初期の #草津町の新井祥子町議を支持します タグは黒岩町長を性犯罪者と決めつけて糾弾するものだった（初期Tweetの集計）

草津町の新井祥子議員のリコールに対する批判について、黒岩町長の性犯罪の存在を前提として批判しているのではなく、事実の存否が分からないからリコールは不当であるとの批判をしている人が多数だという見解があるようです。
上記批判の拡散の中心となった #草津町の新井祥子町議を支持します のタグが発生した直後のTweetを集計してみました。
（新井議員が主張する、町長室で黒岩町長に強姦されたという事実を、性犯罪事実と略記します。）

検索期間：タグの誕生（11/17）～11/18 24:00
合計件数：191件
分類：
①性犯罪事実の存在を前提としたもの　33件
新井議員を「被害者」、黒岩町長を「加害者」と表現するもの等です。

②性犯罪事実の存在を前提としたと読み得るもの　20件
「セクハラを訴えた側」「セクハラを訴えた方」「セクハラを告発した人間」といったものです。文言としては性犯罪事実が存在し、それを告発した、という意味と取れます。ただ、単に告発があったこと自体を指しているという解釈もできなくはないため、①とは別集計としました。

③性犯罪事実の存否は不明であるとの留保を明示するもの　2件
「…再調査して厳正なる処分をって言うなら話は解るけど、」
「百億歩譲って性的暴行の事実そのものは真偽不明だとしても」
の2件です。他に、「実際にセクハラがあったかは分からないが」「告発が嘘か本当かは別にして」といった留保を付したTweetはありませんでした。

※数え間違いがあるかもしれませんので、指摘を歓迎いたします。

このように、初期の#草津町の新井祥子町議を支持します のタグは、性犯罪事実の存否に言及しないもの（単にタグのみを記載するTweetなど）が多いのですが、言及するもの中では、黒岩町長の性犯罪事実を前提とした批判が圧倒的多数です（①だけでも33件、②も加えると53件）。留保をつけたTweetは2件しかなく、しかもそのうち1件は「百億歩譲って」というものでした。
つまり、#草津町の新井祥子町議を支持します のタグは、（少なくともその初期においては）黒岩町長を犯罪者と決めつけて、ネットリンチを加えるものだったと評価するべきでしょう。

本件は誰が見ても新井議員の供述にかなりの疑問が残る事案です。それにもかかわらず、被害者として告発したというだけで、でっちあげの被害者である可能性が相当高い「加害者」（黒岩町長）を犯罪者と決めつけて批判する人が多数存在したことは残念なことです。また、「事実が不明なのにリコールという手段を取ったことを批判しているだけだ。黒岩町長を犯罪者と決めつけた批判なんてなかった」といった歴史修正を許すべきではありません。

集計対象としたTweet