらそういうアプローチは見られなかった。
2020-12-26 01:09:16結局、どれみ達がハナに捧げた献身的な愛情は、最終話付近で唐突に出て来た先々代の女王の呪いに対するカウンターとして機能しただけで、シリーズを通して描かれてきた魔女界と人間界の断絶(要するに異文化交流)へのアプローチとしては不十分だった。
2020-12-26 01:11:15「母から子への無償の愛」に対する筆致も微妙なんだよな。どれみ達は1000年の眠りにつく事と引き換えにハナを助けようとするけど、それは無償の愛というよりは浅慮、蛮勇の類だし、♯ではどれみ達が家族「から」受けた”無償の愛”も描かれていたのに、そこは踏み躙ってもいいの?という疑問もある。
2020-12-26 01:13:38どれみ達が(幻覚の中で)家族に謝罪と別れを告げるシーンはあるけど、自分達の命をハナのために捧げた時点で「母から受けた愛情」より「子に注いだ愛情」を優先させた事には変わりないので、エクスキューズになっているとは私は思えなかった。
2020-12-26 01:14:24「私も行きたい」と進言した妹にどれみが「子供が2人もいなくなったらお父さんとお母さんが悲しむから駄目」と頓珍漢な返答を繰り出すシーンでは思わず「は?」という声が出た。言うまでもなく人数の問題じゃないし、作中で誰も「人数の問題じゃない」と突っ込まないのが気持ち悪い。
2020-12-26 01:16:16その浅慮と蛮勇の報いをどれみ達が受けるなら話は別だが、結局、彼女達はハナの魔力と無償の愛パワーで助かってしまうし、周囲の大人は異口同音でどれみ達を褒め称えるばかりで誰一人として叱らないので、「子供のために命を捨てる事は気高い行いなんだ!」という気味の悪い結論だけが残ってしまう。
2020-12-26 01:17:03無理を承知で言うなら、1000年後に覚醒したどれみが、成長したハナにバチクソに怒られるのが本来あるべき展開だと私は思うよ。
2020-12-26 01:20:07大人達がベストを尽くしているようにも見えないのが輪をかけて気に食わないんだよなー。先々代の女王の撃破と引き換えに植物状態になったどれみ達を見て女王様が禁断の魔法で蘇生しようとするのだが、その手段を良しとするなら最初からハナに対して蘇生魔法を行使しろという話になる。
2020-12-26 01:20:54その上、女王は後から「『やはり』先々代の女王の呪いを打ち破れるのは、膨大な魔力を持ち合わせ、無償の愛を受けたハナちゃんだけ。」とか言い出すので、要するに最初からハナを覚醒させるために敢えてどれみを焚き付けて呪いの森に向かわせたという事になるんですよね。外道か。
2020-12-26 01:21:40藤原はづきの畜生発言と言えば、関先生に恋人が出来る話で「第一、関先生に彼氏ができる事なんて一生に何度もある事じゃないと思うわ♡」とか言い出して、あいこに「(お前な……)」みたいな顔されるシーンが好き。 pic.twitter.com/WfHdHRughR
2020-12-26 09:29:45藤原はづきの畜生発言、悪意が無い分、どれみやマジョリカを始めとする特定人物の尊厳をナチュラルに軽視しているのが垣間見える。
2020-12-26 09:34:20余談③ サントラの話